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アイルランド入国〜手探りでスタートしたダブリン生活序盤戦 【Play back Shamrock #5】

※ご注意※ 本連載は2020年の同時期に経験した出来事を1年後に振り返る趣旨で公開しており、掲載の情報等は2020年当時のものです。

(見出し画像:通学初日に撮影したUCDキャンパス内の風景。この日は風が強く荒れた天気だった)

 1月12日。出国から4日目でいよいよ今回の研修の主戦場、アイルランドに入った。ロンドンからダブリンまでの道のりに関しては特筆すべき事柄はなかったように思う。またアイルランド入り直後についても授業開始に向けてドタバタしておりここに記す内容も特段思いつかなかったので、今回はダブリンでの最初の日々のことも含めてまとめてお伝えしたい。

1月12日 ロンドンからダブリンへ

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(写真:この日の朝食。変わり映えしないかもしれないがこれがデフォルトだ)

 ダブリンへのフライトは昼過ぎだったので朝はホテルでゆっくりして空港へと向かった。とは言っても9時過ぎに朝食を食べ、11時過ぎには出発なのでのんびりできるほどの時間はない。この日も大体お約束通りのメニューが並ぶ朝食だ。
 さて、ロンドン入りした際に利用したのはロンドンの最も主要な空港であるヒースロー空港。ロンドン近郊このほかにも複数の空港があり、今回のダブリン行きのフライトで利用するのはガトウィック空港だ。地下鉄と列車を乗り継いで、ホテルがあるイーリングからは乗り換え時間も含めて1時間半ほどかけて向かう。
 ガトウィック空港行きの列車が発着するのはロンドンのターミナル駅の1つであるビクトリア駅。イーリングからは乗り換えなしで30分かかるがイーリングは地下鉄の始発駅なので着席できた。中心部から若干離れてはいるものの、イーリングの利便性の高さをここでも実感した。

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(写真:ビクトリア駅)

 ビクトリアから30分ほどでガトウィック空港に到着。日本を出国した時ほどではないにせよ、初めての国に行くのはやはり緊張するものだ。飛行機を待つ間、なんだか落ち着かない感じがした。
 今回のダブリン行きのフライトではアイルランドの航空会社Aer Lingus(エア・リンガス)を利用した。通常は手荷物の預け入れに追加料金が発生するが、今回はBritish Airwaysのコードシェアで日本との行き帰りと一連の旅程で予約したため追加料金は発生しなかった。
 そうしていよいよアイルランドに入国した。イギリスで数日過ごしたとは言えやはり結構緊張していたのだろうか。ダブリン空港に到着して以降、この日は一度もカメラを回さなかったため紹介できる写真はない。ダブリン空港からはバスを利用して移動した。向こう2ヶ月半の拠点となるホストファミリー宅へ向かう。バスを1本逃して予定よりも1時間遅れて到着にはなったが、特に大きな混乱やトラブルはなく目的地に到着した。バスを待つ間、空港の到着ロビーのベンチで待機していた限りの印象では、首都の空港にしては落ち着いた空間だとの感想を持った。
 ホストファミリー宅に到着後、この日は次の日以降に向けた事務的な確認や準備を済ませるなどして終了した。

1月13日 初登校

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(写真:UCDの入口)

 この日から本プログラムの主要部分である語学研修が本格スタートした(初日はクラス分けのテストのみで終了)。授業の中身については報告書第1部に譲るとし、ここから先はそれ以外について触れる(キャンパス内の風景は後半部分で改めて紹介)。大学(UCD=University College Dublin)まではホストファミリー宅近くのバス停からバスで20〜30分ほどかけて通学する。大学から少し離れたところだが、バスはそれなりの本数があり不便というほどではなかった。なお、ダブリンでもロンドンと同様、一般の路線バスの多くは2階建てバスで運行されている。最初は驚いたが意外とすぐに慣れるものでもある。
 なお、ダブリンの交通機関の多くではLeap Cardと呼ばれる交通系ICカードを使って運賃の支払いができる。日本の交通系ICカードと基本的には同じ使い方をする一方、大きな違いがいくつかある。まず、Student Leap Cardと呼ばれる学生用カードがある。学生用カードは毎年申請をして発行する。私はUCDの正規学生ではなかったがこのカードを使うことができた(到着時に空港で通常のカードも入手したのでしばらくはそれを使っていた)。
 そして2点目はキャップ制だ。毎日、あるいは週単位で利用額の上限が決まっており、一定額を超えるとそれ以上は引き落とされない仕組みになっている(複数の交通機関の組み合わせでの上限額も設定がある)。学生用カードの最も大きな利点は通常のカードよりもキャップ額が低く設定されていることにある。
 3つ目の特徴は現金で乗車するよりも運賃が安く設定されていることだ。日本でも列車に乗る際にIC運賃が設定されていることがあるが、Leap Cardの場合はあえて現金運賃との差を設けてカード利用を促しているように見受けられた。単に便利というだけではないのだ。このほかにもチャージ(現地ではこれをTop upと言う)に関して、スーパーやコンビニなど街中の店舗でも可能なところが多いという特徴もある。

1月14日 ダブリン中心部にちょっと足を運んでみる

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(写真:ダブリン中心部の某所。高層ビルが立ち並んでいるわけではない)

 今回のプログラムでは授業は基本的に午前中で終了するため、午後は自分の裁量で何をするか決められる(もちろん授業で示された課題に取り組む必要はある)。散策というほどのことではないものの、授業初日のこの日はダブリン中心部に初めて行ってみた。昼食はCAFFE NEROでコーヒー(カフェオレだったかもしれない)を飲みながらとった。CAFFE NEROは主にイギリスで展開しているコーヒーチェーンだが、アイルランドにもある。
 その後、ダブリン中心部の書店に足を運んだ。文具類など日用品を買い求めるためだ。こうしたものは日本から持ち込んでもよかったのだが、自分へのお土産として帰国後にも愛着を持って使えることもあって私はあえて現地で調達することにこだわった。この日は手帳やファイル、メモパッドなどを購入した。手帳を見て少し驚いたのは、ヨーロッパの地図ですでにイギリスが”EUROPE NON EU”の国として色分けされていたことだった。Brexitが1月末のため年内の大半がそうなることからなのかもしれないが、イギリスがEU加盟国でなくなる事実を思わぬところで実感させられた。

1月15日 キャンパス内を散策
 この日は天候にも恵まれたので授業後にUCDのキャンパス内を散策。モダンな建物が多く、オックスフォードやケンブリッジに比べればはるかに一般的な日本の大学のキャンパスのイメージに近いとの印象を持った。一般の人が観光目的で訪れるようなスポットはキャンパス内にはなさそうだ。

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(写真:キャンパス内の風景。池や噴水もあり公園を散策しているような感覚になる)

 このようにしてダブリンでの生活が徐々に本格的にスタートした。なお食事については朝食・夕食はホームステイ先で提供され、昼食は学内で買うなどして基本的に自分で手配することになっていた。特筆すべきことはなかったが、日々の食事についても可能な限り今後の投稿の中で紹介していきたい。次回はダブリンでの最初の2回の週末の出来事についてまとめて振り返ろうと思う。

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