フェードアウトする関係とは
占い師でライターの沙木貴咲です。
急いで納品しなきゃいけない原稿があるのに、なぜかnote書いています。(仕事しろ)
最近思うことがあるのです。
LINEやSNSで連絡を取り合っていて、相手のリアクションが薄くなり、返信が遅くなり、返信が段々と来なくなって、いつの間にか関係そのものがフェードアウトしていた…という現象。
恋愛でも仕事でもありますが、これにはいくつか原因があって、私は主に「自分と相手の連絡頻度・話の傾向が合わないこと」がほとんどだろうなと思っていました。恋愛では特にそのパターンが多いなと。実体験はもちろん、占い師としていろいろお話を伺う中で感じることでもあります。
ただ、ここ数日、ほかにも大きな要因があると気づきました。
いや、そんな大発見!ではないんですが。よくよく考えれば当たり前の話ですけど…「自分が送っている内容を相手が理解できていない」というのもコミュニケーションが続かない原因になります。
今どきは口頭で喋るより文字でのやり取りが多いので、つまり「文章読解力のレベルが合うかどうか?」です。
文字でのやり取りのノリ・深度が合うかどうか?とも言えますが、こちらが意図することを相手が汲んでくれないというのは結構なストレスを感じます。
具体的には「ここまで詳しく説明しなくてもわかるよね」的なニュアンスを汲めるか。
ただ、これは汲める人が正しいとか偉いとかいう話ではありません。
コミュニケーションのクセともいえるので。年齢や人生経験、どんな文章に触れて生きてきて、どんな人たちと交流してきたかによっても変わってくる部分だと思うんですね。
また、仕事とか、オフィシャルな場面では「言わなくても察してよ」はそもそもNGで、ちゃんと説明できないくせに相手に汲んでもらおうとするのは自分が悪いです。初対面やかかわりが薄い人と話すときほど、初見でパッと理解してもらえる文章にするべきだと思います。
でも、そうじゃないところのやり取りでは、コミュニケーションのウマが合うかどうかで人間関係が決まってくるので、「話ができない」「話が進まない」と感じる人とはやっぱり自然と疎遠になる。
返信をしなくなる側は、単純に面倒だと思うんですね。こっちは10話したつもりなのに、相手は5しか理解してくれなくて残りの5を「で、どうするの?」と聞いてくる。いやいや全部言ったんだけどな。……的な。
シンプルに文章読解力が噛み合っていないともいえるし、何となく気づいているけど見当違いの解釈をしていたら怖いから、明言しか受け取らないというのもあるのかもしれない。「それってこういうこと?」「え、違うけど」と食い違うのが嫌だ、とか。(恋愛では特に、好きな人の気持ちを汲めないことで嫌われたくない、と考える人は一定数いると思う。なにも察していないわけではなく、全て相手にちゃんと確認しないと不安、間違えたくない、みたいな)
相手の意志を汲めそうで汲めないとき、「それってこういうことかと私は解釈してるんだけど、合ってる?」と聞けばいい。と、私は思っちゃうんだけど…プライベートであれば、それはもうコミュニケーションのクセ・ノリともいえるので、すんなり合わなければ関係は深まらない。
恋愛も人間関係で、人間関係はコミュニケーションで深まっていくものだから。
言葉のやり取りがスムーズにいかないというのは、外見の好みや趣味・仕事がピッタリ合っても仲良くなれない理由になる。しかもかなり大きな要因になると思う。
逆を言うと、趣味や好みが全然合わなくてもコミュニケーションのノリが合う人とはすんなり仲良くなれる。
そういうものなのかなと、感じました。
沙木貴咲