見出し画像

「地球の声を聞く」6/18~6/23平塚市美術館での作品展 テキストver

音声メディアで投稿したものを、↓
https://note.com/sakikusakan/n/n485945102b19
文字起こしました。

どうもお世話になってます。

鈴木一史(ひとし)と言います。

普段は左官職人、壁を塗る職人ですね、をしていたり、このようにsnsでいろいろ情報発信をしています。

今日はですね、明後日、6月18日から平塚市美術館で行われます

六人の作家さんによります。地球に帰る素材で

できた作品展が始まるんですけども、
それに伴いまして、今の心境を話しておこうかなと思いまして。
このような形にしました。

私48歳。18歳から左官職人になりまして。30年経ったんですけども、
ここ半年ぐらいちょっといろいろと流れが変わってきたなと思いまして、

まずその半年より前ですね。ここ数年、ちょっとあまり良くないパターンにハマったなっていうのがありましてですね。年齢がどんどんどんどん上がっていくにつれて、自分の思い描いている自分と現実がちょっと乖離、が
ギャップが生まれてきたみたいな感覚があって、本来こうこうなってほしいと思う現実と逆の現象が、よく起こるようになってしまって、
頑張れば頑張るほど、どつぼにハマるみたいな。そんな状況があったんですけども、半年ぐらい前ですよね。

今。弊社のスタッフではないんですけど、ナオという20代の女性が仕事を手伝いたいということで来てから、いろいろこの世代間ギャップの中とかですね。その価値観の違いとか、今まさに時代の変革期。AIの誕生によって、いろいろ働き方もこれからどんどん変わるであろうというところでですね。いろんなことが入り乱れている、結構カオスな時代なのではないかなと私は思ってるんですけど。

その中で彼女と話をしているうちにですね、ちょっとずつ、なんとなく未来の道筋というか、輪郭がちょっと見え始めまして。私の内なる世界をちょっと変革していくと、外部の外界の現象もちょっと変化してきたなと。そんな実感があるんですね。そんなところでですね。まあ、ここ半年で急に土壁の仕事というか、土を使ったワークショップ。今私、神奈川県三浦市というところで活動してるんですけども、地元で伝統的な土壁の建築の現場に携わるようになったり。あとですね、山梨県の湯の奥というところで、お茶を製茶するためのホイロという土の装置ですね。それも、もともとあったホイロの土を再利用して作り直したりとか、横須賀にあるショーファームさんという農園さんでも、かまどを参加した皆さんが作れるようにということで、指導しながらワークショップをやったりとしておりまして。そんな流れがトントントントンと続いてきたところで、この作品展のお話をいただきまして。

最初は何でしょうね。何をしたらいいんだろうかな?と思ったんですけど。でも元来、私結構アートとか芸術とかも嫌いではない方で、むしろ好きだったんですけども、まさか自分がそのような作品を作って発表するみたいなこと恐れ多いなというか、アーティストとか作家さんみたいなことにものすごく憧れがあるから、自分とは全く関係のないことだなと思ってたんですけども、今回こういうお話をいただきまして、向き合ってみると、そもそも誰もが表現者であるんだなという感じになりましたね。生きることっていうのは自分を表現することで、ここが難しいんですけど、
先ほどの私の不本意な現実が起こる原因の一つが、社会で生きていくためにはやはり自分を殺さなきゃいけないというか、風じゃねえやw、空気を読むとか、そういうことが必要だ!みたいなところがあるんと思うんですけども。

それって往々にして幸せにつながるというよりも、自分の命を守る、生存維持バイアスというらしいんですけども。そっちの行動らしいんですよね。
だから、どんどんどんどん命を守られるけど、幸せかな。
みたいな、ハッピーなのかな?みたいな。そんな現象にどうもなっていくようで、なんか私の周りの50代の人とかも結構定年退職前に仕事を辞めてしまう方とかも結構いるなと思いますし、

もう50歳になってくると、もういよいよカウントダウンが始まってくるみたいなところで、自分の生き方を見つめ直す時期でもあるんでしょうね。あと、体の変化とかもありますし、そういうタイミングなのかもしれないなと思いました。

そんなことも垣間見えましてね。何か私が普段の仕事はオーダーをいただいて、それに対して作っていくっていうわけですけど、オーダーする人がいなくて、表現してみなさいって言われた時に、何が出てくるかな?と思ったら、やっぱり私が体験してきたことが形になって出てくるんだなということも実感しましたし。

そうなってくると、日々の体験ってすごく大事だし、日々の現場もね、
それも表現の連続であるんだなとそんなふうにも思えた。今回の美術展に対する作品作りで感じたことがそんなところですね。

なので、何でしょうね。思考を巡らせて表現するというよりも、感覚を大事にして体験を選んでいくっていうところですかね。やっぱり喜びとか、ものを作る感動とか喜びとか、そういうのをチョイスしていくっていうことが、もっとよりクリエイティブに動いていくのかなと。そんなふうに思った次第です。

なので、いろんな体験を。旅もそうですしね。いろんな体験を。いろんな人と会って、いろんな価値観に触れて、体験をしていきたいなと、それによって、より豊かに、もっとアウトプットできるものの幅が広がって、たくさんの方に喜んでいただけるような仕事ができるようになればいいなと思いました。

ひとまず。6月16日、すいません。6月18日ですね。火曜日から6月の23日の日曜日まで、平塚市美術館アートギャラリーにて「地球の声を聞く」というタイトルで、六人の作家さんの作品展開あります。これは面白いと思います。本当に、僕が大変お世話になっている田村先生という方の泥団子が、もはやもう泥団子ではなく、本当に芸術の域までなってますし。いろんな土を使った作品とかですね。

とある方は、土を顔料にした日本画を描いたりとか、抽象画であったりとか、あと種子、種を染めて、それを貼り合わせて一つの絵にするとか。木工の方ですね。蔦を使って物を作るとか。私は私でこの左官という仕事を通じて、土ってこういうものなんですよということを表現できたんじゃないかなと思っております。もし時間がありましたら、足を運んでいただけたらと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?