3年半付き合えたのに、なんで別れるの?

3年半って、永遠を意識しちゃいますよね。

『もうとっくの前から追いつけてないことに気づいていたのに、それでも追いつきたくて、うらやましくて。』
...なんて、ちょっと黒いエピソードが入ったお話です。

私は現在、24歳女性です。
21歳のとき、3年半付き合ってた彼と、特に喧嘩したわけでもなく、別れました。
こんなこともあるんだなーってくらいに、構えず読んでほしいです。

大学時代の3年半、長くて長い時間でした。
出会ったときはお互いに18歳。
まだ高校生の抜けきれない2人。
連絡を取り合って、遊びに誘って、付き合う、、、なんて、目に浮かぶくらいありふれた、若き男女。

週に一回以上は会いたいし、毎日LINEだってする。
付き合った記念日だって、お祝いしちゃうし、Twitterにも載せちゃう!
もちろん、学校では公認カップル。
たまには一緒に帰ってみたり。
デートは、地元のイオンとか小さな公園だって楽しい!
彼との予定は、いつも早めに決めちゃうの。
そして、誕生日にはサプライズ。
ステキなレストランでお食事して、ホテルでお泊り。
旅行に行けば、二人だけの世界。
もちろん、小さな喧嘩はいっぱいしたね。

楽しいお話はここまで。

でも、あの頃は人生で1番キラキラした時間だった。
今でも、その時の写真の、幸せそうな自分の顔を見ると、消せずにいるよ。
相手に対する未練より、当時の自分に対する未練かな、、、。

彼も嫉妬するタイプだったけど、私は嫉妬してばかりだったかもしれない。
異性への嫉妬心だけじゃなくて、彼の人間性への嫉妬とかも。

前振り長すぎ!
取り敢えず、別れようと思った頃にメモに書いてた気持ちをそのまま載せるね。


『君のとなりで笑っているのは私が良かった。
私じゃないと許せなかった。
なのに、追いつけなくなって、手放した。
もうとっくの前から追いつけてないことに気づいていたのに、それでも追いつきたくて、うらやましくて。
気持ちばかりで全然距離は縮まらない。
どんどん違う方へ進んでる気がして。
ずっと憧れていた。
並んで歩いてなんかなかった。

ほんとは同じ道を走って追いかけてなんかなかった。
同じ道では絶対に追いつけないと思ってた。
だから、違う道で、違うものを望んでた。
ほしかったものも全然違うことに気づいた。

それでも、無理矢理価値観を合わせて、殺しきれない自分を殺して、そばにいたかった。
自分の1番嫌いな、1番劣等感を抱いている部分を意識させられる人だった。
憧れを全部持ってた。
尊敬ばかりで、批判もしたくなかった。
おかしいこともおかしいと言えなかった。
すべて自分が間違っているような気になった。

苦しくて諦めた。
望んでるものと違うって、やっと認められた。
憧れているけど、そばにいる必要がないと言い切れた。
手放しても乗り越えられると思えた。』

全然話が見えないと思うけど、私、"嫉妬しい"なのよ。

ずっと、彼とは "格" が違うって思ってた。

というか、住んでる世界も違った。
私は真面目界の中の楽観的人間って言えば伝わるかな?
ひとりの時間も好きで。
でも、彼の周りにはいつも人がいて、根は真面目なんだけど、はっちゃけた人。

私自身にも十分すぎるほど長所があって、彼と同じ土俵で戦う必要なんて一切なかったのにね。
そもそも彼と戦うってなに(笑)
なんで、彼氏と自分の人間性を比べて、勝たないといけないのかな、勝利の概念がわからないし(笑)

自分の中で最も苦手意識の強い(本当に苦手かどうかじゃなくて、意識の強さが問題)コミュニケーションを、彼は最も得意としてたの。
あと、彼の周りの人間関係があまりにも良好に見えて。
育ちとかも。

"負けず嫌い" じゃなくて "嫉妬しい" だったのよね。
嫉妬心って終わりがない。

私も育ちは悪くないし、彼に出会うまでも、幸せに生きていたんだけどね。
さらに上が見えた気がしたのよね。
上とか下とか言って、しょうもないものさしで、自分のことを測定しても、どうしようもないのにね。

あたしの気持ちの最後の段落のところで、間違った方へ開き直ってしまったみたい。
彼には勝てないし、一生そばにいて、彼と楽しい生活を送りたいって気持ちより、比べたくないって気持ちが大きくなった。
彼を認めて、自分を認めてあげれば、お互いを必要な存在だと思えたのかもしれない。

きっと、無限の可能性を持つ学生だったからこそ、まだまだ自分の可能性を信じて進みたかった。
でも、不器用だから大事なものと両立できなかった。

タイミングが悪かっただとか、性格が合わなかったなんて、単純な言葉で終わらせないよ。

いっぱい学んで、たくさんの価値観に触れて、最後に1番大事なものは、結局自分自身だと気づいたわけ。
彼と付き合ってる途中で、気づいてしまったから、自分の中で、うまく軌道修正できなかった。
彼に尽くす自分を演じてたから。

人が別れるときって、相手のせいじゃない、自分の中で何かが変化したときだと思った。
そりゃ、人間性・社会性が育ち盛りな時期の3年半、変わっちゃうよね。

今度は変化に順応したいな。
まだ、育ち盛りは終わってないよ。

最後までお読みいただきありがとうございます。
3年半をこんな短い文章じゃ語り終われないけど、また何かの縁があれば、お会いしましょう。

さようなら。

(実はその3年後、つまり現在、久しぶりに彼と再会しました。
またいつか、その話を語れたら、、、)