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コード進行がどんどん作れるようになる「コード進行分析マニュアル」のご紹介

作曲の先生として活動している内山です。

あなたは作曲するなかで、

「いつも似たようなコード進行になってしまう…」

と悩んでいませんか?

あるいは、「借りものではなく自分でコード進行を作り出せるようになりたい」と考えているかもしれません。

私のところにも同じような思いを抱える方がよく訪れますが、彼らはみな、ある打開策を知り、やり方を覚えることで自然とその停滞を突破していきます。

その「打開策」こそが、こちらでテーマとしている

「コード進行の分析」

です。

■コードの展開を構造的に捉える

「コード進行の分析」とは、簡単にいえば

「コードの展開を構造によって捉えること」

を指します。

より具体的には、

  • コードの展開を理論的/構造的に解釈して、それぞれのコードが扱われている裏付けを考える

  • そのコードのつながりによってどのようなサウンドが生まれているかを吟味する

などの行為がそれにあたります。

これを一般的な楽曲を対象として行うことで、聴きごたえのあるハーモニーの成り立ちを理解できて、そこで得た情報や分析力を自分の曲作りへと転換していけるようになります。

結果として、自分の意図によって柔軟にコード進行を組み立てていけるようになり、上記で述べたようなコード進行に関する悩みはいつしか消えていきます

■コード進行分析に取り組んだ方の実例

以下の画像は、私のレッスンを受けていたある方の、オリジナル曲のコード譜です

ここには標準的で親しみやすいコード構成の中に個性的なアプローチもあり、またセブンスコードによる洗練されたサウンドも含め、理想的な展開が組み立てられていると感じます

これを作れるようになる前の、出会った当時の彼女の曲はもっとシンプルでどことなく初心者らしさが抜けず、ご自身もその点に改善の余地があると考えていました。

そんな彼女が熱心に取り組んだのが、このページでテーマとしている「コード進行の分析」でした。

彼女はレッスンを通してさまざまな楽曲のコード進行を作曲的/理論的な観点によって紐解き、それを自分の作曲に取り入れながら曲作りを繰り返しました

結果として、画像にあるような多彩なコードをみずからの意図によって柔軟に生み出せるようになっていったのです

当時を知っている私からするとその技術向上には驚くべきものがあり、これこそがコード進行分析の効果を示すデータだと私は考えています。

■本note「コード進行分析マニュアル」について

こちらの「コード進行分析マニュアル」は、その「コード進行分析の手法」をまとめた手引書ともいえるものです。

コード進行の分析を進めるにあたり、カギとなるのが

  • 各種コード進行の元となる理論的な概念をひととおり把握すること

  • 分析対象となるコードやコードの展開をその理論的概念に当てはめてきちんと解釈できること

の二点です。

こちらのマニュアルでは、コード進行を読み解くうえで必要となる主要な理論的概念をひとつずつご紹介し、それを実在する楽曲のコード譜に当てはめながら、実演を行うかたちでコード進行分析の手順やコツを示しています

以下に、マニュアルの章立てを抜粋して示します。

はじめに
第1章:分析の前提および事前に必要となる知識
第2章:コード進行分析の実践(基礎)
2-1 キーの特定
2-2 ダイアトニックコードによる分析
第3章:コード進行分析の実践(応用)
3-1 セカンダリードミナントコード
3-2 サブドミナントマイナーコード
3-3 ♭III、♭VI、♭VII
3-4 ディミニッシュコード
3-5 「〇m7-5(ハーフディミニッシュコード)」
3-6 分数コード(オンコード)
3-7 「sus4」、「aug」等のアルファベット付加コード
3-8 テンションコード
3-9 その他のノンダイアトニックコード
分析のまとめ
おわりに
※約6.5万字

マニュアルに書かれている内容および補助ページ等を活用しながら分析を進めることで、現在はまだコード進行についての理解を深められていなくても、コードの展開を着実に読み解けるようになっていくはずです

■コード進行分析マニュアルを活用するうえでの注意点

聴きごたえのあるコードの展開を組み立てられるようになるためには、「実際に作曲をする」という行為が欠かせません。

つまり、ただ単にマニュアルを読んだだけでは、コード進行を自由自在に生み出せるようにはならない、ということです。

一方で、

  • 「マニュアルに書かれている内容の理解」

  • 「コード進行分析の質と量」

  • 「実際の曲作り」

の三点がすべて満たされると、コード進行構築の技術は急速に高まっていきます

このマニュアルを文字通り手引書としていただき、分析と作曲を何度も繰り返すことでぜひ上達を体感してみて下さい

■マニュアル対象者

このマニュアルは、主に以下のような方を対象として制作しています。

  • コードをもっと柔軟に扱えるようになりたい

  • いろいろなコードを理論的に読み解いてみたい

  • オリジナル曲の品質をさらに高めたい


■著者紹介

名前:内山敦支(作曲の先生)

16歳から作曲を始める→20代ソロでインディーズ活動→30代で教える側に転身して教室開始→これまで100人以上に作曲を教えてきました。

あわせて、実務で約7000曲のコード譜制作、テレビ番組音楽企画の制作協力なども行ってきました。

自由気ままにやっていた作曲で20代なかばに行き詰まり、音楽理論と作曲法の勉強、そして独自に始めた曲分析によって復活できた経験から「作曲を学ぶこと」の大切さを伝えるために日々活動しています。


ぜひ、この「コード進行分析マニュアル」を分析の助けとしていただき、これまで以上にコード進行に関する理解を深めてみて下さい。

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