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拙い私の思いを綴ろう

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#日常

それは身に余るほどの贅沢だった

それは身に余るほどの贅沢だった

1月、大好きな人の彼女になった。
10月、私はもう誰の彼女でもない。

映画のタイトルを借りるとすれば、
私は紛れもなく花束のような恋をしていた。

毎週のようにデートをした。
何度も手作りのお菓子を作り合った。
お揃いのものは箸やコップだった。
デートで待ち合わせる時だけ見せてくれる
やけに嬉しそうな顔が好きだった。
彼の幸せは私の幸せだった。

でも私はその花を枯らしてしまった。
枯れた花はも

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