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自信はチートアイテム

この頃なんとも言い表しがたい感覚を感じるようになった。無理やり一言で言い表すならば、「無敵感」だろうか。

今の自分であれば、ウサイン・ボルトよりも速く走れる気がするし、スーパーマンのように空も飛べる気さえしている。なぜこの感覚が生まれてきたかということをよくよく考えてみた。僕なりに思う理由は一つしかない。
それは、自分に自信がついたからである。
なんだ普通のことじゃん、とあなたは思っただろう。ただ、僕にとってそれはまったくもって普通のことではない。これまで苦しい思いや辛い思いを同年代の人よりはたくさんしてきた自負がある。だからこそ、他人に対して劣等感などをより感じてきた。そんな中、自信を持てなんて言われてもそんな簡単なものではないと今でも思っている。それほど難しく思えていた「自信を持つ」ということは、こんな感覚なのかと初めて身をもって知ったからこそ、今の無敵感のようなものに感じられるだけなのかもしれない。

あなたは誰かから「自信を持って」と励まされたことはないだろうか?僕は今までに何度もある。その度に、自信なんか持てたらすでに持っとるわ!!とキレそうになるのを抑えるのが大変だった。世間の人々は自信を持てという言葉を何も考えず使っているようだが、それを持つ難しさを何ひとつ分かっていない。
自分なりに考え、自分なりの自信をつけるのがいかに大変で、それがどれだけの苦労に裏付けられたものなのか知っているはずなのに。
完璧主義的で現実思考、そしてこの上ないほどのネガティブ思考の人間がどのように自信を持てるようになったかというストーリーをお伝えできればと思う。(今では完璧主義は多少抑えられているし、ちょっとばかりの未来志向でもあるしポジティブ思考もできるようにはなっている)

まず、僕のいう自信とは自分の性格を理解しそれを乗り越えていくと決意した結果である。自分のめんどくさい性格であっても全てを目を逸らさずに見つめ、折り合いをつけていくと決めなければならなかった。自分の嫌いなところを受け容れるのにどれだけ体力と精神力がいるかということはあなたも分かるはずである。ちなみに僕はこの作業に3年ほどかかった。しかしこの作業をしなければ、どのようにすれば最善の選択ができるか、ということを見つけ出すのは不可能に近いといっても過言ではない。このとき僕は、ネガティブ思考、HSP(周りの世界に敏感すぎる性格)、ストレス耐性の弱さなどなど山ほど自分の弱点を観察した。
そして、それをどう生活の中で活かしていくかということを死に物狂いで考えた。どうしたらポジティブに物事を捉えることができるだろう?どうしたらストレスなくなるかな?と一生懸命に考え、脳科学や宗教などさまざまなジャンルの本を読み漁った。その中にはマインドセットや小手先のテクニックまで色々あったがそれらのほとんどを試し実践した気がする。
そうしていると、自分にあった考え方や方法が100個に1つぐらいは見つかるものである。その自分にあったものだけ残し、それ以外は全部無視していった。そうしていくうちに自分の扱い方がなんとなく分かってくるのである。
ここまできたときには、ある程度ネガティブも治まっていたが自信を持っているとは全く言えない状態のままだった。次に求めるべきは結果だと思った。なぜなら、今まで多くの人々に結果よりもプロセスが大事だと教えられてきたが、結果よりもプロセスが重視されてきたことなんてほとんどない。大学入試、就活、ビジネスなど結局は誰もが結果しか見ていない。その現実から目を背けてきた大人がプロセスの重要性だけを説いてきただけだと確信した。プロセスを重視し努力するのは当たり前で結果出すことが最重要であること、結果出して初めてプロセスに目が向けられるということは声を大にして言わなければならない。そのような現実を突きつけられたので、僕は結果を出すことに集中した。
まず、ゴールを見据えそれまで道のりにある障害を予想する。そしてその障害はどうしたら回避か除去できるか考える。その道筋を立てた上で、自分の性格を考慮し「自分が動きたい!」とか「動かなきゃ!」と自然に考えるように仕向けた。例えば、僕は理由がないと動きたくないと思うタイプなので、このゴールを達成するとこんなに良いことがあるんだよという理由を5個くらいは集めた(めちゃくちゃめんどくさい性格である)。そうすればやりたいかもしれないと心の底から思えるようになるので、そこまでしなくてならなかった。ある意味、これは詰め将棋的な思考である。ゴールがあってそのゴールに最速でたどり着くためにどんな手を打つか、無限にある選択肢の中で最善の選択肢を選ぶ、そういった作業なのだ。
幸いなことに友人の助けなどもあって起業もできたし、大企業からの内定ももらえた。それなりの結果をいくつか手に入れることができた。そうして初めて自信が芽生えてきたのである。ここまで読んできて、なげぇよとあなたは思われるだろう。書いてる僕だってそう思っている。ただ、これまでに書いたような方法で準備や努力をしなければ自信を持てない人種だっている。そういうことを知ってもらいたかったからこそ、僕はこのバカみたいに長い文章を書いているのだ。もう「自信持てよ」なんて言葉を気安くいうことはできなくなっただろう。あなたがそう思えているならば、僕はこれを書いた意味がある。(簡単に自信を持てる人もいるだろうがとてつもなく羨ましいものである。その性格の半分くらい譲っていただきたい)

想像以上に長くなってしまったので、自信をつけるためにやったことをより詳しく書くつもりにしていたがやめておこう。また気が向いたら書くことにする。
この人生において無敵のスター状態でいることはほぼチートである。ゴールまで最短距離で爆走できるからだ。今の僕はスター状態なのでどんな敵でもなぎ倒すことができる気がする。クリボー(苦手な友達)やクッパ(うるさい上司)なんて体当たりでぶっ倒して、さっさとクリアしてしまいたいと思っていたらなんとなく人生が楽しくなってきた。

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