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英語教育の現状と高校生に得てもらいたい力

みなさんこんにちは!

現在英語の教員として働いている赤松と申します!


今日「小学校からの英語教育をどうするか」という本を読み、本で書かれていることが今働いている高校でも起きているなと思ったので書いてみました。


引用ゲームとは教科書などのモデル英文をできるだけ正確かつ高速に引用(あるいは再生)する競争のことです。
自分の考えや気持ちとは関係なしに、英語の内容に自分の責任を感じないままに、英語を引用するだけだからです。 出典:柳瀬 陽介 小泉 清裕 「小学校からの英語教育をどうするか」(岩波書店、2015年)

私の高校では、英語表現の授業で2回に一回は最低3文の英作文をさせていますが、例文を少しいじって書くだけか、なるべく簡単な文章を書こうとしている生徒ばかりです。
このような英作文をしても、新しい語彙・表現を使おうとしませんし、それによって力はつかないのになと感じてしまいます。


また、コミュニケーション英語の授業では、教科書に関する質問が8割で、内容に関して自分の意見を書かせる質問が2割ほどあります。


教科書に関する質問は、答えを見つければ、時制や代名詞などを間違えない限りほぼ間違えることはないのでみんなしっかりと書けています。


しかし、

「What do you think about this person?」

「What do you think the feeling he had when he took the action?」

などのように教科書には載っていない、自分の考えや意見を求められる質問になると、

He is good.
He felt sad.

のように考えずにすぐ書けるものを書こうとします。

一見、生徒が英語を話したり書いたりしている授業でも、引用ゲームでは、コミュニケーション能力は身に付きません。出典:柳瀬 陽介 小泉 清裕 「小学校からの英語教育をどうするか」(岩波書店、2015年)

引用文に私は同意しています。本文から答えを見つける力も必要ですが、実際必要なのは自分の意見を持って、それを伝えられることなのではないかと考えます。

これからの英語の授業では生徒に自分の意見を考えさせる。そんな授業をしたいし、求められているのではないかなと思います。

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