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組織を愛せ。私が人材営業からもらっているもの

組織が好きだ。

同じ目的に向かって、いろんな人が集まり、ヘトヘトになるまで頑張っている人間の集まりが好き。
その中にいる人が好き。
その中で必要とされたい。
ゴールの、その先の景色が見たい。

だから私は、”組織”というものを愛してる。

このnoteでは、そんな私がなぜ20代のキャリアをBOXのキャリアエージェントとして過ごしているのかお話ししたい。

山猿小学校時代


簡単に生い立ちから話そうと思う。
時は大お受験時代。
私も例にもれず、訳も分からないまま母親に手を引かれて名だたる国公立校のお受験の門をたたいた。
そして明治6年創設、150年の歴史をもつ『筑波大学付属小学校』に入学した。
3度にわたるくじ引きであたりを引き続けてくれた両親にはとても感謝している。(当時のお受験は受験者数が多すぎて、受験資格を得るにも入学資格を得るにもくじ引きで決める風習があった。私は教室でおはじきを箸で運んだだけである)
おそらく両親は一生分の運を使い切っているので、あとは私に任せてほしい。

筑波大学付属小学校というところは、体育がない日も雨の日も雪の日も毎日ブルマに半そでで、夏には海で4キロの遠泳、3年生からは毎年登山合宿があり6年生にもなると標高2,899 mの八ヶ岳を登頂する、バカの付く体育会系の小学校だった。

なかでも印象的なのは運動会。
2か月前から放課後は泥まみれで練習三昧。
7歳の子供がリレーの選手に選ばれなくて本気で悔し泣き、先生の怒号は飛び交い、毎日擦り傷筋肉痛で迎える運動会当日は声が出なくなるまで応援に叫び、勝敗に一喜一憂した。

ね、わかるでしょ?
私はこの頃から、「みんなで協力して目標を達成すること」が大好きになった。
”その瞬間”までの道のりは険しく、痛いし苦しい。
でも、到達した山の頂の景色や日差し、温度、汗と太陽のにおい。
勝利と敗北の息遣い。
何とも言えない、達成感。
知ってしまったら、もう求めずにはいられない人生の始まりだった。


大学生演劇、ヘッド時代


もう一つ、私を形作ったものがある。
それが大学生演劇、「表現活動」だ。

5歳から続けていたラボ・パーティという英語教室では、”物語の演劇”を通して赤ちゃんから大学生まで幅広い年代で英語に触れていた。
特別な衣装や舞台装置は一切使わず、全員おそろいの単色Tシャツにジーパンで舞台に上がる表現活動は、「雨」や「山」など情景を表す時も「喜び」や「悲しみ」、「死」や「希望」など感情や概念を表す時もすべて身体表現のみで表現する。
セリフがなくても役名がなくても、正真正銘、舞台に上がった全員が表現の主役だった。

大学3年生の時、大学生の有志だけを集めた表現活動団体のヘッドになった。
ヘッドになるにあたって私がメンバーに提示した年間のテーマは「表現活動に”はまる”」
演劇として最終的に目指す形を”はまる”と表現した。
それは自分自身という存在を忘れ、輪郭を失い、溶けて滲み出すように物語と一体になること。
舞台上に実在していない潮風や荒波、乾いた空気や静まり返った森に一人響く足音、絶望、祈り、痛み、希望と再生、呼吸。物語を構成するすべてを、つま先から頭の先まで全身で私たちが感じることによって、観客に伝えようとする無防備な試み。

私はどうしても、絶対に、この「表現活動に”はまる”」という状態を完成させたかった。
これだけが不動の正解だと思った。
一度”はまる”を知れば、私の大事なメンバー全員にかけがえのない体験をあげることができると信じて疑わなかった。
全国発表の場で、私のチームに輝かしい栄光を見せてあげられるという確信があった。
そうして大学3年生の1年間、私はヘッドとしてぼろぼろになりながら走り抜けた。

この1年間を通して、私はより一層深く「組織」というものを愛するようになったんだと思う。
組織は個の集まりで、個はそれぞれバックグラウンドも違う、心動かされる言葉や体験、挫折するタイミングも違う。話が通じないことの方が多いし、想定通りに動いてくれる人なんてひとりもいない。
でも、だからこそ、全員がヘッドの想定をいろんな方向から超えてくる。
メンバーひとりひとりの個性、アイディア、言葉、強い反発、深い賛同、すべてがチームの進むべき方向を作っていた。
私は私一人で表現活動をしていたらついぞ辿り着くことはできなかったであろう境地に、みんなの力を借りてたどり着いたんだと実感した。

やっぱり一生、私は組織を愛し組織のために生きたいと思った。


そして、今、人材営業として私がもらっているもの


現職である株式会社BOXが掲げるミッションで、とても好きな文言がある。

for a challenger
as a challenger
挑戦者のために、挑戦者であり続ける

熱いよね!?
挑戦者とは、私たちが採用支援をするスタートアップ企業であり、そして転職を決意したすべての個人のことだ、と私は理解している。(違ったらどうしよう…)

スタートアップ企業の組織は、なんといっても若く、青く、泥臭く、ロマンにあふれていて活気がある。
「サービスをもっと世のために広めたい!」
「不を解消し社会を底上げしたい!」
「もっともっとでっかくなりたい!」
いろいろなカラーの夢を持つスタートアップ組織が、ぐつぐつと形を変え痛みも伴いながら前進する姿は、まさに熱い。

そして、日々自分自身を変革しようとする候補者の皆さんと出会う。
キャリアって、難しい。
誰も正解を教えてくれない。ていうか正解はない。
落とし穴がたくさんある。
どんなに最善の選択をしたと思っても必ずネガティブな事象は発生し、たった一つの決断に人生が左右される。

転職を決意したすべての挑戦者たちに、この熱い組織たちと出会って欲しい。
誰かの決めた基準で生きるのはやめて、自己に向き合い、選んだ道を正解にできる強さを勝ち取ってほしい。
それが、今の私の挑戦。
私が人材営業からもらっているすべてだ。


一人でも多くの挑戦者が、素晴らしい組織に出会えますように。
組織で目標を目指す面白さに出会えますように。
私の大好きなスタートアップ組織たちが、ゴールのその先の景色へ突き進めますように。

私も挑戦者であり続けたい。


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