"ちっぽけ"なのかしら、でもわたしは
都会、駅近くのパン屋さん。
店前、毎日人通りは多い。
駅へ急ぐサラリーマン、優雅に音楽を聴きながら歩く女性、
おしゃべりに夢中のママ友さん、ヘッドホンを付けている男の子、
3人連なって歩く女子高生、軍団の野球部達、
ギターを背負った長髪のお兄さん、厚底靴を履きこなす女の子、
人の波に飲み込まれないように頑張るおじいちゃんおばあちゃん、
子どもをなだめながら歩くお母さん、肩車してあげるお父さん、
無数のカップル。
ひっきりなしに入ってくるお客さん
ひっきりなしに出ていくお客さん
並ぶ列が絶えないレジ前
小さなお店の中はいつもお客さんでいっぱい
レジの打ちミス
支払い方法選択の間違え
有料袋の有無
無くなりだす釣り銭用の小銭
ちょっとずつ度重なる小さなミス
イライラしながら渡されるパン
電話しながらの会計
明らかに多いおしぼり
床に丸められたレシート
少しずつ萎んでいく心
「ありがとう」
とても嬉しい一言。
人のやさしさに触れることができた気がする。
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