見出し画像

透過

娘たちの肌が次第に露出し始める頃


その透ける肌や下着に僕らは
それぞれに自分勝手な妄想と
自己中心的な愛情を抱く


その美しさを何に例えようかと
僕らは身勝手に考え
娘が願わずとも詩人になる


自己中心的な愛情は娘たちに
一度
偽りの幸福を授け
そして永遠の空虚をもたらす


そうと気付かず僕らは
それでも自分勝手な妄想にとりつかれた
身勝手な詩人として
存在しないわけにはいかないのだ


永遠の幸福を求めて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?