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精油を使った化粧水づくり

今日は化粧水の話です。
みなさん、化粧水は何をお使いですか??
どんなつけ心地がお好きですか??

私は、しっとり吸い付いてくるような質感の化粧水を
好んで使っていたこともあります。

化粧水でもっちり感が出ると、なんか美肌になれた気分🎵
だけど、今は手作り化粧水を使っています。
手作りにしても、さまざまな質感を作り出すことができますよ。

それに、使用するものはほとんどが精製水なので、とても安価。
化粧水はたっぷり使えることが一番!なんてことも聞いたことがあります。
我が家は娘二人もお肌を気にするお年頃になり、使用量半端ないです…。
でも、手作りなら気になりません。
精油を使ったリッチなのでも、どうぞ〜って共有できるのもいいとこです。

長女はしっとり感がお好みでグリセリンを多め。香りを精油で調整。
次女はベタつきを嫌うので、さっぱりハーブウォーターのみに。
私は40歳を越えて精油入りだけど、アルコールフリーでリッチに。
こんな風に仕上げてます。
なくなったら、また新しく実験のように自分好みに作れるのもいいとこ。

めちゃめちゃ長くなってしまってます…。
必要な部分だけでも、ぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです。


化粧水に求めるもの

化粧水のおもな効果は、角質層への水分補給です。
角質層がうるおうと、キメ細かくなめらかな肌になります。
また、美容液や乳液の浸透もよくなります。
また、ニキビや吹き出物の予防や保湿、美白、毛穴引き締めなど、
さまざまな効果を期待し、化粧水を選ばれている方も多いですよね。
その効果は精油やハーブウォーターでも期待ができますよ。

化粧水の成分を気にされたことはありますか?

化粧水の成分はさまざま書かれていますが、主な成分は
・精製水
・グリセリン(保湿)
・エタノール(清涼感・清浄・防腐)
・香料
です。さまざまな成分が書かれていても、基本はこの4つです。

これらの中に植物のエキスや抗炎症作用や保湿効果のある薬剤などを
混合してできています。そして、市販のものにはその多くの効能とともに
パラペンやフェノキシエタノールといった防腐剤が添加されています。
そのため、使用期限は長くなりますが、肌への負担も考えられるのです。

防腐剤

防腐剤の量は少量でも、私たちの日常には含有されたもので溢れています。
食品の中にも化粧品やシャンプーなど肌に使うものの中にも。そのため、
一つの製品に含まれる量が少しでも、摂取される量はかなり多くなります。
その影響で、皮膚炎やアレルギー疾患が増えていることも考えられます。

便利な世の中で、たくさんの商品があって、選べる喜びも大きいです。
だけど、ふと立ち止まって成分表示を見ると、普段なら接しない言葉が
並んでいる不自然さに怖さを感じることもあります。
そういう自分の疑問センサーを無視せず、どういうこと?って感じるのも
私は大切だと思っています。
特に子供たちが使うようになった今、『どれがいいの??』と問われた時、
それにはどんなメリットとデメリットがあるのか、そして自分は何を基準に
選びたいのかを投げかけられる存在でありたいと思っています。

精油やハーブウォーターで代用可能な効果

化粧水なので、私は肌に不足している水分が補給されたらいいと
思っています。そのほかの効果を期待して、逆に不純物が入ることの
デメリットを感じるからです。
だけど、アロマを使い始めてみて、やっぱり心地よさや香りって重要!!
なので、今は必ず精油を混ぜたり、ハーブウォーターにしたりします。

期待できる要素としては…
・抗菌作用(ニキビや吹き出物に菌が付着し増殖するのを防ぎます)
・収斂作用(肌の引き締め効果:ゼラニウムなどに含有されます)
・清涼感(ペパーミントやウィンターグリーンなどに含有※禁忌あり※)
・精油によって、さまざまな精神的作用が期待できます。影響大です。

精油は心理的な効果が大きいため、使用感がとても心地いいです。
好きな香り・今の自分にあった香り、
眠りたい時・元気になりたい時、
癒して欲しい時、活力が欲しい時、
その時々で変わる自分の趣向にも合わせて作れるのがいいです。

精油は油なので、水にはそのまま溶けません。
化粧水の上に乗ったような状態では、成分が満遍なく混ざらず、
副作用が出ることもあります。しっかり乳化できるよう作り方に
注意が必要です。
正しく作って、しっかり効果を取り入れてくださいね。

手作り化粧水:グリセリン化粧水

初めて化粧水を作り始めた時は、グリセリン化粧水でした。
ものすごく簡単で、薬局に売ってるグリセリンだけあればできます。
安価なのでたっぷり使えて、パックにもして保湿アップができました。
〈 5%濃度 〉
・精製水   95ml
・グリセリン    5ml

〈 10%濃度 〉
・精製水   90ml
・グリセリン  10ml  


グリセリンは甘味料や保存料、保湿剤、増粘安定剤として
使われる食品添加物です。さらに医薬品や化粧品の保湿剤、
潤滑剤等に利用されます。

このグリセリンは水分を引き寄せる吸湿力に長けており、肌をしっとり
保つ効果があります。しかし、吸湿性が高いため含有量が多くなると、
逆に肌の水分を奪われ、乾燥の原因になってしまいます。
5%〜10%の濃度で自分の状態に合った量を調整しましょう。

精製水とは?

精製水も薬局で購入可能です。煮沸した水なので安価ですが、
500mlを化粧水だけで一気に消費することは難しいです。
大抵は使いきれず、次に使う時には不安でまた買い足しになったり…。
だから、私は浄水や湧水などを煮沸(厳密には10分)して使用しています。

水に対する意識(余談です…)

水に対する意識って、私は大事だと思っています。
毎日蛇口をひねれば出てくる水。だけど、大切な資源なんです。
日本は水が豊富で安全性も高い国です。みんなが安心して飲める水が
蛇口から出てくる奇跡のような国です。
ですが、そこには安全のためにたくさんの塩素が入っていることも事実。
塩素による影響は思っているよりずっと高いのです。
お住まいの地域によっても違いはあると思うのですが、一度水質や
料理の水、洗濯の水などについても感じてみるのもいいですよね。
こういう時に使う水って、これでいいのか?
下水に流れていく水って、なんでもいいのか?
知らず知らずに自分が加害者・汚染者にならないことも重要で、
そんなことにも気付かされるので、手作りするってまた良いですね。



手作り化粧水:ハーブウォーター化粧水

そこから、アロマの勉強を初めて、劇的に化粧水の質が上がります。
まず、これまでは化粧水には塩素の成分が入っていない浄水または
精製水を使っていました。これだと、なんの成分も含んでいないため、
ただ水分補給だけが化粧水の効果になります。
これがハーブウォーターを活用することで、植物の抗菌作用や収斂作用
も取り込めるようになりました。

作り方もこれまでの精製水をハーブウォーターに変えるだけなので簡単!!
ハーブウォーターは、植物を煮出した煮沸水・蒸留水なので、ヨモギや
ドクダミ・カモミールやラベンダーが手に入る方は自分でも作れます。

ハーブウォーターをそのまま塗布して化粧水がわりでもいいですし、
グリセリン(10%以内)を混ぜて保湿効果を高めてもいいです!

化粧水におすすめハーブウォーター

・パルマローザウォーター
 ローズに似た香りを持つイネ科植物。
 肌の引き締めや弾力回復を助けるとされ、スキンケアに適してます。

・ティートゥリーウォーター
 抗菌作用に優れていて、感染症の予防に効果的です。
 肌荒れや発疹、ニキビの出やすい方におすすめ。

・カモマイル・ジャーマンウォーター
 優しい香りが精神を落ち着かせてくれます。
 保湿作用や引き締め効果があり肌ケアに的します。
 炎症を抑える作用も期待でき、発疹・火傷・日焼け・痒みにも。

まだまだあります!!まだまだありますが、夏のおすすめ3種です。

手作り化粧水:精油入り化粧水

精油入り化粧水は、とてもリッチな仕上がりです。
やはりピンと立つ香りが一番の特徴。
そして、精油が入ることで、ベト付かず・しっとりした保湿感あり。
良いですよ〜!40歳越えた私はこれです!
若い人はなんでもOKじゃない?って思うけど、年齢を重ねたら、
これくらいの重厚感が必要です。

でも、基本は変わりません。グリセリン化粧水と同じものに、
精油を溶け込ませるための基材を何にするかを選びます。
精油は油なので乳化させる必要があり、そこにエタノールを使うか、
バスオイル(プラナロム)を使用するかで使いごごちも変わります。

〈 5%濃度 〉                                                 
・精製水    95ml
・グリセリン     5ml
・無水エタノール 5ml   
 (又はバスオイル=乳化剤:2〜3ml)
・精油     4〜8滴 

〈 10%濃度 〉
・精製水   90ml
・グリセリン  10ml  
・無水エタノール 5ml   
 (又はバスオイル=乳化剤:2〜3ml)
・精油     4〜8滴 

  1. 精製水を計量する

  2. 別容器に無水エタノール(又はバスオイル)を計量する

  3. 2に精油を入れて、しっかり混ぜ合わせる

  4. 3にグリセリンを入れ、混ぜ合わせる(油が浮いてないか確認)

  5. 精製水を入れたボトルに入れ、全体を混ぜる。

精油の成分は強いため、直接皮膚に塗布すると炎症を起こす原因に
なることもあります。そのため、水としっかり混ざっていることを
確認して使用してください。

無水エタノールはエタノール濃度が99.5%以上と非常に高いので、
取り扱いには十分注意が必要です。揮発・引火性が高いので、
火のそばでの使用は絶対禁止です。使用後も揮発したアルコール成分に
引火する恐れおあるため、十分気をつけてご使用ください。

エタノールのメリット・デメリット

【メリット】
・揮発性による清涼感(ベタつく肌をさっぱりしてくれます)
・アルコール分による皮膚清浄(皮脂汚れによる細菌増殖を抑えます)
・殺菌作用による防腐効果
・水と油を混ぜてくれる溶解作用(角質や毛穴の黒ずみなど拭き取りにも)
アルコール濃度は10%程度です。
私は精油を混合するための溶解作用目的で使用するため、含有量は少なめ。
ですが、エタノール自体の効果を期待する場合には、ご自身で含有量を調節
(10%以内)し、お好み量を探すのも良いです。少量から始め、肌刺激を十分確認しながらご使用ください。
また、含有量を増やした化粧水は拭き取り用として、用途に合わせたものを作るのも楽しいですよね。

【デメリット】
・皮膚刺激
 揮発性による爽快感が痛みに感じる。心地いいレベルなら問題ないです。
 赤みや炎症が出るアレルギー性皮膚炎を発症することも稀にあります。
・肌質によっては使用注意
 赤ちゃんや子供の肌はアルコール刺激で炎症しやすいので控えましょう。
 また、肌荒れ中や敏感肌、むくみの強い時期にもおすすめしません。
 乾燥肌・敏感肌など、アルコール度数にもよりますが、注意が必要です。
・エイジングケアには不向き
 年齢とともに皮脂腺の分泌は減ってきます。そのため、アルコールによる
 揮発が乾燥を招くこともあります。保湿力の低下を感じたら、アルコール
 分を含まない化粧水がおすすめです。


変性アルコールについて(余談です)

スキンケアや化粧品に多く使用されている工業用アルコールのこと。
変性アルコールは飲用への転用を防止するためにエタノールに少量の変性剤が加えられています。スキンケアや化粧品に多く使用されているのは、実際に肌に良い影響を与えるという理由ではなく、製品の伸びや吸収を良くしたり、防腐剤としての役割も果たすというメリットがあるため使用されています。

変性アルコールは低分子で蒸発が早く、軽くひんやりとしたつけ心地のもの・ジェル状の化粧品によく配合されています。
また、肌の油分を取り除き、他の成分の浸透を良くするという効果もある一方、この作用が乾燥を招く要因になるという事実もあります。

市販の化粧水に表記されているアルコールには、純粋なエタノールではないものが多いです。こういった、基材一つ一つの質も自分で選部ことができるのもいいところです。


バスオイルの活用

バスオイルとは、乳化剤のことを指します。私はプラナロムのバスオイルを
活用しています。入浴剤として市販されているさまざまな成分が含有された
ものは化粧水の乳化には使用できませんが、プラナロムのバスオイルなら、
化粧水の乳化に使用できて便利です。
・入浴剤
・柔軟剤
・美容液
・虫除けスプレー
なんかにも簡単に精油を溶かして使用できるので、便利ですよ。


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