余白と曖昧さの面白さ
映画や小説やアートの面白さは、
描かれていない部分だったり、
想像に任される部分だったりする。
何で笑ったか、
何に感動して、何が面白くて、
何がつまらなかったか…?
言語化して共有したり
共感できることの嬉しさも強いけど。
自分で自分のポイントを見つけていく
自分を知っていくこともやっぱり面白い。
何度も同じ場面を観たり
自分の中で回想したりするうち
作品そのものの世界から
離れていくこともある。
見返したら、
あれ??ってことも
結構ある。
だけど、自分の感じたもの
自分が観たかったものは
それだったんだなと思う。
自分の中にあった
観たかったものを
浮かび上がらせてくれる
そんな呼び水的なものも
とても重要だと思う。
忙しない現実の中で
観えなくしていることも
掬い上げて貰うことで
ちゃんと受け止めて感動できる
承認欲求というけど、
映画や小説や芸術というものは
自分の中にある経験の全てから
認めてなかった何かを掬い上げ、
自分自身に受け止めさせてくれる。
余白や曖昧さの多い作品ほど、
観る人それぞれの体験に寄り添い
観る人なりの感動に導いてくれる
そんな気がする