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エルサルバドルに来て一年。もう一年。

1週間後、エルサルバドルに来て1年になる。

先日、ひとつ前の隊次の先輩たちと合同で中間報告会があった。

報告会の形は国それぞれだが、エルサルバドルでは
全JICAボランティア、JICA関係者、大使館関係者、国際協力省、発表者の配属先、さらには発表者のホームステイの家族までもが首都のホテルに集まる。
公務で自分が主として話す一番大きな機会である。

「発表会」という名の付くものが基本的に苦手だったのだが、今回は比較的リラックスして話すことができた。この一年、授業という形で人前で話す機会が増えたお陰かもしれない。

自分の活動を知ってもらう、また、他の隊員の活動を知る貴重な機会。
与えられた時間は20分。
力が入って、報告会が終わってから数日は気が抜けてしまった。笑

「いやあ、あとは帰国に向かっていくのみですね」
なんて冗談か本気か分からないことを言うVCさんに
「まだ折り返しですよ!笑」
なんて笑って返したけど、たしかに今後は帰国を見据えて活動していかなければならない。

振り返れば、どうあがいても活動らしい活動ができなかった半年間、
外部での活動の機会を掴んだ7ヵ月目、
外部と配属先でのワークショップを手探りで行いつつ、さらに外に種を撒くがむしゃらな半年だった。

当時のCPに「半年後には色々活動していこうね」と言われた着任当時は「何を悠長なことを…」と思い、活動を提案しては流されるを繰り返す日々だった。実際、半年後にならなければ何も動かなかった。
(学校の年度の都合上らしいが、そんなにガチガチな授業計画とも思えない…)

当時は配属先から離れてはならないという固定観念で、置かれた場での模索が続いていた。VCさんにも「始めはそんなものだ」と言われていたが、CPにも「半年あなたは活動できません」と断言されていたようなものなのだから、思い切ってもっと早く外に出てもよかったのかもしれない。
とはいえ、状況の読めない学校事情とよく分からないスペイン語、不安要素が大きくて、半年前に戻ったとしても同じ道を辿っていたとは思う。

エルサルバドルだったから救われたな、と思うのは日本人ボランティア間の繋がりだった。
私の外部との活動のきっかけは同じ任地の教育省に着任した同期による先生の紹介だった。1人、理解のある存在を見つける意義は大きい。
他の活動でも、日本人が間に入って繋げてもらえることが多々あり、随分救われた。何といっても日本人の皆さま、レスポンスが早くてドタキャンもない…泣

このようにこの一年、空白の半年とドタバタな半年だった。
帰国を見据えた今後の活動、
これまで一人で立ち回ってきたが、
これからは現地の人も巻き込んでいかなければ私の活動は2年きりのものとなる。

この一年で繋がった縁から、
「現地の指導者に環境教育の指導方法を伝えること」
これがあと1年の私の活動目標である。

また手探りの日々が始まる。
半年前は暗闇の中の手探り感があったが、
今は視界が広がって随分心持が変わった。
突然状況が変化するこの国では、正直半年後に活動の方向がどうなっているか分からない。

それもまた、楽しみながら過ごしていければと思う。


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