見出し画像

理科3科目の関係 -化学編-

先日、物理がこの世界の物理的な現象の法則であり、化学・生物を含む3科目の根幹を担っていると思う、と書きました。

今回は化学編です。

化学は錬金術的

化学には大きく分けて、無機化学と有機化学、の二つの分類があります。
無機化学は、元素や無機化合物(鉱物とか金属とか)を対象とし、
有機化学は、主に炭素・水素・窒素などを含む有機化合物(砂糖とかパンとか油とか)を対象としています。
ものすごくざっくり言うと、化学は、こういった物質・化合物の「結合や反応」を読み解き、物質の特徴を炙り出したりコントロールしたりすることができる術です。
その術によって、私たちの暮らしは格段に利便性を増し(石油由来化合物であるプラスチックなどその代表かと)、病気に対して生き延びる確率が上がり(医薬品)、日々清潔に(洗剤)美しく(化粧品)暮らすことができるようになりました。

その術は、私たち人間や動植物の体の中でも機能しています。
植物であれば、光合成がその代表。
人間や動物であれば、消化の過程や感覚の伝達、記憶の定着など、この化学に含まれる「結合や反応」の法則があってこそ機能しているものです。
私たちの身体の中では、物理法則に則り、さまざまな元素・無機化合物・有機化合物が反応し合い、半自動的に生体活動をしてくれているわけです。

結合と反応

それら「結合と反応」には、波動やエネルギーが関わっています。
元素自体もそうですが、元素がつながりできた結合にも揺らぎがあり、波動(振動)を作り出しています。
この波動は、それぞれの元素や結合、ひいては物質に固有の形を示します。
止まっている様に見えるノートもカップも水晶の結晶も、すべて固有の波動を持って振動していることになります。
その固有の波動(振動)を使って物質を判別する技術もあるので、面白い。

また、反応するには、エネルギー(熱量)が必要ですよね。
エネルギーは、放っておくと散漫になり、どこかへいってしまいます(エントロピー増大)。
反応するということは、放っておいては何も起こらないところに何かを起こさせる、ということなので、散逸している熱量を集中させることによって反応を起こさせている訳です。
そう考えると、「エネルギー(熱量)を向ける先」というのは「実現させたい何か」であり、目には見えなくともやはり熱量を向けるということは、何かを実現させるために必須の行動なのだなぁと思うのです。

物理と化学と・・・

やはり、化学はこの物質世界の「結合と反応」における秩序を見出す学問であり、
それはとても面白いことなのだろうなぁと思うのです。
私個人としては、化学(とくに有機化学)がべらぼうにできなかったので、いつもその結合と反応の多様性に悩まされた学生時代を送りましたが、そこに大きな沼があることは確かだなとずっと思っていたのでした。

そして、物理を礎に、無機化学さらに有機化学と続くこの関係性の先には、生物がある。と思っています。
生物って暗記科目と思われがち(実際暗記は確かにたくさんある)で、物理・化学とは全く別と思われている人が私の周りには多かったのですが、実は違うんです!と言いたい。
物理と化学がわかってこそ生物の面白さや理解が増すのです。

生物編では、その辺りの想いを書いていこうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?