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本当の『学びのあり方』ってなんだろうか


新年度が始まり、入学や進級を心待ちにしている子どもたちの表情はとても晴れやかで、私までわくわくしちゃいます💖

子どもと全力で一緒に遊んでいると毎日、発見の連続で私たち大人にはない視点や想像力でいつも驚かされます

そんな好奇心旺盛な子どもたちと関わる中で大切にしていることは日常や遊びの中から「これは何の学びに繋がるのかな?」を常に考えること

子どもと一緒にいない時も「子どもだったらどんなことに興味持つのかな〜」「子どもたちと一緒にいたらどんな話するかな〜」と考えながら生活しています(無意識にしてしまう)

今日はそんな『学びのあり方』について考えたことを少し書こうかなと思います🌟


「学び」という言葉と同じように使われる言葉として「勉強」という言葉があります

この二つは似たようなニュアンスだけどちょっと違う

「勉強」は「物事を習い覚えること」という意味や「努力して困難に立ち向かうこと・気が進まないことをやること」という意味があって
つまり、「仕方ないからやる・与えられた課題をこなす」という意味合いを持ち合わせるのが勉強です

例えば、「毎日、漢字の勉強をする」「テストのために徹夜で勉強する」
どちらかというと受動的で、否応なくやらされるのが「勉強」
学問や専門的な知識を習得する時に使うのが「勉強」だと思います

それに対して、「学び」は「能動的に教えを受けること」です
「学び」は「真似ぶ」からきています
つまり、手本やまわりがやっていることをまね、積極的に技術・知識を習得することが「学び」


この「学び」があって「勉強」が楽しくなるイメージ
「なぜだろう?」「もっと知りたい!」「できるようになりたい!」という興味関心・好奇心の先に勉強の必要性を感じるのではないかなと思っています

なので、本来の学びとは無理やらされたり、嫌なことをするのではなく、人間誰しもが持つ「知りたい!」「できるようになりたい!」という想いが生み出すもです

そして、学びつまり知には知的満足の達成だけでなく多様な意味があります
①認知的意味=わかることが楽しい
②生活的意味=その知が生活の中で役立つ
③職業的意味=その知が現在あるいは将来の職業にとって有用である
④文化的意味=その知を得ることで自分が文化的に豊かになったと感じる」⑤反省的意味=その知によって生活や自分自身のあり方を反省的にとらえられる
⑥制度的意味=その知が制度との関係で交換価値として機能する
⑦実存的意味=その知が自分の存在と深くかかわる大切な知である

などの意味が生じる

そんな意味を知ると人が生まれた時から持ち合わせてる知的好奇心、興味・関心を生かして、学問や知識の習得をする「勉強」に繋げていけると良いのではないかと考えています

子どもたちの日常生活や自由な遊びの中にたくさんの学びの要素があり、それをいかに見つけて、学びに繋げていくのかを見守り、時にきっかけのために仕掛けをするのが子どもの周りにいる大人の役目です

しかし、あくまで主体は子どもであって大人は子どもの足りないところを少し補うということを忘れてはいけません

このたまたまおすすめに流れてきた動画でこんなものがありました
https://vt.tiktok.com/ZS8GVqrMU/

スティックパンの袋を開けてほしい1歳ぐらいの女の子が「ぱ〜ん〜(これ開かないの、開けて)」とお父さんのもとによっていってパンの袋を渡し、お父さんがパンの袋を開けて取り出したパンを食べやすい半分にちぎって渡すというよくある可愛らしい日常のワンシーンです

しかし、女の子はパンをもらったのに嬉しそうでない
「ちがうの…そうじゃなかった..」と言わんばかりに不満な声を上げ、泣き出してしまいます

そう、この子がして欲しかったのは、自分の力では開けられない『パンの袋を開けてもらうこと』

パンの袋からパンを取り出すのは自分でしたかったの!
半分にちぎったパンではなくて丸々1本手に持ちたかったの!

という声が聞こえてきそうです。


自分でできることは自分でやりたい。
子どもの自分が「したい!」「できるようになりたい!」という欲求を大人が叶えてあげるのではなく、それができるようになるため足りない条件を補う

例えば、高いところにあるおもちゃを子どもが手を伸ばして取ろうとしているとき、大人はそのおもちゃを取ってあげるのではなく子どもに足りない条件(身長)の支援(だっこする、イスをもってくる)をして自分で取らせてあげる

こうやって「自分でやりたい」という気持ちを大人が塞いでしまうと、子どもはいつしか受動的になり、自分は動かず周囲を使うことを覚えてしまう

「お母さんお茶(取って)」がいい例だと思います

こんな「わがままっ子」を育ててはいけない

自分がやりたいことをやるために課題があるとき、その原因は何なのか、どうしたら解決できるのか?解決するために誰かに手を借りる必要があるのか?など自分で考え、学び、行動できるようになる力を身につけることが必要です

この力は大人になってからいきなりできるようになるものではありません。
子どもの頃から自分で考え、学び、行動するということを繰り返すことで、失敗や成功から学んでできるようになっていきます

人から言われて考える、行動するのではなく自分から進んでできるようになるためには、はじめは大人のサポートが必要になる時があるかもしれません

家庭や学校、学童、習い事など子どもたちを取り巻く社会にいる大人は、子どもたちの興味関心・好奇心など「知りたい!」「やりたい!」「できるようになりたい!」といった内から溢れる想いにまっすぐになれる環境支援や言葉がけをしていくことが大切だと思います

そこでの「わかった!」「できた!「もっとやりたい!」という気持ちが子どもの意欲的な学びに繋がるのではないだろうか

それが本来の『学びのあり方』だと思います



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