ミルクボーイ風漫才の考案シートを作ってみました
ミルクボーイがM-1優勝して以来、そのネタをモチーフにして、いろんなワードをミルクボーイ風漫才仕立てで解説する記事がちょくちょく見られます。
M-1からだいぶ経ったので、もう飽きられてきたかなと思ったら、いままた話題の記事が。
フォーマットとして作りやすいんでしょうね。より一層、誰にでも作れるように、「ミルクボーイ風漫才 考案シート」を作ってみました。
一番左の列に、「題材のいじりやすい特徴」を書きます。真ん中の列には、そこから「誇張して表現できそうなところ」まで深堀って書きます。一番右の列には、「題材の特徴を逆にして」書きます。
例えば、僕の生まれ故郷である「宮崎」をテーマにするとこんな感じです。
で、フリを順接と逆接に交互に振りながら、ボケにつなげるとほら、ミルクボーイ風漫才のできあがりです。
さっそくやってみましょう。
ミルクボーイ風漫才「宮崎」
内海「ど〜も〜、ミルクボーイですー。よろしくお願いしますー。あー、ありがとうございますー。ね、いま、オバハンが冬にチャリンコのハンドルに付けてる、ふわふわのカバーをいただきましたけどもね。ありがとうございますー。こんなん、なんぼあっても困りませんからね」
駒場「はい、ちゃんとポケットに入れさせてもらいますー。ありがとうございますー」
内海「ありがとうございますー」
駒場「ところでな、うちのオカンがな、地方に友達ができたらしいんやけど、その人の住んでる県名を忘れてしまったらしいんよ」
内海「えー?友達の住んでるところ忘れてもうてん?どうなってんねんそれ」
駒場「で、いろいろ聞くんやけどな、全然わからへんねん」
内海「わからへんの?ほな俺がな、オカンの友達の住んでるところ一緒に考えてあげるから、どんな特徴を言うてたか教えてみてくれる?」
駒場「なんかな、宮城に響きが似てるらしいねん」
内海「宮崎やがな。宮城に似てる言うたら完全に宮崎やがなー。それ以外考えられへんやん」
駒場「でもな、ちょっとわからへんのよな」
内海「なにがわからへんのよー?」
駒場「いや俺も宮崎やと思ってんけどな、オカンが言うにはな、そこに住んでる人はな、みんなが毎日テレビを楽しみにしてるらしいねん」
内海「うーん、ほな宮崎とちゃうかあ。宮崎には民放が2局しかないから、どんだけテレビ楽しもうとしても、楽しみようがないもんねえ」
駒場「せやねん」
内海「宮崎から偉大なミュージシャンが出てこないのは、HEY×3の放送が1ヶ月遅れだったからとも言われてんねんで。ほな宮崎とちゃうがな。もうちょっと詳しく教えてくれる?」
駒場「人口あたりのスナックの数が一番多いらしいねん」
内海「宮崎やないかい!宮崎県民はスナックが好きすぎて、何件もスナックをはしごするねんで?芋焼酎はロックで飲み続けたら、スナックはしごでけへんから、ソーダ割りという悪魔の飲み物まで開発したんやから。宮崎で決まりやん、そんなもん」
駒場「いやでもわからへんねん」
内海「なにがわからへんのよー?」
駒場「いや俺も宮崎やと思ってんけどな、オカンが言うには、県民全員が自慢に思てる空港があるらしいねん」
内海「ほな宮崎とちゃうかあ。宮崎の空港にはブーゲンビリアっていう謎の名前がついてんねんで?あんなもん恥ずかしくて自慢に思えるはずがないもんねえ」
駒場「せやねん」
内海「沖縄のハイビスカスみたいなイメージを作りたかったんかもしれへんけど、宮崎県民誰もブーゲンビリアを見たことないんやから。ほな宮崎とちゃうがなー」
・・・みたいな感じでしょうか。コツとしては小粒なところから始めて、どんどんマニアックなポイントへと進んでいくと、テンポにダイナミズムが生まれると思います。
もちろんこれは宮崎のことを知らない人には、まったく通じないネタです。題材の主語を大きくして、あるあるの共感性を高くすれば、より広い範囲に通じるネタになりますが、その難易度も上がります。
結婚式や送別会の余興など内輪ネタには使えるかも?程度に捉えていただければ。
みなさんもミルクボーイになりたかったら、このシートを使ってみてね。
この記事が参加している募集
サポート特典としてテスト的に、これまで3万件以上のタイトルをつけた僕が記事のタイトル協力します。気軽にご相談ください。