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P.6 デイケアにて。①

縁あって通う事になったとあるクリニックのデイケア。

うつ症状と不安感が強かったので通所できるかわかりませんでしたが、動かないよりは動いた方がいいと思い、少しづつ通いはじめます。

自宅の最寄駅から一駅先の駅前クリニックでしたが、その一駅が電車に乗れず自転車での通所開始でした。(当時はうつ症状よりも、パニック障害の不安感の方が強かったです)

出たいプログラムや出れるプログラムを中心に、外出系のプログラムにも積極的に参加した記憶があります。
クリニックやデイケアによって、プログラムの内容には特色があると思いますが、僕が通ったデイケアは「運動」に力を入れてるデイケアでした。
市内の体育館やフットサルコートを借りたりして、クリニックからデイケアメンバーは集合してバスで現地に向かいました。

しかし僕はパニック障害の予期不安が強く出てしまっていたのでバスには乗れず、通いはじめの頃は僕だけ現地集合。

本当のはじめのはじめは、体育館まで母に車で送ってもらい、いつ体調が悪くなってもいいように母には体育館の駐車場で待機してもらい、運動プログラムが終わったらまた車に乗せてもらい帰宅、という形をとらせてもらってました。

送迎付きのVIP待遇での外出プログラム参加がある程度可能になった僕の次のステップは、自転車での現地合流でした。
少し遠くて夏場は汗だくで通いましたが、バスに乗るよりは断然マシでした笑。
パニック障害でない方にはなかなか理解し難いかと思いますが、それほどバスや電車はハードルが高いモノなのです。

デイケアスタッフの方ともコミュニケーションがしっかりとれ、デイケアメンバーとも仲良くさせてもらうようになって、そこで改めてバスでの外出プログラムに参加する事になります。

精神保健福祉士、作業療法士、看護師と有資格者のスタッフの方が付き添ってくれたのは、とてもとても心強かったです。
しかしそれ以上に、「僕の病状に寄り添って理解を示してサポートしていただける」と言う事実の方が安心感を持ってバスに乗れてました。
まめに声をかけていただいたり、「途中下車しても大丈夫だよ」と言っていただけたり、その気遣いが安心感へとつながり「僕も頑張ろう」と言う気持ちにさせてもらいました。

その後は少し遠出の電車での外出プログラムも増えていき、そちらも同様にサポートをいただきながら少しずつ参加できるようになっていきました。

このあたりで「電車にもバスにも頑張れば乗れる!」となった事が、僕の中では大きな大きな回復への一歩だったと思います。

正直暴露療法を一人でやろうとしていた時期もありました。
しかし拗らせに拗らせたパニック障害者が、一人で電車訓練はあまりにもハードルが高く、失敗を繰り返し余計に予期不安を駆り立てる結果になってしまっていました。

デイケア通所当時は、サポートしていただけるありがたさを痛感しまくっていましたね。


僕の病状に合わせて体育館現地集合をOKしてもらえたり、症状の変化に合わせて都度「参加するための方法」を一緒に考えてくれたりと、親身になって回復への道のりを考えていただけたのは本当に感謝しかありません。
クリニックやデイケアの「やり方」もあったと思いますが、それよりも僕の体調を優先して柔軟に対応していただけたおかげで、順調にリハビリを行え回復へと向かっていくことができました。


続く

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