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日本ソムリエ協会認定「ワインエキスパート」に合格しました🍷 #WE2022 #勉強法

この記事のサマリー

今年「日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート」という資格を取得したので、合格に至るまでのお話をnoteにまとめてみたいと思います。
また資格の勉強を始めるタイミングで情報を探すのにとても苦労したので、今後受験する誰かの役に立てたらと思い、後半は勉強記録や反省点などを記録しています。ワイン関連の資格に興味がある方におすすめです🍷

「ワインエキスパート」ってなに?

「日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート」とは、めちゃくちゃ簡単にいうと、いわゆる「ソムリエ」になる試験とほぼ同じものです。しかし資格取得の条件が下記のように異なります。

  • ソムリエ飲食店等での経験が3年以上必要

  • ワインエキスパート20歳以上であれば職業、経験は不問

その上で一部試験内容が異なり、ソムリエはプラスで「サービス実技(開栓やワインの提供など)」が加わったりします。

ワインエキスパートを受ける受験生は、ほとんどの方が趣味で受けているため、キャリアに直結する訳ではないのにも関わらず、ソムリエと同等レベルの知識やスキルを求められるけっこうた大変な試験なのです(合格率は例年30〜40%ほど)。

合格までの道のり

きっかけは…パンデミック、ワイン検定、『神の雫』

もともとお酒全般なんでも好きなのですが、ここ3年はとくに自宅でお酒を買って飲む機会が増えてきました。

旅行好きだった私にとって自由に旅行がしづらい状況において、ワインは特に数少ない「異文化を感じられるもの」でもありました。
自宅にいながらも、そのワインが作られた産地や文化に思いを馳せながら、実際に旅をしているような感覚になることにだんだんとハマっていったような気がします。

行きつけのワインショップの店員さんと話すと、いつも熱くワインやその土地について語ってくれたり、自宅で作った料理との意外な組み合わせに驚かされたり…。
ただのお酒として、何も考えず消費するものではなく、食卓を盛り上げてくれるエンターテイメントになっていることを自分の中で感じていました。

そんな中、もう少しワインについて知りたいなと思い、日本ソムリエ協会がワインの普及を目的として主催している「ワイン検定」を受験しました。

ワイン検定はブロンズ、シルバークラスと2段階のレベルがありますが、シルバークラスを取得するとワインについて基本的な知識はかなり広く学べる内容になっています。

そんなワイン検定をきっかけに、ワイン漫画『神の雫』にハマり、
ワイン、めちゃくちゃおもろ…」と、勢いでワインエキスパート受験を決意しました。


届いた「電話帳」と、猛勉強した3ヶ月

一緒に受験を決めた友人たちの噂で「電話帳みたいな教本が届く」と脅されていたのですが…

実際に使用していたソムリエ教本
「あ、これガチなやつ…」


そこから8月初旬の1次試験まではあっという間で、約4ヶ月間、かなり多くの時間を勉強に費やしました。大学を卒業して以来、社会人になってこれほど勉強することになるとは思ってもいませんでした。

1次試験は「ひたすら暗記」の繰り返しです。まさに受験生。

「電話帳」をひたすら読み込み、
4月からは毎週日曜日に2時間欠かさず授業受けて、
移動中の電車では問題集を解き、
解説動画をみながらお風呂に入り、
トイレに地図や用語集を貼りまくる生活を続け、
仕事が終わったら部屋にこもり問題集を解いたり…。

そして迎えた本番当日。

試験はCBT試験(パソコンを使った選択式の受験)だったこともあり、その場で結果がわかる形式でした。
合格」の2文字を見た瞬間、すぐ会場を去り、近くにあったビールを飲みに行きました。笑
周囲の協力・応援のおかげで、無事合格することができました。


そして始まる、肝臓を酷使する1ヶ月

そして2次試験のテイスティング練習は「ひたすら飲む」です。1次合格した際、お世話になっていた先生に

これからは肝臓を酷使しなくちゃだから、8月はゆっくり休んでね

とメッセージをもらったのを覚えています。笑

・・・

2次試験は、自宅に試験に出そうなワインが届き、Zoomのウェビナーで講義を視聴するタイプの授業を受講していました。

実際の試験形式にあわせて、コメントシートとともに理論を勉強します


また、受験して初めて知ったのですが、毎年9月になるといくつかのワインバーやレストラン、またエノテカなどのワインショップでは「2次試験対策セット」が期間限定で提供されていたので、そういった機会も活用しながら練習を進めていきました。

「エノテカ丸の内店」のブラインドテイスティングセット
恵比寿「Wine@」の2次試験対策ブラインドテイスティングセット
「ノムノ 赤坂本店」での追い込み勉強(追い込まれすぎてビールを飲んでいる)


あとは、ワインを買うたびに小瓶に少しワインを移し、品種・生産地・収穫年を書いたメモを外から見えないように残し、
何日か経った後にブラインドテイスティング…という自主練を9月はほぼ毎晩やっていました。

試験数日前に小瓶をすべて並べてみました。赤が苦手だったのでたくさん練習しました。

ブラインドテイスティング」と聞くと、どうしても「品種や生産地をあてる」イメージがあるかと思います。

もちろん品種や生産地を解答する欄もありますが、
全体としては、外観・香り・味を分析し「そのワインがどういうワインか?」に関するコメントの配点比率が大きいのです。

実際、ワインは造り方によっても大きく味わいが変わるため、プロのソムリエでも品種を言い当てることが難しいものも多々ありますし、
試験においては品種や生産地をすべて外しても、コメントの方向性が正確だったため合格した方も少なからずいるようです。

実際に試験に使われるような解答用紙(出典:ACADEMIE DU VIN Blog

この2次試験対策を通して、テイスティングのスキルは「センスやどれだけワインを飲んだかで磨かれるもの」ではなく、
正しい知識を学んだ上で、多角的な視点でワインをロジカルに分析していく力」なのだと学びました。

正直今まで「リンゴの香りとか、タバコっぽいとか、雰囲気で言ってない…?」って思ってたんですが(失礼)、全くそんなことはなく、
「リンゴの香り」と表現するその一言にもちゃんと裏付けされる根拠があると知り、この1ヶ月で少しでもその理論が理解できるようになってきたのは今振り返るととても良い経験でした。


雅叙園でのテイスティング試験から、合格発表

1ヶ月ひたすら練習を重ね、本番は10月18日。東京会場は目黒の「雅叙園」でした。

試験に限らず一般的にテイスティングは「午前中に、空腹時に」行うのが良いとされており、この2次試験も朝の11:00開始でした。

ど平日の午前中から大勢が同じお酒を飲むシュールな空間

試験時間は50分で、ワイン4アイテムと、ワイン以外のお酒1アイテムの解答を進めていきます。
ワインの量は決まっていて、なくなっても継ぎ足してもらえないため、配分も気をつけなければいけなかったり、緊張と時間の焦りもあり、あっという間の50分でした。

・・・

試験後、会場で受験仲間と合流し、しばらく我慢していた餃子とビールを昼から流し込み、開放感と美味しさで、一気に幸せな気持ちになりました…。あんな美味しいビールはいつぶりだっただろう…。

試験に出た銘柄の発表は当日の17:00発表、結果発表自体はその翌週でした(試験の具体的な内容は後半に記載しています)。

銘柄を確認し、な〜〜〜んとも言えない正答率だったので、気が気でない一週間を過ごしていました。

そして合否発表の日、ソムリエ協会のWebサイトで発表される時間ぴったりに結果を見に行くと….








名前、あった!!やったー!!





すぐにお世話になった方々や応援してくれていた人たちに連絡し、長かったようであっという間だった受験を無事終えることができました。

・・・

ちなみに、2次試験に出るワインは基本的に

  • ブレンド(複数の品種をブレンドしたもの)やロゼ、スパークリングが出る可能性は低い

  • 土着品種など、マイナーすぎる品種は出にくい

  • 過去に出されていない国のアイテム出る可能性が少ない

など、過去問からある程度選択肢が絞られてきます(過去問はワイン受験.comにまとめまっています)。
そのため、正直好みでない品種もたくさんテイスティングする必要があったので、試験が終わった今となっては、自分好みのワインが自由に飲めるようになりとても幸せを感じています…

試験を終えて:「資格なんて…」と思っていたけど

今思い返すと、人生においていちばん最初に「ソムリエ」という職業があることを知ったのは、私が小学生のときに、両親の友人であるソムリエが働いているバーに訪れた時でした。

当時、スマートにワインを開栓してサーブする姿を見たり、ビールサーバーでのビールの注ぎ方を「いつか必要になるから覚えとき」と教わったり、
子どもながらに「なんか、かっこいい仕事…!」と強く印象付けられたことを覚えています。

・・・

それから何年も経ち、この資格の勉強を通して、お酒好きの両親が好きそうなワインを探して贈ったり、コツコツと飲んでいるワインのログをとったり、レストランやワインショップでよりマニアックな話を聞けるようになったり…
勉強する前とはまた違った世界が見えてくるようになったなと感じています。

社会人になってから没頭する趣味がほぼなく、仕事が趣味だと思っていた私にとっては、世界を大きく広げてくれたのがこのワインエキスパートという資格でした。
正直私にとっては取得した資格自体より、たくさんの出会いや得た知識自体に最も価値を感じています。

そしてこれからも多くの人に出会い、たくさん飲んで、これをスタートだと思いながら、たくさん学びを深めていきたいと思っていますし、いつか自分自身の仕事とワインの魅力を多くの人に伝えられるお仕事ができたらなと思っています。


・・・


後半はより具体的な試験の内容や、私の勉強方法やタイムラインをまとめていきたいと思います。


ソムリエ・ワインエキスパートを受講予定の方へ

※ この記事に書いている内容は2022年11月時点の情報のため、規定や試験の流れなどは最新の情報は日本ソムリエ協会のWebサイトを必ず確認してください。

📝 1次試験(筆記試験)の問題例

試験はすべて4択で、120問あり、CBT形式(PCを使った選択式の受験)で行われます。

1次試験においては、自分が解いた問題の公開・共有は禁止されているので、類問を7問書いてみます。


  1. イチゴの香りを特徴とし、ヴィティス・ラブルスカのブドウに多く含まれる香り成分は?

  2. フランス、ジュラ地方において、Vin de Pailleの木樽の最低熟成期間は?

  3. スペインのValdepeñasが属する州は?

  4. ブルガリア、プレヴェンでシラーとネッピオーロの交配によって造られたワイン用ぶどう品種は?

  5. オーストラリア、タスマニア州で最初にブドウの木が植えられた年は?

  6. ワインの輸入において、「輸入港までの運賃・保険料込み条件」を意味する略称は?

  7. 壱岐焼酎の原料は?


ぶどうの栽培方法やワインの醸造関連知識から始まり、各国のワイン法や地理、歴史、格付け、そしてワインの輸入や販売に関する問題もあります。
そしてワインだけではなく、ビールやスピリッツ、日本酒・焼酎など、お酒に関する知識はかなり広く勉強することになります。

類問の答え:
(1) フラネオール / (2) 18ヶ月 / (3) Castilla La Mancha / (4) Rubin / (5) 1823年 / (6) CIF / (7) 米麹3分の1と大麦3分の2

その大半は、かなり根気のいる「暗記」が必要になります。

まず最初にぶち当たる壁が、フランスの「メドック格付け61シャトー」です。格付けされたシャトー名と、それぞれが何級に属するのか…などを覚えていきます。

出典:DIAMOND online

そして今振り返るとこれはほんの序の口で、このような暗記系の強敵は勉強をすすめる中でたくさんでてきます。
イタリアのDOCGとその生産州、ドイツのベライヒ、フランス・イタリアのAOCチーズ、各国の主要生産地の位置などなど…。

もちろん真面目に全部覚えていると一生かかっても覚えていないので、「ここは覚えとけ」ポイントに絞って暗記していくのですが、それでもめちゃくちゃな暗記量で
私なにしてるんだっけ…?」と何度も冷静に考え直すぐらいにはキツい勉強でした。笑

とはいえ、格付けされている銘柄や、地理などは教養として(きっと)役に立つので、ワインショップに現物を見に行ったり、Google Mapsのストリートビューでバーチャル旅行をしながら記憶に残していきました。


🍷 2次試験(テイスティング)の問題例

1次試験はソムリエ・ワインエキスパートともに内容は同じですが、2次試験は少しアイテムが異なります。

  • ソムリエ:ワイン3種類 + ワイン以外のお酒2種類

  • ワインエキスパート:ワイン4種類 + ワイン以外のお酒1種類

ワインに関しては下記のようなコメントシートから、マークシートに記載していく方式です。

出典:ACADEMIE DU VIN Blog

品種や生産国を答える前に、「外観・香り・味わい」といった、ワインの方向性を大きく決める3つの要素に関して細かくコメントしていきます。

具体的には、「オレンジがかっているか、紫が強いか」や「酸味や甘みはどうか」、「どんな種類の果実の香りがあるか」、「赤ワインであればタンニンの強さはどうか」などをコメントになります。

そしてようやく「品種」「生産国」「収穫年」を選択をしますが、品種を外しても「ワイン自体の方向性」がちゃんとコメントに反映されていたら十分に点数はもらえます。
逆に知識がないまま品種が当たっても、コメントが成り立っていなければ配点は低くなってしまうという訳です。

ワインエキスパートの今年のアイテムは下記の5つでした。

  1. 白ワイン:ソーヴィニョン・ブラン(ニュージーランド / 2019年)

  2. 白ワイン:甲州(日本 / 2021年)

  3. 赤ワイン:カベルネ・ソーヴィニヨン(アメリカ / 2019年)

  4. 赤ワイン:シラー(フランス / 2018年)

  5. その他のお酒:オー・ド・ヴィー・ド・キルシュ

例えば (5) の「フランスのシラー」を、「日本のマスカット・ベーリー・A」と解答してしまうと、品種と国で点数を落とすのはもちろん、
外観のコメントや、香りや味わいの方向性も大きくことなってしまいます。

📝 試験に出るフランスのシラーは一般的に色調が濃く、香りもおだやかで、タンニンもしっかりある一方、日本のマスカット・ベーリー・Aは色が淡いことが多く、香りもイチゴのようなニュアンス(キャンディ香)があり、正反対のキャラクターを持つワインになってしまいます
※ もちろん生産者によってワインのキャラクターは大きく異なりますが、試験に出る銘柄においては、メインとなる特徴からあまりにもかけ離れたワインはあまり出題されないようです。

逆に、(2) の「日本の甲州」を「フランスのミュスカデ」と間違えたとしても、コメントの方向性が近くなることが多いため、十分なコメントの得点が入ってくる、というわけです。

・・・

そして、(5) その他お酒とは、リキュール、ハードリカー等です。
これに関するコメントはなく、4つの選択肢から選ぶようになっており、こちらは完全に一発勝負です。

今年、まさか「キルシュ」が出ると思ってなかったので「😇」という気持ちでした。
またソムリエのアイテムは「ピスコ」と「イエガーマイスター」でした。ソムリエ受けた方々は「ピスコ!?😇」となっていたみたいです(ほとんどの受験生がノーマークだったペルーの蒸留酒)。

ちなみに、去年ワインエキスパートのアイテムはテキーラで、ラムウォッカなどベーシックなお酒のほか、過去には泡盛紹興酒など変わったアイテムも出題されていて、要するになんでもありという感じですが、配点はそれほど高くないと聞いていたので、私はマニアックなお酒は捨てて、過去に出題されたアイテムのみいくつか味を確かめていた程度でした(過去の出題履歴はワイン受験.comにまとまっています)。


🗓️ 合格までのタイムライン

  • 2021年末

    • ワイン検定を受けたことをきっかけに、受験を決意

  • 2022年1〜3月

    • 試験申し込み(=教本が届くタイミング)の3月までは、フリマアプリで過去の教本を購入し、勉強範囲を大枠把握

    • 申し込みから1年間利用できるワイン受験.comの動画・問題集に申し込み、教本をみながら毎週少しずつ、ざっくりと予習(毎週15〜30分ぐらい)

  • 4〜7月下旬

    • ワイン受験.comを運営する山崎和夫先生が教えているワインスクールに毎週通う(2022年時点は、渋谷毎週日曜日で開催)

  • 8月6日

    • 1次試験。無事、1回目で合格(7〜8月の期間内であれば保険として2回目の受験を申し込むことも可)

  • 9月

    • 2次試験も山崎先生の2次対策講座に行こうと思ったものの、同タイミングでコロナに罹患してしまい断念。だらだらしていたため、2次対策を始めたのは9月10日あたりから。

    • ヴィノテラスワインスクールを中心に、いくつか気になる講座を受講しオンライン授業をメインに対策をすすめる

    • 都内のバーやワインショップで2次対策セットを提供しているところで2次対策 & 家ではほぼ毎晩テイスティング練習

  • 10月18日

    • 2022年は10月18日が2次試験。同日17:00に銘柄のみ発表。

    • 10月27日に合否がソムリエ協会のWebサイトにて発表され、合格。


📝 1次試験の勉強と反省点

📌 勉強方法
1. ワイン受験.comの山崎先生が教えているスクール(毎週2時間 × 全22回)
2. ワイン受験.comの問題集や模試

メインの教材は基本的にこの2つのみでした。参考書やYouTube等いろいろありますが、教えている人によってコツやポイントがかなり違うので、あまりむやみにいろんな参考書に手を出しまくることはオススメしません
スクールの授業や、先生におすすめされた参考書のみを信じてやり続けるほうが結果的に効率的である、ということはまわりの受験生も共感してくれると思います。

授業中にPCで内容をまとめながら、次の授業までに教本で授業範囲の復習をして、電車などで問題を解き、7月からはほぼ毎晩、仕事後に部屋にこもって模試を受けました。

7月からの模試結果記録。判定の「D」は「まあ落ちるで」ぐらいの判定。

なので、7月後半はわりと死ぬ気で勉強してなんとか「B」が安定的にとれるところまで持っていきました。

ワイン受験.comでは学習履歴が確認できるのですが、「試験までに10,000問解くことを目標に」と言われていました。

1次試験合格時点で回答した問題数

結果(模試含めて)9,000問近く問題を解きましたが、やはり問題数をこなして、且つ判定が上がってくると自信になるので、暗記と問題を解くバランスはとっても重要だなと思いました。

💭 反省点・感想

  • フランスやイタリアなど旧世界に苦戦しすぎた🇫🇷
    前述した「メドック格付け61シャトー」など、暗記しきれていないところがあっても、授業のペースや最初の勉強計画に合わせて学習を進めていけたら良かったと思います。
    実際新世界は、出題数が増えてきていますが、旧世界の出題範囲に比べかなりコンパクトな国も多いので、旧世界ばかりに集中しすぎるのはもったいないかなと思いました。

  • 問題をもっと早い段階からたくさん解くべきだった🚗
    ワイン受験.comをはじめ多くのスクールでは、スマホから簡単にアクセスできる問題集が用意されています。授業範囲の復習・暗記と同じぐらい問題を解くことは大事だと、試験が終わった今痛感しています。頭が整理されていない状態で問題を解いていても効率が悪いと思いますが、ある程度授業範囲が整理できたら問題をたくさん解く習慣を早めにつけられたら良かったなと思います。

  • 2カ年計画という選択肢もある🗓️
    良くも悪くも、勢いで試験を受けたので、1次試験の詰め込みが本当に地獄でした…。焦らず、世界旅行をするような気持ちで、試験範囲をそのワインを飲みながら予習していく1年があっても良かったのかも?と思っています。
    正直自分の性格上、2カ年計画だとモチベーションが保てなかったとは思いますが、気長に勉強できる人にとっては記憶に定着しやすい作戦だろうと思っています。

  • やはり飲んで、記憶に残すのが最速🍷
    メドックの格付け1、2級のようなワインは手軽に飲めるワインはほとんどありませんが、私にとっては、いろんな生産地のワインを、ワインバーやスクールのワイン会などで勉強範囲の国のワインを飲むというのが、結局いちばん手っ取り早く記憶に残す方法だったと思います。笑
    なので、暗記暗記…で疲れたらバーに繰り出し、勉強範囲のワインを飲んでいましたが、一度飲むと忘れづらいのでとてもおすすめです。


🍷 2次試験(テイスティング)の勉強

📌 勉強方法
1. ヴィノテラスワインスクールの2次試験対策講座をいくつか受講
2. 2次試験対策ブラインドテイスティングセットを提供しているワインバーやワインショップで練習(上述)
3. 開けたワインを小瓶に移し替え、ブラインドで勉強できるような自主練

💭 反省点・感想

  • 2次は特に、スクールは1つに絞るべき 🏫
    ヴィノテラスワインスクール以外に、少し受けてみたい講師の方の授業があったので、単発で受講していました。
    経験としてはもちろん良かったものの、試験対策としてはやはり「どのようなメソッドで合格点をとっていくか」「このコメントは入れておいた方が良い」等、テクニック的なところは人によって異なるため、スクール、もっと言うと1人の講師の方に集中して教えてもらうことがいちばん良いと思いました。

  • 絶対にテイスティンググラスで練習する 🍷
    これはおそらくどこのスクールでも言われることだと思いますが、ワインはグラスによってかなり味わいや香りの感じ方が変わるので、国際規格のテイスティングを6脚なるべく早めに用意しておき、練習の際は必ずテイスティングを使う方が良いと思います(バーやソムリエのいるレストランで、お願いするとテイスティンググラスでワインを提供してくれるところもありました)。

  • 一緒にテイスティング練習する仲間を見つけるとより捗る🤝
    一人で自分が買った練習していて、たとえば「このシラー、黒胡椒あんまり感じないよな…?」と考え始めたとき、一緒に練習している人が複数人いたら、仲間同士で答え合わせができます。
    とはいえ、まわりに同じ資格を受ける友人がすぐに見つかることのほうが少ないと思うので、そういった意味でもスクール等でできる友人や、スクールで開催されるワイン会に参加してみるのが

  • なんだかんだスクールに通う方がコスパ良い説💰
    試験に出るアイテムは3,000円前後のものが多いと言われているため、練習するアイテムも安すぎるワインばかりだと本番と近しい練習をすることはできません。
    かといって、3,000円のワインを過去問分すべて練習するだけでもかなりお金がかかります。さらにそのワインに関する模範コメントがわからないまま練習するので、結局効率が悪くなってしまうのではと思います。
    必要なアイテムを、グラス単位で、模範コメントを聞いたり質問しながら学べるスクールは結果コスパが良かったのでは…と今になって思います(もともとテイスティングの知識やスキルがある方は別ですが!)

  • ワイン好きな人ほど、心が痛む練習でもある🥲
    テイスティング中、すべて完全に飲み込んでいたら誰でも酔っ払ってしまうので、スクールでも、本番でも「吐器」が基本的に用意されているので、口に含んだあと吐き出すことも多いです。ただ最初のうちは、その行為自体にかなり心が痛む…というか「もったいない…」という気持ちになります。笑 ワインが好きな人ほど、つらくなってしまう試練でもあるので、必要な際は心を鬼にして耐えました…。


おわりに:

ワインエキスパートをこれから受ける人もいれば、ワイン検定で少し知識を深めたい人もいるし、試験を受けなくてもワインの勉強をされている人もいると思います。

知識なんてなくても美味しければいい」と言われることも多々ありますし、実際私もそう思っています。
ただ、資格に意味があるかどうか、というのは資格を受けた人が考えたら良いことなんだろうなと思います。
まったく異業界で仕事をしながら、ワインの勉強したことで広がる世界が想像以上に大きく、この約半年間の受験期間を通して得たことはものすごく多いです。
本当に大変だったものの、私自身がとても充実した時間を過ごせたので、このnoteが、受験を考えている誰かのためになったら良いなと思っています。



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