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メタバースへの通勤:バーチャルオフィスを設計するための3つの考慮事項 ―2023.03.16 Work Design Magazine(Pick up#011)

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メタバースへの通勤:バーチャルオフィスを設計するための3つの考慮事項 ―2023.03.16 Work Design Magazine

■起こっていること/重要な理由(記事要約)

ここ数年でリモートワークとハイブリッドワークが新しい常識にり、雇用主はデジタルワークスペースと対面ワークスペースの両方を設計するために将来に目を向けることが増えている。そういう中でメタバースを正しく利用すれば、生産性を高め、従業員のコミュニケーションを増やし、企業の誇りを育むことができるが、完全に物理的な職場の代替としてはうまくいかない場合もある。そのため、企業は人間の行動とメンタルヘルスを深く理解し、物理的なオフィスとデジタルオフィスの両方を構築する必要がある。

■将来への影響(記事要約)

将来的に物理的なオフィスとデジタルオフィスの両方を構築しようとしている企業が考慮すべき3つの重要な事項。

  1. ハイブリッドは必ずしも役立つとは限らない
    企業がデジタル環境を構築する際にハイブリッドワークの境界を考慮するすることは重要だと思われる。現在の混合プレゼンス通信モデルには問題があり、会議の参加者は物理空間とデジタル空間がシームレスに統合されていないため、別々の会議が同時に発生することがある。
    そこでメタバースを利用することで、将来的に物理的な空間のように感じるデジタル空間を作成し、混合プレゼンス会議をうまく機能させることができる可能性がある。

  2. デジタルの世界にはルールと構造が必要 
    企業がメタバースのワークスペースを設計する際には、ブランディングが重要であり、その空間内での相互作用のルールを設計し、文化をゼロから構築する必要がある。ここでの考慮事項には、従業員のアバターの自己表現が含まれる。そしてメタバースの相互作用が適切に設計されないと人事問題を引き起こす可能性がある。

  3. デジタルカスタマイズにより生産性を実現
    柔軟な職場環境とは単に自宅で仕事が可能になったことを意味するだけではなく、異なる従業員のニーズに合わせた物理的なオフィススペースの作成のことであり、ワークプレイスデザイナーにとって重要な考慮事項になっている。
    理想的には対面オフィスはあらゆる種類の従業員が快適に感じ、創造能力をサポートできる場所でなければならない。物理的なオフィススペースには電話ブース、コラボレーションスペース、瞑想室などが含まれ、メタバースはこれらの要素を新たなレベルで提供する可能性がある。

■記事からの個人的な知見等

⇒完全にデジタルのみの職場環境というのは、かなり少数の企業であり、大半の企業のワークプレイスは、職場・自宅のハイブリットと考えられる。
物理的、デジタルの両面のオフィス構築が企業側の重要視される要素になり、それに対して3つの考慮事項をあげている。
物理的な空間に近いメタバース空間の実現≒「似せる」でもあり、他方では物理的な空間が提供する快適性・創造能力サポート要素を超えるレベルの提供≒「変える」でもある。
抽象化していくと新しいものを取り入れる過程では、まずは「似せる」があり、そこから新しいものが持つ要素に応じて「変える」が出てくるのではと考えた。
バーチャルオフィスで言えば、「似せる」よりも「変える」が強く、その「変える」の端っこを誰も考えきれていないことが考えられる。そのなかでこれまでの経験を凌駕する考えを持ちながら、着実にこれまでの経験から導き出される考えを持ち合わせていく必要があることを感じる。


※表紙画像:My name is Yanick/Upsplash


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