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オーストラリア出稼ぎの実態とは?高収入の裏に潜む意外な落とし穴

 こんにちは。海外不動産投資家の宮脇さきと申します。
 
 私はお茶の水女子大学在学中に仮想通貨を購入し、仮想通貨の運用益で分散投資の一つとして不動産投資をスタートしました。
 
 21歳で国内投資物件を所有し、本格的に不動産投資の道に進みました。
 
 国内不動産は合計で3棟18室保有、シェアハウスで利回り30%超えの物件を運営し、その後いくつかの物件を売却し2000万円以上の売却益を出し22歳で世界へと視点を変え、現在はドバイ移住し、個人投資家として資産運用しながら投資家へのアドバイザー活動をしております。
 
 オーストラリアでの出稼ぎが日本人の間で注目を集めています。最低賃金が日本の2倍以上という魅力的な条件が多くの人々を引き付けているのですが、しかし、その裏には意外な落とし穴も潜んでいるのです。

 今回は、オーストラリアでの出稼ぎの実態と、成功のためのポイントを詳しく紹介します。


オーストラリアでの出稼ぎが人気を集めている理由とは

 オーストラリアでの出稼ぎが人気を集めている理由は、何といっても高い最低賃金にあります。

 2024年7月から、オーストラリアの最低時給は24.1オーストラリアドル(約2,500円)に引き上げられました。

 これは日本の最低賃金の2倍以上なんです。

 例えば、東京の最低賃金は1,113円。オーストラリアとの差は歴然としています。

 この高賃金を求めて、多くの日本人がワーキングホリデー(通称:ワーホリ)制度を利用してオーストラリアに渡航しています。

ワーホリ制度
18歳から30歳までの若者が最長1年間、観光しながら働くことができる制度のこと。

どんな職種が人気で、いくら稼げるの?

 オーストラリアで人気の職種は主に以下の3つです。

1. バーテンダー:平均時給30ドル(約3,100円)、最高時給37ドル(約3,800円)
2. バリスタ:平均時給27ドル(約2,800円)、最高時給34ドル(約3,500円)
3. 工事現場の作業員:平均時給33ドル(約3,400円)

 これらの職種が人気な理由は、特別なスキルがなくても就業できること、そして高収入が見込めることです。

 実際に、月収50万円から60万円を稼いでいる人も少なくありません。

 中には4年間で2,000万円以上の貯金ができた日本人もいるそうです。

 これは決して特別なスキルを持っていたわけではなく、接客業や工事現場などの、日本でも普通にある仕事で達成したものになります。

なぜバーテンダーやバリスタが人気なの?

 バーテンダーやバリスタの仕事が人気な理由は、単に高収入だけではありません。

 以下の3つのメリットがあります。

1. お客様とのコミュニケーションが多く、英語力の向上が期待できる
2. 深夜手当や土日手当が付くため、さらに高収入が見込める
3. 工場や農場と違い、人との交流が多いため孤独感を感じにくい

 一方、工事現場の仕事は英語力に自信がない人や、とにかく高収入を目指したい人に人気です。

出稼ぎは本当に誰でも成功できるの?

 残念ながら、全ての人が出稼ぎに成功するわけではありません。

 実際に、ワーホリ経験者の9割が職探しに苦労しているというアンケート結果もあります。

 失敗する主な理由は以下の3つです。

1. 準備不足:事前の情報収集や計画が不十分
2. 英語力不足:基本的なコミュニケーションができないと就職が難しい
3. 資金不足:資格取得や生活立ち上げに必要な資金が足りない

 特に資金面は要注意です。

 例えば、工事現場で働くには幾つかの資格が必要ですが、これらはオーストラリアで講習を受けて取得しなければなりません。

 資格取得には費用がかかるため、ある程度の貯金は必須になるわけです。

 また、レストランやバーで働く場合も、RSA(Responsible Service of Alcohol)という資格が必要になります。

RSA:アルコール飲料を提供する際のポジションに就くために必要な資格

 このように、どの職種を選んでも何らかの初期投資が必要になるのです。

オーストラリアの経済状況は安定している?

 オーストラリアの経済状況は、決して楽観視できるものではありません。

 特に飲食業界は厳しい状況にあります

 2024年に入ってから、シドニーの有名レストランが次々と閉店しています。

 世界的に有名な日本人シェフの店舗も閉店が決まりました。

 これらの閉店の背景には、以下の3つの要因があります。

1. 金利の高止まり
2. 賃金の上昇
3. 物価高

 これらの要因により、オーストラリアの接客業での倒産件数は5年ぶりの高水準に達しています。

 さらに、オーストラリアの中央銀行は政策金利を12年ぶりの高水準である4.35%に据え置いています。

 インフレ率も3.6%と、中央銀行の目標である2〜3%の範囲に戻るまでの道のりはまだまだ遠いと言っています。

 このような状況下で、高賃金のワーホリが今後も続くかどうかは不透明です。

出稼ぎ成功のためのポイントは?

 では、オーストラリアでの出稼ぎを成功させるためには、どうすればよいのでしょうか。

 以下の4つのポイントを押さえておくことが重要です。

1. 事前準備を怠らない
 ・履歴書の作成
 ・仕事のリサーチ
 ・英語力の向上
 ・十分な貯金

2. 明確な目的を持つ
 ・単なる出稼ぎではなく、海外経験や自己成長など、具体的な目標を設定する

3. 生活費を抑える工夫をする
 ・外食を控え、自炊を心がける
 ・ルームシェアなどで住居費を抑える

4. 労働者の権利について学ぶ
 ・オーストラリアの労働基準法を理解し、適切な待遇を受けられるようにする

 これらのポイントを押さえることで、オーストラリアでの出稼ぎ成功の可能性は高まります。

オーストラリア出稼ぎは本当におすすめ?

 確かに、オーストラリアの経済状況や飲食業界の現状を考えると、出稼ぎに不安を感じる人もいるかもしれません。

 しかし、オーストラリアでの出稼ぎには、金銭的な利益以外にも価値ある経験が得られるメリットがあります。

1. 英語力の向上:日常的に英語を使う環境に身を置くことで、語学力が飛躍的に伸びます。
2. 異文化体験:多文化社会であるオーストラリアで、様々な価値観に触れることができます。
3. 自己成長の機会:慣れない環境で生活することで、適応力や問題解決能力が身につきます。
4. 日本の良さの再発見:海外で生活することで、日本の文化や習慣の素晴らしさを再認識できます。
5. 新たなチャンスとの出会い:海外での人脈や経験が、将来のキャリアにつながる可能性があります。

 ただし、「簡単に稼げる」という甘い考えは捨てる必要があります

 十分な準備と覚悟を持って挑戦することが、成功への近道となるでしょう。

 オーストラリアでの出稼ぎは、確かに高収入のチャンスがあります。

 しかし、その裏には様々な課題や落とし穴も潜んでいるのです。

 十分な準備と正しい知識を持って挑戦すれば、金銭的な利益だけでなく、かけがえのない経験を得ることができるはずです。

 皆さんも、自分の目標や状況をよく考えた上で、オーストラリアでの新たな挑戦を検討してみてはいかがでしょうか。

 きっと、人生を大きく変える素晴らしい経験になるはずです。

プロフィール
さき@海外不動産
海外不動産投資家・海外移住コンサルタント
1997年宮崎県生まれ。UAEドバイ在住。お茶の水女子大学在学時に、暗号資産投資で大きな利益を出し、分散投資の一つとして不動産投資をスタートする。大学3年生の21歳から国内不動産投資を始め、国内3棟18室を保有し利回り20%以上の物件を運営し、その後いくつかの物件を売却。22歳で海外不動産投資へ進出し、ジョージア、トルコ(イスタンブール)、アラブ首長国連邦(ドバイ)に不動産を所有。現在は、個人投資家として資産運用をしながら、富裕層、経営者、投資家への資産コンサルティングのほか、海外移住のアドバイザーとしても活動。チャンネル登録者数5.99万人のYoutubeチャンネル「さきの海外不動産しか勝たん」を運営。