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2022年振り返り ~ デザインシステム,Design Technologist,デザイナーチーム,デザイン室 ~

2022年もラストスパート。今年は自分にとってさまざまな変化を起こした年なので振りつつ、2023年になにをするのか残しておく。個人的な振り返りなので、個々の詳細はあらためて記事にする予定。
大まかに次の目次通り、4つの単位で振り返る。

デザインシステムチームのプロダクトオーナーになった

年初にデザインシステムチーム(通称:Mantleチーム)ができ、そこのプロダクトオーナーになった。チームを明示的にリードするポジションになったのはこれが初めてだった。2022年の最初はかなり手探りでやることも考えないとなにもない状況だった。そこから1年が経ち、チームとしても安定し、2023年はやることがたくさんあるという状態になっているので、2022年のチーム立ち上げフェーズは成功したと思っている。

チームではプロダクトオーナーというラベリングされたポジションだったが、あまりそのラベルに拘らずチームに必要なことをした。プロダクトオーナーとして、チームの方針やマイルストーン、日々のタスクの優先順位を考えつつ、自分はメンバーの中でもフロントエンドに専門性があったので、デザインシステムで提供するライブラリの開発方針や技術選定も行なった。

このデザインシステムチームについては、kintone Design Magazineで色々と取り組みを紹介している。

フロントエンドエンジニアからDesign Technologistになった

先程のデザインシステムチームの前は、自分はフロントエンドエキスパートチームに所属するフロントエンドエンジニアだった。そこから、デザインシステムチームに所属を移した際に、Design Technologistという肩書きに変更した。このDesign Technologistという肩書きは、デザインシステムチームのメンバーのamiちゃんが先に名乗りはじめていたので便乗したものだった。

Design Technologistという職能は、デザインとフロントエンドの間でコミュニケーションをとりつつ、ときにはデザインをし、フロントエンドの技術を使ってプロトタイプを作ったりするもの。Webやモバイルの上でデザインを作っていく中で、技術の変化もデザインに影響を与えると思っている。この変化をデザイナーが全て追っていくのはかなりきついと思っていて、こういった変化を伝えつつ一緒にデザインをしていける存在としてやっていきたいという思いがある。

フロントエンドエンジニア、Design Technologistというのはあくまで自分に今あったものに一番近い職能ラベルでしかないが、この職能ラベルを使うことで社内、社外で自分ができること、やりたいことを知ってもらえるな〜とこの一年間Design Technologistを名乗り始めて実感している。

Design Technologistという職能は、上記のデザインシステムチームメンバーが全員名乗るようになり、サイボウズ社内でも1つの職能として来年から確立し、採用募集も出す予定。自分は来年このポジションのマネージャー業にも挑戦する予定なので、Design Technologistのメンバーがいいキャリアを描けるようにビジョンをさらに明確に示していく。

デザイナーチームの責任者になった

2022年の半ばあたりから、kintone デザインチームの責任者になった。最初はデザイナーのメンバーがデザインをしつつ、チームの課題を解決しないといけないという現状を解決したいという思いから、チームの課題解決部分をやり始め、プロダクトに関わるさまざまな人からのデザインに関する課題の窓口となったことから、こういったポジションになった。あくまでチーム内で役割を明確にするためのものなので、組織上に責任者というものがあるわけではないが、社内ではkintoneのデザイン責任者と呼ばれている。

チームの課題は場当たり的に解決できるものもあったが、kitnone全体の戦略や大きなデザインの戦略が必要だと感じ、PMなどとコミュニケーションを取ることや、プロダクトの大きなデザインフローの見直しも行なっている。このフローの見直しにあたって、デザインに関するライター、ローカライズ、a11yに関する職能の人たちと話し合いも進めてきた。
この話し合いの結果、2023年からはデザインチームのメンバーを大きく変更したり、コミュニケーションフローを変えることが決まっている。自分はこの新しいチームのメンバーがデザインに集中でき、パフォーマンスを発揮できるように、引き続きチームの改善などに責任を持っていく予定。

サイボウズのデザイン室設立へ

上記までのデザインチーム、デザインシステムを考えるに当たって上位概念となるサイボウズ全体のデザインの言語化が必要になると思って、2019年からデザイン室の設立について動いていた。約3年ほどかかったが、今年デザイン室設立が承認され、2023年からサイボウズにデザイン室(正式名称:サイボウズみんなのデザイン室)が立ち上がる予定。

このデザイン室はプロダクトだけではなく、サイボウズとしてアウトプットするものすべてに関わるものなので、開発だけではなくマーケティングなどのデザインに関わるさまざまな人が立ち上げに関わってくれている。自分はこの活動を立ち上げた者なので、自分がデザイン室のリーダーとして色々と2023年はやっていく予定。

組織として大きくなり、何十年の歴史がある会社で、ボトムアップでデザイン室を立ち上げることは、全然簡単じゃなかった。この取り組みについては立ち上げまでなにをしたのか別途記事を出す予定。

まとめ

2022年はチームや組織の立ち上げ、改善の下地を整え、さまざまな種を仕掛けた年だった。本格的にこの取り組みが成果に結びつくのは2023年からだという意識で2022年は整えることを意識したので、2023年はこれらを成果として花が咲くように頑張るぞい!

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