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資産形成に向けて投資中級者が目指すべき2つのゴール

資産形成とは、将来に備えてお金を増やすことです。資産形成には貯蓄と投資の2つの方法がありますが、投資は預金の金利よりも高いリターンが期待できる反面、資産が目減りするリスクもあります。また、たとえ高いパフォーマンスで運用することができるようになったとしても、まとまった運用資金がなければ、投資による収益は大きくなりません。
それでは、まずは投資で目指すべきゴールをどこに設定すればよいのでしょうか。今回は資産形成に向けて投資中級者が目指すべき2つのゴールについてお伝えしたいと思います。

1つ目は『年間3%程度の収益を安定的に出せるようにすること』です。株式、債券、不動産などは値動きがあるため、市況等によって期待されるパフォーマンスは異なりますが、長期的な年間リターンをみると概ね平均で3~7%程度と言われています。そのため、市況に左右されず安定したパフォーマンスを出しつつづけるためには、まずは年間3%以上の収益を目指しつつ、市況が良ければ年間5%~7%程度の収益を狙えるよう、市場や経済の動向を踏まえてポートフォリオをマネジメント(調整)できる力を養うことが望ましいでしょう。

2つ目は『投資額の目安を貯蓄額の1/4程度にしていくこと』です。一般的な家庭における貯蓄額の平均値は約2,000万円と言われているため、投資に無理なく回せる金額として貯蓄額の1/4程度を目安とするならば、運用する元本は将来的に500万円程度を目指していくことが考えられます。ただし、あくまで貯蓄額の1/4程度を目安にすることが重要であり、貯金額に合わせて投資に回せるお金の上限額を判断していきましょう。なお、その元本はなるべく投信積立などを活用して長期的な視点で形成していくことが望ましく、年間50万円なら10年間で用意することができ、たとえ月1万円であったとしても、概ね40年間、つまり20代から積み立てを始めれば60代には500万円程度の投資額を形成することができます。また、必ずしも貯蓄額の1/4程度を全て投資に回す必要はなく、市況等を踏まえて「現金で持っておく」というポジションも含めながら、投資に回せるお金を確保することを目指すことが大切です。

以上が資産形成に向けて投資中級者が目指すべき2つのゴールになります。今回は投資中級者に向けた内容になりますが、投資に慣れてきたからといって投資にお金を回し過ぎることは禁物です。また、過度なリターンを狙いにいかないよう注意しましょう。
まずは投資に回せるお金をしっかり準備しつつ、現実的な目標リターンを設定し、リスクを分散しながら安定的に運用ができる知識や行動を身に着けるべきなのです。

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