保健福祉センターに行ってきた

精神通院の自立支援を申請し直すため、自転車に乗って近所の保健福祉センターに来た。

以前住んでいた自治体といまの自治体では少し運用や制度が異なるそうだ。せっかく同県内で引っ越しをしたのに、あまり意味がなかった。

仕事のお昼休みの時間を使って炎天下の中やってきた保健センターには、意外と人がたくさんいた。

受付番号をもらったら57番だった。電光掲示板には54番と表示され、「お昼の時間帯なので二人体制で対応しているため時間がかかります」という旨の看板が掲示されていた。

ベンチに座って本でも読んで待っていようと思い、近くに腰掛けたら異臭がした。

ふと左を見たら、近くに座っているおじいさんのにおいだった。

少し、なんと言ったらいのだろう、うん。身なりに気を遣わないタイプの人が多いな、と思った。
でも私も、うつが一番ひどかったころはずっとすっぴんで部屋着で肌荒れしてて髪の毛もボサボサだったなぁ、と思いながら、勝手に共感したりもしていた。こうやって保健福祉センターに来る人たちは、私と同じで何かしらの支援を必要としているのだから、と。

すると水色のワイシャツを着た職員らしき男の人が二人出てきて、みんながそれとなく列をなし始めた。
職員らしき男の人たちが近くにいた人たちに声をかける。

「生活保護のお金の受け取りでまだ番号札持ってない方いらっしゃいますかー」

なるほど。
生活保護の受給者の方々だったのか。

なるほど、と、納得してしまったことは失礼なことのかもしれない。
でも、
あまりお風呂にも入れないのかな? とか、お金がないからエアコンはつけないようにしてるのかな? とか、お洗濯しないのかな? できない環境なのかな? とか、
そんな風に感じる方が多かったのは、そういうことなのかも。



私もまさか数年後に自分が一人暮らしをできるようになるとは(自分が暮らす分のお金を自分で稼げるようにまで回復するとは)、想像すらしなかった。
数年前は寝室に引きこもってただただ泣いているだけだったし、何度も何度も首を吊る想像や自分が死んだあとのお葬式の想像をしながら、赤ちゃんだった息子に授乳をして、おむつを替える、繰り返しの日々を過ごしていた。



自立支援の申請し直しの手続きの私の番は、15分くらい本を読んでいたら案外すぐ回ってきた。
最初に対応してくれた女の人は少し私を馬鹿にしたような態度で怖かったし嫌な感じだった。精神科に通院するような人を、こういう窓口に来るような人を、見下しているのだろうか? と思った。
お昼休憩から戻ってきた別のおばさんに交代したら、そちらの人は感じの良い人だったからホッとした。

数ヶ月かかる可能性もあるけれど、新しい精神通院医療証がそのうち自宅ポストに届くらしい。

新しい医療証が届くまでの期間、申込書の控えを見せるだけでも1割負担で対応してくれる病院もあれば、その間は3割負担になってしまう病院もあるらしい。

精神科の通院は、長く続く。
私自身もすでに2020年頭から通い始めてもう4年目になる。

3割負担なのか1割負担なのかは、家計にかなり大きな影響を与える。



一人暮らしにも少しずつ慣れてきたのか、昨日は泣かなかった。

今日もたぶん、泣かないで眠れると思う。

湯船に浸かって本を読むという楽しみもできた。

着実に、諦めないで生きていきたい。

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