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【詩】かわく

渇く乾く
陽射しで

渇く乾く
病で

渇く乾く
塩を舐めて

渇く乾く
風を浴びて

渇く乾く
あなたの存在に

倒れ悶え喉を掻き毟り目を細めそしてただ 視て

しかしいつでも
しかしどんな時でも
しかしどんな空間でも
しかしどんな醜悪なあなたでも
私の

(なにもかもをすててとびこめ)

その渇望のまんなかには豊かな水源があって降り注ぎ満たし
私をその中に取り込み
私はその中に没し漂い
 心地好い湿潤の感覚に震えて

恍惚となる

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