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#37 コンテンツそのものの品質を高める

※当記事はこちらのポッドキャストの内容を編集/再構成したものです

自分が作った曲の音源や、動画、画像、文章など、コンテンツを用意してそれを発信するうえでは当然のことながらそのコンテンツの品質が問われます。

例えば、演奏動画ならきちんと歌えるように、またはきちんと楽器が演奏できるように、さらにはきちんと作曲して、もっと聴きごたえのある曲になるように、といったことを考えるのが一般的です。

これらは自分が表現している音楽そのものの品質を気にするケースだといえます。

一方で、私がいろいろな人を見てきた限りそれとはまた別の「コンテンツそのものの品質」で損をしていることが結構多いと感じています。

主に音声や動画に多く、画像もたまにあります。例えば音声だったら音がすごくこもっていて、根本的に聴きづらかったり、ノイズが乗っていて聴いていられないというケースなどです。

あまりにもノイズがひどいものは少ないですが、微妙なものが多く、微妙に聴いていられないということがよくあります。ホワイトノイズが入っていて「さーー」という音があったりして聴きづらいと感じたり、音が微妙にこもっていて「もうちょっとなんとかならない?」と思えるようなものです。

動画に関してはもっといろいろあって、カメラの画質がイマイチでざらざらしていて画質がきれいではないとか、色合いが変な感じになっていることも多いです。被写体が小さくて見づらかったりすることもあります。

画像でも、動画と同じように画質がざらざらしているとか、色がおかしくなっていたり、何かのお知らせであればその字が小さくて読みづらいケースもあります。たとえばフライヤーの場合、デザインの問題とも言えるかもしれませんが、根本的に字が小さいことが多いです。

主に音声と動画に言えることですが、そこで表現されている音楽の品質以上に、それを届けるコンテンツそのものの品質でいまいちな印象を与えてしまっているケースはすごくもったいないと感じます。

音声がこもった感じに聴こえている場合は、少し費用をかけて、少しだけ品質の良いマイクを買ってみるとか、録音の環境を見直してみるとか、または音声を編集するときに、きちんとエフェクトの処理をかけることなどが検討できます。

例えばノイズが目立つ場合は、ノイズ処理をするプラグインを使うことが考えられます。「さーー」というホワイトノイズくらいなら、ノイズ除去のオーディオプラグインをひとつ通すだけで音質がすごく改善されます。音量がバラバラで聴きづらい場合は、音量バランスを自動で整えるエフェクトを入れることもできます。また、根本的に録音する環境を見直して、音が反響しないようにしたり、ノイズが入らないような環境を作ることも大事です。

同じように、動画であればきちんとした画質で録画できるカメラを使ったり、色合いを整えるようなカラー処理を動画編集ソフトで行うことが考えられます。

今はスマホのカメラでも十分にきれいな画質で動画の録画ができるため、そんなに大げさな機材は必要ないといえるかもしれませんが、それでも動画の画質がすごくざらざらしていたり、ノイズが乗っていたり、色合いが微妙だったりすることで表現している音楽の品質以上に、動画としての品質がイマイチなせいで悪い印象を与えてしまうケースは多いです。

それなら、いっそのこと少しだけ品質の良いカメラを買ってみることも検討できます。動画撮影、画像撮影できるミラーレス一眼カメラのようなものでも、数万円程度出せばそこそこ良い画質で撮影ができます。長い音楽活動における先行投資だと思って、そのあたりにお金をかけることも十分に意味があります。

音声も同様で、オーディオ処理のプラグインなども、5,000円くらいでそこそこいい働きをしてくれるソフトが買えます。「iZotope」の製品などはよくセールもやっています。11月のブラックフライデーのセールを利用して、音声処理のエフェクトで必要なものをまとめて買ってみることも検討できます。

ちょっと機材に投資するだけでそのあたりの問題が一気に解決して、コンテンツの品質としてはすごく改善されるため、それだけで聴き手に対して「けっこうしっかりしてる」という印象を与えることができます。

もちろん機材オタクのようになってしまうのは本末転倒で、「木を見て森を見ず」のように、機材や音質に気を使いすぎて本来の音楽の質を高めることができなくなってしまうのは好ましくないです。

とはいえ、最低限のそういった環境面に気を配るだけでも、コンテンツの受け手からの見え方は変わってきます。

また、もし自分でそのあたりに踏み込んでいまいちなものが出来上がってしまう場合は、知り合いに頼むとか、その都度専門の人に依頼することも検討できます。

例えば練習風景を映すようなデモ的な動画やデモ音声で毎回外部に依頼をするのは効率的とはいえませんが、ある程度作り込まれた音声や動画を公開するときは、やはり専門家に依頼するのがおすすめです。

この「コンテンツ自体の品質」に関して、思いのほか気づけていないケースは多いです。

先ほども言ったように、少し気を配るだけで音質や画質の面でコンテンツの品質はすごく向上するため、「発信するコンテンツそのものの品質」について、改めて確認をしながら改善を図ってみてほしいです。


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