新学期が始まって思うこと

2学期が始まりましたね。
夏休み終了間近になり、2学期のスタートをどうするのか、ゴタゴタしておりました。
夏休みを延長するのか、開始してオンライン授業なのか、分散なのか、通常なのか。
下々の私たちもそれなりに振り回されましたが、管理職は本当に大変そうでした。でもその大変さを見せないのが私の職場の管理職です。すごいなと思いました。
もちろん個々の不満や憤りはあると思います。でも、組織として、「今できる最善策はなんなのか」を考えて、実行するのがリーダーです。
口で言うのは簡単でも、実際やるとなると難しい。
ありがたいことに、私が今まで出会った管理職は非常にすごい方でした。
現場ファーストで考えてくださり、ともすれば委員会に「現場の先生は遅くまでやってるから何とかしてくれ!」と掛け合う管理職もいました。
本当にありがたいかぎりです。

さてさて、そんな中怒涛の一週間を終えました。
いろいろ考えることがあったのでつらつらと書き留めたいと思います。

子供たちはかなりわかっている

当然のことながら、しばらく行事関係は延期になりました。予定していた修学旅行もまたもやお預け。始業式に今後どうするか、校長から説明してもらいました。
子供たちは私に何も言ってきませんでした。

それもそう。夏休みの一行日記には、「家のプールで遊んだ」「試合が中止になった」「旅行行く予定だったけど中止に。まあしかたないか」などいろんな思いが書き留められていました。

大人の都合で子供たちが振り回され、それでも「まあしょうがないよね」「早くよくなるといいね」と前向きに考えています。

ブツブツネチネチ文句を言っているそこら辺の大人よりよっぽど賢いです。
いろんな制限がある中で、我慢しないといけない中で、窮屈に感じる中で少しでも学校に楽しみを見いだせるようにしていきたいものです。

分散登校でわかったこと

1.この人数が適正。
私のクラスは34人。その半分が登校してくるので15人前後。多くても20人ちょい。
この人数ならどの教科でも一人ひとり見きれます。宿題チェックも5分あれば終わる。机間指導もしっかり見とれる。
なりより、1日で全員と話す時間も取れる。

一人が見れる最大の人数ってきっとこのくらいだよねって思う。
35人以下で少ないとかそれは無理。
1学級多くても25人。これが限界。今までが無理しすぎていた。

分散になって大変なことはあるんだけど、人数少ないと本当に見きれるんだなって思います。

2.放課後の時間がたっぷり!
午前3時間、午後2時間で本校は時間割を組んでいます。そうすると子供が下校するのが15時過ぎ。そこから会議がなければ定時まで2時間近くあります。
今まではこの時間があっても会議やら研修で結局放課後自由になるのは定時まで30分とか。その時間にできることには限界があります。

子供も大人も詰め込みすぎていっぱいいっぱいの状態でした。
1日6時間ぶっ通しで授業が果たしてこれからできるのか。。。
日本も昔みたいに週に1,2回5時間にならないかな。
その5時間の日は会議も研修もなしにすれば、先生たちもっと働きやすくなるのにな。

夏休みの貯金が生かされている

夏休み、個人面談の隙間時間を使って教科書をスキャンしたり、授業のおおよその計画を練っていました。
もちろん直前にやっぱり違う方向にするというのはアリです。
でも0→1より、1→2の方が労力は段違い。

2度ほどやった内容だからこそ、ここはいまいちだったなとか、この活動は面白かったなとわかってきます。
夏休みに多少なりとも教材研究しておくと2学期の自分がとても楽。
ざっと教科書を読んでおくだけでも違います。
これはぜひぜひ来年以降もやっていこうと思いました。

あとは共有できるデータや授業案は出し惜しみせずにいきましょう。
私もアイスブレイクの活動、夏休みの宿題チェック、外国語の振り返りシートなど作ったものをみんなに共有しました。
使うか使わないかはその人が決めるので、「作ったのでよかったらどうぞ」と言ってデータを残しています。

そうすると、自分もこのデータほしいなというときに「作ってあるのであげますよ」と言ってもらえます。
GIVEの精神がある人が最終的に得をする。
なので自分の手持ちのカードはどんどん出していきます。

長い2学期だから早く帰る

2学期は長丁場です。
単純に期間も長く、授業内容も濃く、行事も盛りだくさんあります。
忙しいのは目に見えているからこそ、帰れるときは早く帰る。
仕事中は仕事に全力で、帰ったら自己投資に回す。
どんな仕事も終わりはありません。
良くしようと思えはいくらでもできます。
ただそこには時間も体力も労力も限界があるわけで、いくらいい仕事をしたとしても、体調を崩してしまっては元も子もありません。

いい学級は先生が元気でいること。

先生が毎日元気でいることで、余裕をもてることで、子供の些細な変化に気づき、小さな芽を摘んであげることができます。
そのためにも翌日に疲れを残さないような働き方がやはり必要です。

制度が直近で変わることがない以上、そこに文句を言ってもしかたありません。
自分の時間は自分で生み出す。

早く帰れるときは早く帰り、自分の時間を作ってまた次の日、「おはよう!」と笑顔で迎えられるよう、2学期こそ無理をせずいきましょう。