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#56 真剣に2年くらいやっても状況が変わらないひとへ

※当記事はこちらのポッドキャストの内容を編集/再構成したものです

自分の音楽活動を浸透させて、それを集客や収益化に変えるとき、目に見える成果を実現するためには時間がかかるものです。

成果は急には出ないし、やっぱりコツコツやって徐々に安定した反応が得られるようになって、それを土台にしてもらえるコメントなどから活動内容や発信を微調整することで、さらにきちんと反応が得られるようになっていく、みたいな構造になっています。

だから、音楽活動で成果を目指すうえではそれを短期間で判断するべきではなく長期的な視点を持つべきだといえます。

ちょっとやって変化が起きないからといって諦めるのではなく、ある程度の期間続けて、変化が出なくてもコツコツ試行錯誤を繰り返して、少しずつ状況を好転させていく意識が必要です。数か月で「何も起きない」といって諦めるのは論外で、まずは1年、それでも成果が出ないなら、さらに半年や1年続けるべきです。

という、その前提がありながらも、「続けなきゃいけない」という判断には限度があります。

これは、「続けなきゃいけない」という部分だけがメインテーマになってしまって、続けているのに始めた当初と状況が大して変わっていないケースを指します。

やってもやっても全然変化の兆しが見られない、手ごたえも感じないような状態のことです。

私の個人的な感覚や、これまでに何人もの人を見てきた経験からいうと、だいたい2年くらいやってみて始めた当初とほとんど状況が変わっていない場合には、どこかに問題があると考えるべきです。

ここでいう「状況が変わっていない」というのは、発信しているSNSやYouTubeなどで、目に見えて良い評価をしてくれる聴き手が現れていなかったり、フォロワーやチャンネル登録者が増えていない、高評価の数が増えない、YouTubeの動画の再生回数が増えない、というようなケースです。

※細かいことをいうと、そのYouTubeの動画再生回数のところは、YouTubeのアルゴリズムできちんと続けてもなかなか増えていかないケースは結構あって、だからそこまで「きちんとやれているか否か」を計る目安として信用できないところではあります。なんとなく再生されたものでも再生回数1回分としてカウントされたりするし、「その1回分の再生からどこまで聴き手の反応が測れるか」と考えると、やや怪しいところはあるので。

それでも、コメントで良い評価をもらえないとか、フォロワーやチャンネル登録者といった「共感の目安」「興味を持たれているかの目安」が増えない場合は、どこかに問題があるはずです。

この前提として、そもそも発信の数が少ないのは論外です。

2年間で、たとえば月に1回しかSNS投稿しないのであれば、24回しか投稿していないことになりますが、それでは当然状況は変わりません。

この例は極端ですが、例えば週に1回の投稿を続けたとしても、1年で48回の投稿にしかならないので、こういう頻度の場合は論外だといえます。これはただ長い期間だらだらやっているだけで中身が薄い状態だといえるため、始めた当初と比べて状況が変わらないのは当然です。

そうではなく、きちんと毎日のように発信をして、媒体をある程度定めて、発信内容を多彩にするなどコンセプトをしっかり定めて、自分の人柄も伝えながらやめたりせずに定期的に発信を続けることが前提です。

その前提のもとで2年間きちんとやっていて、始めた当初から大して状況が変わっていない場合には、どこかに問題があると考えるべきです。

この前提がある場合、おそらく問題があるのは技術面です。つまり、声が出ていない、音程がずれている、ギターの音が鳴っていない、リズムがぶれているなどの技術的な問題です。

根本的な解決策は「練習」で、歌や楽器、表現全般の練習が必要です。

ほとんどの場合は、2年間などきちんと常に発信をしていると、当然そこには音楽の表現も含まれて、曲も作ってライブもやって、というような活動になるので、それによって必然的に歌や楽器の練習もやることになって、2年間の発信を通じてそのあたりも磨かれていきます。

だから、本来であればその技術面もそこそこ上達して、やっぱりなんだかんだ2年くらいあれば状況は変わっていくものです。

それを前提としつつそれでも技術が上達していないことがやっぱりあって、これは発信や伝え方ばかりに力を入れて、音楽の表現をおろそかにしている場合です。

自分の技術の未熟さに向き合わず、発信方法やマーケティングばかりに集中しているケースだといえます。

さきほども言ったように、「音楽活動」という意識がきちんとあれば通常はその発信活動とあわせて自分の技術向上にも意識が向くものですが、技術を軽んじて「その辺はなんとかなる」と考えていたり、極度の練習嫌いだったり、それらによって技術向上から逃げているような場合にはこのケースに陥ることになります。

だから、これを聴いているあなたが、もしその「2年程度きちんとしっかり活動に取り組んでいながら、始めた当初と大して状況が変わってない」という状態に陥ってる場合には、真っ先に技術面を疑ってみて欲しいです。

そして、技術に問題があるとわかったら、発信はさておき、そこにきちんと向き合って、練習を重ねて下さい。

それで、1日1時間でもきちんと練習をして、それをしっかり自分でも振り返って(それを誰かに見てもらえると本当は一番望ましいですが)、そんな風にして練習を繰り返せば、さらにもう1年くらいで技術も向上して今度こそ変化が起きるはずです。

だから、それを目指して練習にきちんと取り組むようにしてみて欲しいです。

やっぱり「音楽活動」なので、聴き手は音楽の質にはそこそこシビアです。

個人でやる音楽活動にはそこまでハイレベルなものは求められないですが、とはいえやっぱりあまりにも技術がないと(=表現している音楽がいまいちだと)、やっぱりなかなか評価にはつながらないです。

そこは避けられないと思って、なんとか頑張って水準以上の表現ができるようになるまで技術を磨いて欲しいです。


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