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【音楽】入浴時プレイリスト更新


前回

年老いたアレクサで

 そわそわして落ち着きのない人間性からまた、入浴時のプレイリストを更新した。
 最近、結構長く使っている風呂場のアレクサの耳が遠くなってきたようで、プレイリスト名を言ってもなんか全く無関係のプレイリストを再生しようとする、そんなプレイリストは存在しないと言う、こちらの指示を無視する等々、こちらからすると反抗期のクソガキの態度と思えるような挙動が増えてきてついつい大声でアレクサ!と怒鳴りつけたりあるいは”てめぇ、いいかげんにしろよ”という気持ちを内包し極めてダル気にアレクサ~と叱責してみたりを繰り返しつつそれでもなんか、こんなたかが入浴中に聴く音楽のために新調する気にもなれず、このまま年老いて物理的に破壊されるまでこいつを使い倒そうと決めて共に歳を重ねている。

 さて。

1.PRIDE‐ 今井美樹
2.君がおじいちゃんあたしがおばあちゃん ‐ コレサワ
3.虹の彼方に ‐ ジュディ・ガーランド
4.この素晴らしき世界 ‐ ルイ・アームストロング
5.この素晴らしき世界 ‐ 本田美奈子
6.なんでもないや ‐ 上白石萌音
7.見上げてごらん夜の星を ‐ 本田美奈子
8.ジュピター ‐ 本田美奈子

 なんとなく、スタンダード多め。
 きっと本田美奈子の季節なんだろうな、こうして並べてみると自分的には。

君がおじいちゃんあたしがおばあちゃん ‐ コレサワ

 これ、前回、前々回あたりからずっとプレイリストに入っているわけなんだが、なんとなく気に入っちゃって(笑)

 このコレサワって人は覆面歌手であって顔出しをしてないんだけど、あまり良く知らないので軽くググってみたら、5年ほど前に相模ゴム工業という主にコンドームを作っている会社の企画で「originals」という単発のバンドに参加していて、このメンバーがなかなかすごい。
 ギター&ヴォーカルでコレサワ、ギターにROLLY、ベースにウエノコウジ(ミッシェル・ガン・エレファント)、そしてなんとドラムに加藤茶!
 このバンドの「あっちゅーまやねん、人生。」という曲のPVがYOUTUBEに残っていて、これがなかなかおもしろい。
 画的にもおもしろいのだけど、けっこうパンキッシュなポップソングで、途中は演奏も激しくリズムがハードコア・パンク的になっていく曲調の中、加藤茶のドラムがものすごくタイトでかっこいいのである。この頃、加藤茶はすでに75歳くらい。それでもこのリズムにちゃんと対応してるってやはり、加藤茶ってドラマーとして相当な腕のある人なんだと再認識できる曲なのであった。

あっちゅーまやねん、人生。‐originals

この素晴らしき世界 ‐ ルイ・アームストロング

 ダミ声好きの私としては外せないこの人、やっぱ定期的にたまらなく聴きたくなるのだ。
 この人って、なんとなく明るくて豪快なイメージがあるのだけど、歌はとにかく丁寧で、特に私が好きな部分というのは、言葉として発音される音の後に息だけが残って擦過音のような音になって、でもその擦り切れたような吐息に、しっかりとビブラートがかかっているところ。
 声とは言えない部分、残響に近いところの最後の瞬間まで手を抜かずに大切に歌い切る感じ。
 短い曲だけど、間違いない名曲、名歌唱、これぞスタンダード。

この素晴らしき世界 ‐ 本田美奈子

 この人はなんかわりと初期の「マリリン」のイメージが強いし、後年の歌唱だと「アメイジング・グレイス」が有名みたいだが、私はこの歌唱がけっこう好き。
 当然、ルイ・アームストロングとはアプローチが全然違うわけだが、ミュージカルで鍛えられた豊かな表現力がすごく顕著にでていると思う。

 余談だが、ミュージカルで化ける歌手ってけっこう面白くて、古くは榊原郁恵。このひとも明るさと勢いだけで歌は下手くそだったのだけど「ピーターパン」で鍛えられておどろくほど上手になったし、才能が開花した。ちなみに私、新宿コマで観ました(笑)
 あとは、知ってる人少ないかもしれないけど伊藤つかさ。この人は坂本龍一プロデュースでデヴューしたけども歌は全然ダメだった。
 最初ミュージカル「不思議の国のアリス」に出演したが、これは全部口パク、生で聴かせられるレベルじゃなかったんだと思う。
 だがその後「にんじん」というミュージカルで大化けしたのだ。これ、驚愕の進歩だった。ピンマイクさえ使わず、舞台上の集音マイク一発でちゃんと拾える声量、しっかりした音程と丁寧な歌唱。初演の大竹しのぶに負けてない舞台だった。私、アリスもにんじんも観てます(汗)
 榊原郁恵のピーターパン、伊藤つかさのにんじん、どちらも同じ福田善之という演出家の作品である。きっと俳優を上手に育てる人だったんだろうと推察する。

 で、本田美奈子なのだけど、この人はハイトーンの美しく伸びる声が圧倒的で、きっと生の舞台で聴いたら凄まじく感動するんだろうなと思える。
この人の舞台は観たことがなかった。観たかった。残念。

なんでもないや ‐ 上白石萌音

 なんでRADWINPSじゃないのかというと以前、なんのサイトか忘れたが、いわゆる配信サイトで、女の子がひとりただこの歌を歌っていたのを聴いたことがあって、それを聴いていたのが私ひとりだったのだけど、その子は人が聴いていようがいまいが無関係に、他に喋るでもなく、ただ自分の好きな歌を、伴奏もつけずに、アカペラで淡々と歌っていて、私はなんとなく気に入ってその子の配信が始まるとちょくちょく聴きに行っていたのだけど、いつでもそんなふうに同じ調子で、ただ好きな歌を好きなように歌っていた。
 ああいうぽつんとした感じに弱いのだ(笑)
 そんなわけで、私にとってこの曲は女の子が歌っている方がしっくりくるのであった。


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