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干支の香合


コロナ禍の三年間はお茶の稽古もなかなかできませんでした。
今年も先生から初釜のお知らせは、残念ながらありませんでした。

コロナ禍後、もうお稽古をやめられた先生がおられます。
私の先生も少し元気がなくなったように感じます。

初釜はなかったのですが、1月のお稽古は新年を祝うお道具の取り合わせでした。

その中に辰年ということで、龍の絵柄の干支の香合がありました。

拝見させてもらった時に先生が
「使うのは12年に一度だから、次の辰年に使えるかしら、もう無理だわね」
と言われました。

生徒たちは「先生まだまだ大丈夫ですよ」
と言いました。
次の辰年には先生は95歳。

生徒の皆さんは少し淋しそうな表情をしておられました。
もう一度、この香合が見れる時が来るかどうか誰にもわかりません。

干支の香合を見ながら
尊敬する大好きな先生には、1日も長くお稽古を続けていただきたいと思いました。

若い頃は一期一会と言ってもそんなものかぁとさらりと受け流していました。
この年になると一期一会の言葉の重みが違ってきた感じがします。
お稽古の一回一回が大切に思えるようになりました。


日曜日は上品バージョンのsakuさんに変身して梅の塩瀬の帯で出かけました。

山陰は本物の梅の見頃はもう少し先でしょうね。

東京は雪が降って大変そうでした。
まだまだ寒い2月です。
暖かくしてお過ごしください。




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