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メンヘラパパの通訳

待望の子育て。

娘の新生児期は一瞬だし、どの瞬間も天使みたいでかわいいし、そんな我が子の世話を出来るなんてつらいわけがない、

わけはない。

やっぱりあやしても泣き止まない時や深夜に起きる時は、少しボーッとして疲れからか目頭が熱くなる時もある。

ネットや育児本で山ほど「子育ては甘くない!」という文言を目にしたが、やはり本当の大変さは自分ごとにならないとわからないものだなと思う。

そんな私を見てか
パパが自発的に見つけた自分の役割がある。

それが娘の通訳だ。

***

ある日、夜中じゅう娘(通称、とこちゃん)が泣き止まずほぼ徹夜明け状態で、私のテンションは低かった。
単純に疲れていたし、また寝れない夜が来るのかと思うと夜になるのが憂鬱だった。

赤ちゃんは寝るか泣くかミルクかだとわかっていても、いつ起きるか戦々恐々していた。

ようやくぐっすり寝落ちて自分の時間になった。
眠りが深そうなうちにお風呂や日記、寝る準備を急いで整えておかないと、もうこのあと朝まで手が離れることはないかもしれないからだ。
とりあえず離れて暮らす夫にLINEで娘就寝の報告をした。

夫から「とこちゃんの気持ち」が届いた。

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寝ている娘から束の間離れてお風呂だった私は緊張の糸が緩んでいたこともあって、泣いた。あったまっていた全身がさらにあったかくなって涙がとまらなくなった。
頑張らなきゃ、って思ってたけど、その頑張りを夫や娘から労ってもらえたことがこんなに救われるとは思わなかった。

これは育児のサポートなんかではない。
話せない乳児の言葉を汲んで伝えてくれる通訳は、れっきとした育児だった。夫の優しさに感謝しながらそう思った。

今でもこのLINEを見返して、勇気をもらっている。まだとこちゃんは感謝を言葉で伝えられないけど、泣いているけど、とこちゃんも成長しようと頑張っているんだ。私もその成長を助けられるようにもっと頑張ろう、迷惑かけてるなんて思わせないくらい楽しく接してあげよう。

気分はだいぶよくなった。

やるじゃん、メンヘラパパ。ありがとう。


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