いま、日本が外国人富裕層にとって最高の住みやすさを誇るワケ
こんにちは。海外不動産投資家の宮脇さきと申します。
私はお茶の水女子大学在学中に仮想通貨を購入し、仮想通貨の運用益で分散投資の一つとして不動産投資をスタートしました。
21歳で国内投資物件を所有し、本格的に不動産投資の道に進みました。
国内不動産は合計で3棟18室保有、シェアハウスで利回り30%超えの物件を運営し、その後いくつかの物件を売却し2000万円以上の売却益を出し22歳で世界へと視点を変え、現在はドバイ移住し、個人投資家として資産運用しながら投資家へのアドバイザー活動をしております。
ここ数年、日本人の人口は減少傾向にあります。このような状況の中、日本は外国人富裕層にとって魅力的な国となっていることをご存知でしょうか。
今回は、外国人富裕層にとって日本がなぜ魅力的なのかについて日本の現状とともに解説します。
■2050年の日本はどうなっている?
厚生労働省所管国立社会保障人口問題研究所の将来推計人口を用いた予測によると、2050年には日本の一部の地域で外国人比率が100%に達する可能性があるそうです。
東京都でも、2050年には外国人比率が15.7%程度になると予測されています。
この予測の背景には、日本人の人口減少と外国人の流入増加があります。
具体的には、毎年約83万人の日本人が減少する一方で、約26万人の外国人が増加すると見込まれているのです。
特に外国人比率が高くなると予想される地域が、新宿区や豊島区。
これらの地域では、外国人比率が40%近くまで上昇する可能性があるのです。
文化の多様性が増すことで、新たな価値観や生活様式が生まれる一方で、言語や習慣の違いによる摩擦が生じる可能性も考えられます。
■日本に来る外国人はどんな人たち?
たしかに、日本に来る外国人の増加自体は良いことかもしれません。
しかし、その「質」、つまり外国人が日本に来る目的によって、日本社会への影響は異なります。
残念ながら、現状の日本の制度では優秀な外国からの人材は日本が敬遠される状況にあります。
その理由として、「能力主義ではない社会システム」「成果が賃金に反映されにくいこと」「高い税率」といったものが挙げられるでしょう。
優秀な人材や手取りが多い人にとっては、日本よりも条件の良い国は多く存在します。そのため、現在日本に増加している外国人の多くは、単純労働者や出稼ぎ目的の人々となっているのです。
彼らは一定期間が経てば母国に帰る予定で来日していることが少なくなく、毎月家族に仕送りをしているのです。
■外国人労働者は日本経済にどんな影響を与える?
単純労働者や出稼ぎ目的の外国人労働者の増加は、日本経済にとってあまり寄与はしていないと考えられます。
実際、外国人労働者の受け入れによってGDP(国内総生産)が大きく伸びているわけではありません。
これは、日本の制度が単純労働者の受け入れに留まっているためです。
外国人労働者の受け入れには、短期的なメリットと長期的な課題があります。
短期的なメリットとして挙げられるのは、
・労働力不足の解消
・特定産業(例:建設業、介護業)の人手確保
・多様性の増加による新たな視点の導入
などです。
一方、長期的な課題として、下記のようなものがあります。
・技能実習制度の問題(労働搾取の懸念)
・言語や文化の壁による生産性低下
・社会保障制度への負担増加
これらの課題を解決しつつ、外国人労働者の能力を最大限に活かすための制度設計が求められているのです。
■お金持ちの外国人にとって日本の魅力とは?
ただ、興味深いことに、日本は外国人富裕層にとっては、最高の国の1つとなっています。
彼らが見出す日本の魅力として、以下の点が挙げられます。
1.日本文化に好印象であること
2.競争社会ではない環境
3.のんびりと暮らせる雰囲気
実際に、世界的に有名なYouTuberであるPewDiePie(ピューディパイ)が日本に移住したことも、日本の魅力を示す一例と言えるでしょう。
■日本がお金持ちにとって住みやすい4つの理由
日本が富裕層にとって魅力的な国である理由は、以下の4つです。
1.治安の良さ
日本は世界トップクラスの治安を誇ります。物を落としても戻ってくる可能性が高く、夜道を安全に歩くことができます。他の国では治安を保つためにお金がかかることが常識ですが、日本ではそのような心配が少なくなります。
2.物価の安さ
意外かもしれませんが、日本は世界的に見ても物価が安い国の一つです。特に地方都市では、東南アジアの一部の国々よりも安く生活できる可能性があります。ただし、タクシーや高級ホテルなど、一部のサービスは例外的に高価となっています。
3.快適な生活環境
日本は四季があり、自然も豊かです。世界第3位の経済規模を持つ国として、整備された都市環境で快適に過ごすことができます。また、医療費が安く、高度な医療を受けられることも大きな魅力です。
4.優れた融資制度
日本の金融機関は、世界的に見ても異常なほど低金利で融資を行っています。これにより、借入れを利用して効果的に資産形成を行うことができます。
■「普通の日本人」が日本に住み続けるにはどうすればよい?
もちろん、日本にも課題はあります。
超少子高齢化、増税、社会保険料の負担増加、年金問題、年功序列制度、円安によるリスクなど、様々な問題が山積しています。
しかし、これらの問題の一部は個人の力で対策を講じることができます。日本に住み続ける「普通の日本人」は、以下のような対策を行えば日本に住むメリットを享受できるでしょう。
1.節約と投資をする
基本的なことですが、節約して浮いたお金を投資に回すことが重要です。日本は物価水準が比較的安いため、お金を貯めやすい環境にあります。
2.投資先のリスク分散
投資先を日本だけでなく、全世界株式や海外の積立投資なども取り入れ、円に対するリスクヘッジを行ってください。
3.スキルアップ
日本は急にリストラされることは少ない国です。が、能力が評価されにくい面もあります。自己啓発を通じてスキルアップを図り、競争力を高めるべきです。
■最後に
日本は、文化の豊かさ、美味しい食事、四季の変化、整備されたインフラなど、多くの魅力を持つ国です。
特に富裕層にとっては、世界トップクラスの住みやすさを誇る国と言えるでしょう。
しかし、これらの魅力がいつまで続くかは不透明です。
2025年問題や2050年問題など、日本は様々な課題に直面しています。
高度経済成長期に整備されたインフラの維持が難しくなる可能性や、地方の生活環境の悪化など、将来的な不安要素も存在します。
それでも、日本には多くの可能性があります。
外国人の増加も、適切に管理されれば日本社会に新たな活力をもたらす可能性があります。
個人レベルでは、節約と投資、リスク分散、スキルアップなどの対策を講じることで、将来に備えることができます。
日本人一人ひとりが、日本の良さを認識しながらも、グローバルな視点を持ち、常に学び続ける姿勢を持つことが大切です。
そうすることで、日本という国の魅力を守りつつ、新しい時代の波に乗り遅れることなく、豊かな人生を送ることができるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、日本の現状と将来について考えるきっかけになれば幸いです。
プロフィール
さき@海外不動産
海外不動産投資家・海外移住コンサルタント
1997年宮崎県生まれ。UAEドバイ在住。お茶の水女子大学在学時に、暗号資産投資で利益を出し、分散投資の一つとして不動産投資をスタート。日本国内に複数の不動産を所有、国外はジョージア、トルコ、UAEに不動産を所有。富裕層向けの海外移住支援も行っています。現在は、個人投資家として資産運用をしながら、富裕層、経営者、投資家への資産コンサルティングのほか、海外移住のアドバイザーとしても活動。チャンネル登録者数6.26万人のYoutubeチャンネル「さきの海外不動産しか勝たん」、「さき@海外不動産オフィシャルサイト」、「さき@海外不動産 X」を運営。