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郷土愛を次世代へ繋いで

2023年は、これまでのささやかな活動実績が実を結んだような一年でした。特筆すべきは人生初の「学校コンサート」を開催できたことです。

夏休み期間中のある日のこと、私は活動拠点のひとつである磐田市掛塚の旧津倉家住宅で開催されていた「こども写生会」に参加していました。子ども達と一緒に絵を描きながら、翌日には緑語会(緑十字機不時着を語り継ぐ会)主催の平和大会で自身作の応援歌「八月の約束」を歌う予定だったので、掛塚の仲間たちへ、そのお知らせも兼ねて参加していました。

そこへいらっしゃったのが、竜洋西小学校の校長先生と教頭先生。写生会参加の竜洋西小児童らの様子を見に来てくださいました。私は初対面でしたが、手にしていた「八月の約束」の楽譜をお渡しして、私の活動の思いなども簡単にお話させて頂きました。

居合わせた掛塚の仲間も、マネージャーのごとく私を推してくださったこともあり、後日、校長先生から竜洋西小学校での学校コンサートの打診を頂くことになったのです。

開催日が決まると、コンサートプログラムの調整へと入りました。1~3年生までと4~6年生までとを分けて、2回開催することになりました。

コンサートテーマは「だいすきなふるさと」
コンサートの目標は
・ふるさと掛塚の風土や歴史を感じながら歌を聴く
・行ってみる、会ってみる、やってみる、など体験を通して感じることの大切さを知る
コンサートの概要・・・うめたちあきオリジナル曲ほか、出会いによって生まれたふるさとの歌を通して、掛塚の風景を感じ、足元にある宝物に気づくコンサート

校長先生にも相談にのって頂き、演奏曲目は以下の内容に決まりました。

竜洋西小学校・学校コンサートプログラム

竜洋西小学校のグラウンドには「西の子ツリー」と名付けられたクスノキがあります。私の代表曲「宇宙(そら)とクスノキとちぃちゃんと」は、きっと子ども達の心の風景にも重なる部分があるだろうと思いました。

西の子ツリー

森の奥から川を下って海を目指したキツネの物語「キツネの海」の歌を「きつねの海」という紙芝居にしてくださった辻村さんは、偶然にも竜洋西小(旧掛塚小)の卒業生でした。「掛塚のうた」「大空にかける夢(浜松市立飯田小学校第2校歌)」「馬車(マーチョ)にのった女の子」・・・どの歌も、竜洋西小(旧掛塚小)卒業生のみなさんとの出会いから生まれた歌です。出会いごとに丁寧に作詞や作曲をし、編曲し、動画編集した作品たちが、必要なタイミングで完成していたことは、まるで奇跡のようでした。

コンサートではプロジェクターを使用し、動画を見ながら聴いてもらいました。動画の中に使った写真や動画の素材も、地元のみなさんやお友達のみなさんから提供してもらった素敵なふるさとの風景写真であり、上空からのドローン映像でした。

たくさんの方々の思いを集結させて完成したコンサートプログラムでした。そしてコンサート当日には、「みんなと倶楽部掛塚」の仲間、緑語会(緑十字機不時着を語り継ぐ会)の仲間、紙芝居の作者の辻村さん他、歌に関わった卒業生のみなさんも応援に駆け付けてくださって、温かな眼差しに包まれて、本当に心強く感じました。子ども達と卒業生が一緒になって歌った「校歌」は、特別な一体感が生まれ、会場は感動に包まれました。コンサート後、仲間たちから「涙がでた」「子ども達と一緒に校歌が歌えるなんて、感激した」と感想を頂きました。

学校コンサートで歌った竜洋西小学校校歌(YouTube)

音響は夫、照明は娘が。普段から私の活動を支えてくれている家族もスタッフとして見守ってくれました。

郷土愛を次世代に繋ぐことは、私の大きな目標のひとつです。「リレーのバトンパス」を例えに、その思いを伝えました。それは各地で共に地域興しに取り組む仲間たちも同じです。素直な心で受け止めてくれた竜洋西小のみなさん、本当にありがとうございました。

お手紙をファイリングしてプレゼントして頂きました。校長先生の手作り
子ども達から頂いたお手紙の一部

この学校コンサートを自信とし、励みにし、そして今を生きる者としての責任を持って、来年も私らしい一歩一歩を歩みたいと思っています。

竜洋西小学校ブログ記事

竜洋西小学校のクスノキ
クスノキの根と葉と実


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