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作曲がぐんぐん上達する「曲分析ガイドブック」

作曲をしていると、以下のような悩みを抱えてしまうことがあるはずです。

  • 「作る曲が簡素でありがちなものになってしまう…」

  • 「いつも似たような曲ばかりできてしまう…」

  • 「感覚的なやり方ではなく確信を持って作曲をしたい…」

  • 「良いメロディが思い浮かばない…」

  • 「メロディに合うコードがつけられない…」

私自身、これまで30年近く作曲を行っており、みなさんと同じように悩み、そして作曲の質を高めるためにさまざまな試行錯誤を行ってきました。

また、ここ10年ほどは作曲を教える立場として多くの作曲初心者~中級者の方と接し、同じようにみなさんのそんな悩みを解決するために検証を重ねてきた中で、「あるひとつの取り組み」が決定的に状況を改善してくれるとわかりました。

その「あるひとつの取り組み」こそが、こちらで取り上げている「曲分析」です。

■曲分析とその効果

ここで述べている「曲分析」とは

「曲を作曲者の視点から紐解き、成り立ちや効果を詳しく考える行為」

のことを指すものです。

これはスポーツ選手が映像を見て体の動きを客観的に確認したり、データとして捉える作業に似ています。

ヒット曲や自分自身が良いなと思える曲を作曲的な視点から分析し、その曲がどのような要素によって成り立ち、それらがどんな効果を生んでいるかを考え整理することで、それを自分の作曲に活かすことができるようになるのです。

結果として、作曲の品質は必然的に向上していきます。

この点については、X(旧Twitter)やブログなどでも常にお伝えしている通りです。

■曲分析の実際の効果

私がやっている作曲教室では、生徒さんにも同じように曲分析を実施してもらっています。

以下は、私が実際に作曲を教えているある生徒さんのオリジナル曲音源をまとめたフォルダ画像です。

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当時の彼はギターの弾き語りが少しできる程度で、自分だけの力で作曲を少しやってみたものの思いどおりにいかずモヤモヤが溜まっている状態でした。

そんな彼もまた曲分析の重要性を理解し、それに力を入れて取り組んでくれたひとりです。

私のレッスンを通して曲分析のやり方を覚えた彼はいろいろな曲を次々と分析していき、そこで得たものを自分の曲作りへと着実につなげていきました。

結果として作曲レベルは向上し、上記画像の通り多くの曲を自分だけの力によって生み出せるようになっていったのです。

(曲を作れなかった頃を知っている私としては、感慨深いものがあります)

もちろんそこにはその他の知識や本人のセンスも関係していますが、これは曲分析が一定の効果を示した結果だと考えています。

■当note「曲分析ガイドブック」について

分析を実施するにあたりポイントとなるのが、「どのような内容をどういう観点から分析すべきか」という点です。

そもそもこのnoteで解説している分析の手法は、私が自分自身の作曲を見失ってしまい、「良い曲とは何か?」がわからなくなってしまったことをきっかけとして独自に取り組んだ分析作業をもとにしたものです。

その後に作曲を教える立場として多くの人に同じ分析手法を実施していただき、その結果や彼らの感想などをもとに、ボーカル曲(ポップス・ロック等)の作曲に最も効果的な内容に絞り込んだり、手法を改変するような形で内容をブラッシュアップしました

クラシック音楽などでは「アナリーゼ」という呼び名によって曲分析の手法がある程度確立されていますが、こちらの内容はそれとはまた違い、独自に作り上げられたものと解釈して下さい。また、私自身日頃の作曲レッスンと共に現在も曲分析手法を継続して見直しており、その内容は日々改善・進化しつつあります。

■「曲分析ガイドブック」の内容

以下の一覧は、このnoteの概要をまとめたものです。

【目次概要】
はじめに
第1章:曲分析の前提
1-1:分析の題材とする曲について
1-2:用意するもの
第2章:曲分析の実践
2-1:データ編の分析(曲形式とキー)
2-2:データ編の分析(ブロックごとの比較)
2-3:データ編の分析(コードの理論的解釈)
2-4:気持ち編の分析
2-5:分析の総括
分析内容のまとめ
第3章:曲分析の心構え
3-1:分析の質を重視する
3-2:分析を継続させる
3-3:いろいろな曲を分析する
3-4:音楽理論や作曲法の知識を並行して学ぶ
おわりに

※実際の記事内にも、各項目にジャンプできるよう目次を設置しています。

note内には曲分析に活用していただく「ダイアトニックコード一覧(三和音版/セブンス[四和音]版)」の表をあわせて掲載しています。

また、こちらのnoteは45000字を超えるボリュームとなっており、これを片手に分析をゆっくりと進めたり、また折を見て何度も読み返していただくことを前提として制作しています。

■「曲分析ガイドブック」利用者の声

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■「曲分析ガイドブック」の対象者

当ガイドブックは、主に以下のような方を対象として制作しています。

  • 自分自身で曲分析をやってみたい

  • 作曲のレベルを効率良く向上させたい

  • 作曲に行き詰まっていて解決策を探している

これから作曲を始めてみたい方、またすでに作曲を行っていながらも行き詰まりを感じている方などは、曲分析への取り組みがきっと現状を打開するきっかけになるはずです。


■著者紹介

名前:内山敦支(作曲の先生)

作曲歴30年 先生歴13年 20代ソロでインディーズ活動→30代で教える側に転身して教室開始→これまで100人以上に作曲を教えてきました。

自由気ままにやっていた作曲で20代なかばに行き詰まり、音楽理論と作曲法の勉強、そして独自に始めた曲分析によって復活できた経験から「作曲を学ぶこと」の大切さを伝えるために日々活動しています。


■「曲分析ガイドブック」に関する注意点

「作曲」は「作曲」を通して上達します。つまり、実際に曲作りをすることで初めて作曲する感覚をつかむことができて、それによって徐々に作曲を上手にこなせるようになっていく、ということです。

そのため、ただ単にこちらのガイドブック読むだけ、またはただ曲分析をやるだけでは当然のことながら作曲は上手くなりません。

作曲を上達させるためには「分析で得たものを活かして曲作りを繰り返すこと」が欠かせない、という点を事前にご理解ください。

レベルアップのための道筋に変わりはありませんが、曲分析から得られるものは本当に大きく、それらは必ず作曲の助けとなるはずです。

なにごとにおいてもそうであるように、きちんと行動し、学びを取り入れることで必然的に変化が起こります。

この「曲分析ガイドブック」を通して作曲の本質を知り、ぜひご自身の曲作りと、それを含めた音楽活動を一歩前に進めてください。

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45,664字 / 62画像

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