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投資信託の解約を考える上で重要となる2つの考え方

投資信託は、株式や債券などに分散投資することで、リスクを軽減しながら資産を増やすことができる金融商品です。しかし、投資信託には元本保証がなく、市場の変動によって値下がりする可能性もあります。そのため、投資信託では買い時を適切に判断するとともに、売り時についても明確な方針を持っておくことが大切です。
今回は、投資信託の解約を考える上で重要となる2つの考え方についてお伝えします。

1つ目は、『基本的には売却しない』ということです。そもそも、投資信託は長期的な視点で運用することが重要であり、短期的な値動きに一喜一憂して売買するべきではありません。たとえ短期的に損失が出ていたとしても、長期的に見れば市場の変動が平均化されて運用成果は安定する傾向がありますし、複利効果によって収益を指数関数的に増やすこともできます。また、積み立てで継続して購入し続けていれば、値下がりした局面では安値で購入できると考えることもできます。

2つ目は、『解約を検討するマイルールを明確にしておく』ことです。特に自身が想定していたよりもパフォーマンスが高い場合には、市場が過熱している場合があります。「あのとき売っておけば」と後悔しないためにも、利益が出過ぎている場合に対応する「解約を検討するルール」を決めておくことが望ましいです。例えば、年率10%以上の利益が出ている場合には市況等に過熱感が出ていないかチェックをして売却を検討したり、年率20%以上の利益が出ている場合には一旦利益確定をして再度投資するか検討したりするなどのルールを自身で設けておくことが考えられます。

以上が投資信託の解約を考える上で重要となる2つの考え方になります。なお、長期保有を前提とした投資手法のことを「バイアンドホールド」と言います。「バイアンドホールド」は株式や債券などの資産を相場に左右されず持ち続けることで長期的なリターンを狙う手法であり、ウォーレン・バフェットなどの世界的な投資家も採用している戦略として知られています。投資は長期的な視点で考えるべきであり、短期的な損益で一喜一憂する必要はありませんし、少しの値上がりで利益を確定してしまう「チキン利食い」に陥らないようにすることも重要です。

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