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根津の味噌商 秋田屋さん

谷根千には大型のお店やチェーン店がほとんどなく、多くは個人商店で成り立っています。趣のあるよい店が多い、といえば素敵だけれど、それは一方で、単価の高いお買い物は避けられないという現実もあり。

入ってしまったら、高いと思ってもお店から出るのは気が引ける……という規模の小さいお店も多いので、小心者の私は、お買い物に勇気がいります。
なので、お店の前の何回か様子を眺めながら、様子をうかがい、お店に人が入っているか、地元の人っぽいか、観光の人っぽいかなど確認し、やっと入る……を繰り返しています。この、地味な価格アップは、賃貸生活者には地味につらいわけです。

だけど、どうしても入ってみたくて、突進していったのが、この味噌商秋田屋さん。

実は、お味噌専門店は、以前江古田の商店街にもあって、そこは合わせ味噌なんかもやってくれて、品揃えも豊富で、座・味噌屋っていう感じがとても好きだったんですが、なくなってしまったのでした。
ほとんど、都内では見かけることのなくなった味噌屋さん。せっかくだから、買ってみようと、いさんでいきました。

こちらのお味噌は、江古田のようにいくつも樽に入っているという感じではありません。取り扱いはこんな感じ。

赤だし味噌  
  米味噌と豆味噌を調合した深みとコクのある赤だし味噌に、 
  さっぱりとした赤味噌を合わせた京風の赤味噌です 
                   

赤こし味噌 
  熟成した大豆の風味まろやかな仙台風の味噌です
         

白甘口味噌 
  麹の風味豊かに、塩分を控えたまろやかな西京風の味噌です
         

みちのく味噌 
  厳選した四種の味噌を大豆の食感を生かしながら丁寧に合わせた田舎風味噌です
         
 
白辛口味噌  
  麹のコクがありながらもサッパリとした信州風の白味噌です

買うと、昔ながら、新聞紙に包んでくれます。

味噌

白甘口は、かなりしっかり甘いよということだったので、私はブレンドのみちのく味噌をいただきました。

ちなみに、秋田屋さんは、今の店主さんのおじいさんが始めたお店で、おじいさんも、お父さんも、秋田の方なのだそうです。それで、秋田屋。「僕は生まれも育ちもここなんですけど」と店主さん。

私も親が秋田で。私も生まれも育ちも東京ですけど。秋田の子孫二人が東京でだって、秋田の大雪など心配しながら、しばし立ち話。

ちなみに、みちのく味噌、思ったより甘味があります。味が濃いかんじ。少し、味噌汁に入れる味噌の量が減りました。これで作った豚汁はおいしいです。

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得意技は家事の手抜きと手抜きのためのへりくつ。重曹や酢を使った掃除やエコな生活術のブログやコラムを書いたり、翻訳をしたりの日々です。近刊は長年愛用している椿油の本「椿油のすごい力」(PHP)、「家事のしすぎが日本を滅ぼす」(光文社新書)