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詩「風にゆれる空色」

買ったばかりの新しい
空色のブラジャーを
だれの視線も気にかけず
風に干す
わたしが流されて
わたしに辿り着く
どうでもいいことに
心悩ませるしあわせが
ここにあってもいい
心も体も思っているよりは
ひとまわりほどちいさい
風にゆれる空色。
わたしがほどけてゆく。


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