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【Diary】ささやかな欲

帰宅したときのムッとした暑さが今日はなかった。

そろそろ本格的に秋かもしれないと思いつつ、夕飯は簡単に冷凍うどんで済ませる。今日は残業で帰りが少し遅かったので、冷凍うどん1玉、冷凍しておいたえのきとまいたけ、短冊形に切って冷凍しておいたブロックベーコンを、適当な量うつわに載せて、顆粒だし、醤油、酒をちょっとだけかけてレンジでチン。出来上がったらバターとブラックペッパーをかけて混ぜる。なかなか美味しくて何より簡単だった。

転職をして、引っ越しをして早3ヶ月が経とうとしている。
呆気なくここまで来てしまったのでなんだか茫然とするような気持ちで、何かに向かっている実感があまりない。ここ2年くらいのわたしの目標は、“1人でやりたいことをやれるようになること”で、そのひとまずの大きな目標が1人暮らしをすることだったので、それを実現した今、何かを叶えたいという貪欲さが、日々のなかに欠けている気がする。

それでも、ささやかな願いは日々溢れて転げてゆく。

きのうは、仕事が休みだったので1日出かけていた。

まず予約していた時間に脱毛サロンに行って、施術してもらい、お肌のお手入れ用品なども説明されて、奮発して何点か買ってしまった。脱毛サロンに行くと、やっぱりお肌はお手入れすることできれいになるのだ! という気持ちになる。それはとても前向きな気持ちで、きっと体にも心にも言える。気にかけてあげること、丁寧に扱うこと、それによって変化やコンディションに気づくことで、美しくいられるのではないかと思う。

そう思うと先日髪を染めたとき、洗い流さないトリートメントを使うといいよと言われていて(たしかにその後髪の乾燥が気になり始めた)、なのになぜだか腰が重くて買えていなかったトリートメントをついでに買ってしまおう、という気分になってドラッグストアで購入した。

何かスイッチが入ると、それまで萎んでいた願いが急速に芽生えて、それも勢いづいていくつも見つかることってある。

そのあと行った本屋さんでは、欲しい本が3冊も見つかって、お金の都合で結局買えなかったけれど、「読みたい欲」「書きたい欲」がまたむっくとわたしのなかに起き上がって、その欲に動かされて今この文章を書いているところもある。

他にも買いたい化粧品、ワイヤレスイヤホン、スピーカー、ヘアアイロンなど、欲しいものはたくさんあるし、今の部屋をもっと片付けて緑の植物を置いたりしたいし、ベランダでハーブも栽培したい。

生活をすることはときに惰性で、怠慢で、面倒くさくて、でもそこにささやかな欲があれば、前向きに、活動的に生きていけるのかもしれないと思った。


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