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一人即興やってみたのだ!

初めてのことをやる時はいつだって、胸がバクバクして、もう死ぬんじゃないかと思うくらい指先が冷えたりもする。でも怖くて怖くてたまらないはずなのに、体が熱くなってその状況が面白くなっちゃって、にやけてしまったりもする。やりきった時は最高に楽しい。

ときどき、ふとあ、もうダメかも、て思うことがある。私は時にめちゃくちゃポジティブかと思えばかくん、と不意に弱気になる。(他者からどう見えているかは把握しきれてないけど、体調が不安定なのと連動してわりとネガティブううに突入しやすい性格だとは思う)

でも、そういう時に、案外奇跡って起こったりするのだと、信じているし、実際に。がむしゃらでも前へと這っていればチャンスは巡ってくる。まだだ、諦めんなよ、生きろ、て言ってくる心の中に住まう神がいる。私にとってそれは、芸術の神、私が表現する方へと導いてくれる不思議な力である。本気でそういう目に見えないけど励ましてくれる運命みたいな存在を私は時折感じ、信じている。

さて、私がどんな表現をしているか、そして今回話したいお題に関係するものに絞って書くと、私はインプロ(即興芝居)をよくやっている。大学2年の時に出会ったそれに、私はもう一度舞台に楽しく自由にたつ勇気をもらったし、いろんな人と即興を通し関われて、世界はぐんって広がっていった。
でもその中で、即興でかつ一人で舞台に立つっていうのはやっぱりずっと怖かったと思う。何すればいいか真っ白で頭わからんくなるから、助けておああああってすぐ仲間に一緒にいて欲しくなる。
だから今年こそはやるぞ、と意気込んでいたものが一つある。

SANDAIという一人即興のイベントに参加すること。
「【3つのお題】×【3分以内】×【即興1人芝居】」というめちゃくちゃやるのは怖いけど面白い試みである。

観客にその場で出してもらったお題3つを盛り込んで一つの話を即興で作る落語の形式「三題噺(さんだいばなし)」

「THE SAN-DAI」はその場で出された3つのお題を盛り込んだ即興一人芝居でバトルする、三題噺の演劇版!

発想力、構成力、瞬発力、演技力、人間力、妄想力・・・あらゆる力を駆使して栄光を掴みとれ!!

即興演劇バトルTHE SAN-DAI

全国的に、生の舞台でもやっているイベントだけれども、声だけで毎月ツイキャスで参加できるものも開催している。
エントリーも誰でも気軽にできるし電波さえあればどこからでも参加できるので、必要なのは勇気と勢いのみ!という素晴らしき場。


調子悪い〜て時でもぶっちゃけ音声なら何とかなる!それが私の背中を押した。
体自由に動かせんくなってから、やれないという事実が苦しく私を蝕んでいたけど、声だけで表現させてくれる環境、そしてそれを成し遂げられる文明の力に感謝。6月に初出場し、優勝した。(7月も参加し決勝戦まではいったものの2位だった、悔しい…また出場する!)

なかなか体調的に新たなことへの挑戦が難しく気弱になっていた時期だったから、人に見てもらえて、今後も楽しみ、て言ってもらえること、本当に嬉しかった。私はどこまでも自由にまだまだ飛べるんやで、て勇ましくなれた。

今まで「何も頑張ってない」という呪いの言葉に囚われてきたけど、やっとそれが打ち砕かれる時がきたようにも思えた。 積み重ねてきたものはたとえ微小であれ確実に力となっているし、泥汗まみれに歩んできたような私の日々に自身で誇りを持って、私は私にしかなれないんだから表現をひたすらに続け生きていこう。
手が震えたり冷えるほどドキドキする一人即興の経験が大好きだし、新しい自分の可能性も見出せる世界に飛び込めて、ウズウズと心が跳ねる。一人だからこそ、追い詰められて考えるまもなく、そして検閲することなく絞り出したアイデアで勝負できる、そして自分ではめちゃくちゃだと思っていたものが案外お客さんにウケたりもする、というところが発見や驚きの連続でまたワクワクしている。

やってみる!て前のめりな気持ちで、これからも。提供された場に、みてくれる、みたいと言ってくれる人に、感謝をしながら、私なりの精一杯のジャンプを重ねて進んでいく人生がいい。
確かな希望と、勇気をもらえた、一人即興の私のはなしでした。


最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

【写真】深月さん
【被写体】(私)

#やってみた大賞

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