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ちょっと寄り道①ー若いうちの苦労はもう古い?ー

こんにちは!梅雨とはいったい何処へ?といった毎日が続きますね。
少し、涼しくなって過ごしやすい日がもう少し続いてくれるといいなと思うばかりです。
さてさて、小学校の先生、教職大学院に行くシリーズがありがたいことにたくさんの方に読まれていてうれしい限りです。(Special thanks)
本当は書きたいことがたっぷりあったのですが、いかんせん7月は学校の先生方は通知表のシーズン、つまり評価をする時期。
ということは学生の私は評価をされる側。当然怒涛の発表や締め切り物ラッシュが続いています…(OMG)

さてさて、今回はそのシリーズに書くにはちょっと話題として客観性がない私のThe 主観に基づくお話をしたいと思います。
題して『「若いうちに苦労した方がいいわよ」発言はもう古いのか』です。
とある人のポストを見て、「おー、なるほど。そういう考えか。」と思い、その後もいくつか投稿を見させてもらいました。
それを踏まえて、私の見解を述べます。

人それぞれでよくないかい?

結論これです。
なぜなら、その人その人によって人生のゴールが異なるからです。
家庭を大切にしたい人、家庭も仕事もやりたい人、仕事に熱中したい人、趣味のために仕事をする人、みーんなそれぞれ幸せの感じ方(いわゆるウェルビーイング)が違います。
それを一律で「若いうちは苦労しておけ」というのはまあ、大きなお世話だなとは思いますよね。

ただし、ここぞというときに踏みとどまらないといけないときはある

とはいえ、すべての仕事が凪の様にいけばよいというわけではありません。時には、ぐっとこらえて踏みとどまらないといけない時期というのは多かれ少なかれみなさんあると思います。
例えば、研究授業の授業者になったとき、生徒指導で日々休み時間を削って指導しなければいけない時、学級が安定せず今日の授業をこなすのが必死な日、家庭とのバランスを取らざるを得ない時。
そんな究極のまでいかずとも、「苦しいなあ」というタイミングは必ず訪れます。もう一度言います。必ずです。

さきやまの場合

私は根っからのスポ根ですので、「年功序列」「若者が動く」と徹底的に仕込まれてきた(おそらく)最後の世代だと思うので、割と「若いうちに苦労しておく」には違和感はあまりありません。
というよりか、「苦労」と捉えていないといった方が正しいです。
経験です。
今でも鮮明に思い出すのが5年目の時。
2年連続6年生を担任しました。その子たちは過去に2回担任し、3度目の再会の学年です。正直、この学年3回はないだろうと思っていたのですが、その前年度、かなり学年があれてしまい、立て直しメンバーに選ばれてしまったのでした。(組んだメンバーは6年生ベテランの中堅パパと、再任用のお母さん先生)
この年は結構なてんやわんやの年でした。
・JICA協力隊受験
・5年次研修
・学校研究本発表授業者
・外国語授業研授業者
そしてこの子たちです。今振り返ってもやべぇなこの年って思います。しかも私のクラスで毎学期不登校の子が一人ずつ増えていくというダブルパンチもあり、本当に生きた心地がしない1年でした。
暴れるあの子を、必死で止めたあの日。私は初めて学年の先生に涙を見せました。
「もうどうしていいかわからない」
今思えばそうです。たかが27歳の小娘です。できるようになったと勘違いしていたのでした。
幸いにも学年や同僚の先生がたくさんサポートしてくれたおかげでなんとかやり切り、1年を終えました。
今でもあの時を思い出します。あの子たちを思い出します。

辛かった。でも苦労とは思わなかった。
私の中で苦労はただ辛いだけの経験なのです。
あの1年は確かにつらかったですが、あの経験が自分を支えているし、自分の指導のしかたや見方、そして教員としてどうありたいのかを考えるきっかけになった年です。

「それは同僚に恵まれていただけだろう」と言われたらその通りです。
その同僚たちはピンチの時に助けてくれました。それは言い方を変えれば「助けたいと思ってくれた」私の働き方を認めてくれたからかもしれません。
力仕事、時間がかかる仕事、ちょっとひとがやりたくないと思う仕事。
全部引き受けてきました。そうやって、小さな信頼を勝ち取ってきたのは事実です。それがベストかどうかはわかりません。でもやってよかったとは思います。あの時の経験が実際今の自分を作っているのですから。

全ての選択は自分の中にある

とはいえ、私の方法が最適解とは思いません。結構根性論なので、合わない人には合いません笑
昔とある本で、「やりたくないことをやらずに、でも「やっている人と同じ結果が欲しい」は強欲すぎると思いません?」と書かれていて納得~と思いました。例を挙げると、業務外の飲み会に参加するしないで仕事のやりやすさに影響が出る出ないといった話です。
飲み会に参加→プライベートの時間を割いて、仕事での付き合いやすさが増えた
飲み会に不参加→プライベートを優先し、疲れを取ったor家族時間充実

結局そんなもんです。大切なのは「自分が何を大切にして生きるのか、仕事するのか」です。
今は仕事に打ち込みたいなら多少しんどくてもやってみるのがいいですし、今は家庭を大切にするなら最低限学級やチームに迷惑をかけないようにすればいいだけです。
自分の価値観はあくまで自分の価値観。それを押し付けないようにすること。そして選んだのは自分と言う責任を持つこと。
みんながそれぞれの意見を大切にする労働環境になるといいなと願うばかりです。