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焼き鳥好きですか?

私は子供の頃の大好物は焼き鳥でした。
母親がわざわざ串にさして、たれも作ってよく焼いてくれました。

料理人になって思うのですが、
焼き鳥って不思議な食べ物ですよね。
焼き鳥は串にさしてなかったらおいしさ半減しちゃいますよね。

どうして串に刺してあるとおいしく感じるかあなたはわかりますか?

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母親ももちろんそうですが、
焼き鳥屋さんが鶏肉をわざわざ串に刺して仕込みをするのは、
結構大変な作業ですよね。

もし串に刺してなかったら、
何だこれ?串がないじゃないか?とお客様に言われてしまいます。

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仮に串に刺してなかったら、
食べやすいし、注文もしやすそうですよね。

だけどちょっと物足りないといいますか、味気ないですよね。

串の端っこを手にもって、それを口に近づけ、
焼き鳥を豪快にかじり、串から抜きながら食べる。

この一連の動作に
焼き鳥をおいしくする人間の本能が隠されているんですよね。

これは実は原始時代の記憶が残ってるからです、
原始時代は何万年も続いていました。

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その何万年の習慣や行動が、
現代に生活している我々に影響をいまだに与えています。

遺伝子の中に原始時代の記憶があるという事。

原始時代我々の祖先は、
食べ物を手づかみで食べてました。
例えば狩猟してきた動物を焼いて、手で食べていました。
その時の記憶がまだどこかに残っていて、
手づかみで食べるという行為はその記憶を刺激するのです。
お菓子とかもそうですよね。
手づかみで食べるという行為は脳にダイレクトにおいしさを伝えるわけです。

さらに焼き鳥を食べると串が残りますよね。
あれも原始時代の記憶を刺激しています!
原始時代は動物などを食べた後、骨が残りました。
串がビジュアルとして残ると、
より食べた感覚が残り満足するのです。

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原始時代の記憶を刺激している焼き鳥面白いですよね。

人間の本能として、
手づかみで食べる、食べ終わった骨(串)が残る、

現代の食で体験と言われている部分にも紐づいている
この串に刺す文化、面白いですよね。

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