見出し画像

自分の人生は自分で切り開く

私の人生は私のものだ。周りの環境に関係なく、自分の選択が今後の自分を決めるのだ。最近、そう感じた本を読みました。今日はそんな小説を紹介しようと思います📚


本屋さんのダイアナ / 柚木麻子

これは矢島ダイアナという少女の物語です。「大きい穴」と書いてダイアナと読むキラキラネームも、水商売を行うシングルマザーの母も、幼い頃から染められた金髪も、全部大嫌いな女の子でした。名前や環境、見た目のことでからかわれることもしばしば。早くこの状況を抜け出したい、そう思っている日々でした。


しかしそんなダイアナにも、親友ができます☘️ 小学校で同じクラスになった神埼彩子です。休日にはお菓子を焼いてくれるような素敵なお母さん。本の話をたくさんしてくれる優しいお父さん。教育のためにはお金も惜しまない、そんな環境もダイアナの憧れの的でした。一方で、彩子はダイアナの生活に憧れを抱いています。流行りのキラキラしたものを買ってくれ、一緒にゲームをしてくれるようなお母さん。きれいでかっこよくて、自分の意志がハッキリしている様子はダイアナの将来像を思い浮かべさせてくる存在のようでした🥂


そんな対照的な2人を繋いだのは1冊の本でした。そのタイトルは「秘密の森もダイアナ」今までお城で何一つ不自由なく暮らしていたダイアナ姫が、森で1人で暮らし始めるお話です🌳 その本のタイトルや内容は2人に響くものがありました。しかし小学校卒業を迎える頃、些細なことがきっかけで2人は絶交してしまいます。


別々の中学校に通うことになった2人は、それぞれの道を歩み始めます。しかし「彼女ならこうするだろうな」と互いのことを思い出すこともしばしば。それぞれ、自分には無い相手の美しさや強さに憧れていたのでした🥲 


けれど時が経つにつれ、2人とも大切なことに気づきます。

自分は周りの環境のせいにしているのではないだろうか。

友達が出来ず1人でいるのも、変な名前をつけた母のせい。人を疑う術を知らなかったのは、いつも最高の環境しか与えてくれなかった両親のせいだ。そのように感じていた彼女たちでしたが、それは違うと気がついたのです😌 


自分にかけられた呪いは、自分で解かないと。周りの環境に関係なく、自分がどう生きるかが大事なんだ。そう思わせてくれた小説でした📕 私自身、別の人の生活に憧れることがあります。あんな家庭で育ってたら違ってたのかな、私も彼女みたいに素敵な女性になりたい、ふとそう感じることもあります。しかし周りの環境のせいにするのは違います。自分の人生は自分で切り開きたい、そう考え始めています💭


それでは今日はこの辺りで。素敵な本を紹介してくれた後輩に感謝しつつ、終わろうと思います💍 ここまで読んで頂き、ありがとうございました!


サポートして頂けると嬉しいです!ちょっぴり奮発して美味しいお菓子を買おうと思います🍰