見出し画像

「あの国は住みやすい」は間違い!富裕層が選ばない海外移住先とは…



 こんにちは。海外不動産投資家の宮脇さきと申します。
 私はお茶の水女子大学在学中に仮想通貨を購入し、仮想通貨の運用益で分散投資の一つとして不動産投資をスタートしました。

 21歳で国内投資物件を所有し、本格的に不動産投資の道に進みました。現在はドバイに移住し、個人投資家として資産運用しながら投資家へのアドバイザー活動をしております。

 今回の記事では海外移住を考えている方に向けてオススメの国や住宅選びの際に見るべきポイントについてお伝えします。

■サウジアラビア(移住おすすめ度★★★☆☆)


首都リヤドにあるキングダムセンターというモールです

 先日不動産の視察のためにサウジアラビアの首都リヤドを訪れました。私はドバイに住んでいるので、サウジアラビアとの違いを中心にお話ししていきます。

 リヤドはドバイから飛行機で約2時間弱です。サウジでは最近外国人が不動産を買えるようになったため、投資家や富裕層から注目を集めています。

 現地のスーパーで物価調査をしてきたのでご紹介します。

①モールの高級スーパー
日本製品が意外と置いてありますが、かなり高いです。


ヨックモックの詰め合わせです

サントリーの150mlの天然水:約1000円
ヨックモックの詰め合わせ:約16000円

日本の7倍ほどの価格ですよね。

②24時間営業のスーパー


サウジアラビアでは鶏肉をよく食べます。

丸焼きグリルチキン:約1007円
食パン1袋:約242円 水1.5L:約70円   

 物価はドバイと同じくらいです。一方、水は激安。砂漠の国は水は基本的に安いです。

 全体の感想として、物価はドバイとほぼ同じか少し安いくらいで街並みも綺麗ですが、やはり宗教上飲酒できないという点で、長期滞在や移住をする富裕層はまだ少ないです。

 日本食のレストランに入っても、お金持ちの外国人の少なさを感じました。まだ開発されていない地域も多いので今すぐ移住にオススメとは言えないというのが結論です。

■東南アジア編9カ国の移住おすすめ度を紹介

 続いて、東南アジアです。

 東南アジアは最近一気に都市化が進み、若い富裕層も多く流入しています。  

 物価、治安、ビザの取りやすさ、食事面などの観点でそれぞれの国を比較していきましょう。

 まずは、ビザの取りやすさについて。

 移住を検討する場合、リタイアメントビザというビザを取るのが一般的です。リタイアメントビザは年齢要件、預金残高の要件を満たせば取得できるので、リタイアした富裕層に人気です。

※対象年齢
55歳以上:インドネシア、カンボジア
50歳以上:タイ
35歳以上:マレーシア、フィリピン
制度なし:ミャンマー、ラオス、シンガポール、ベトナム

 これに加えて、富裕層向けビザというものがあります。タイ、マレーシア(PVIPビザ)、カンボジア(CM2H)には富裕層向けビザがあり、カンボジアに関しては永住権が付与されるので国籍が付与されます。

 続いて考慮すべきポイントが宗教です。宗教は食文化に影響があるので、大事なポイントです。

 仏教はタイ、カンボジア、ミャンマー、ラオス、シンガポール。キリスト教はフィリピン。 イスラム教はマレーシア、インドネシア。ベトナムは無宗教です。 自由にご飯を食べたいならばベトナムがおすすめですね。

 続いて治安の比較です。 これは統計データや私自身の実感、富裕層の口コミを総合的に合わせて紹介します。

・治安が悪い:フィリピンのマニラ、カンボジアのプノンペン、インドネシアのジャカルタ
・治安が良い:マレーシアのクアラルンプール、タイのバンコク、ベトナムのホーチミン
・治安がとても良い:シンガポール  

 フィリピンやカンボジアは警察があまり機能していないと言われている一方、治安が一番良いのはシンガポールです。

■具体的な国別の特色は?

 では、ここからは具体的に東南アジアの国別のポイントをまとめていきます。

①タイ(移住おすすめ度★★★★★)
観光やマッサージなど娯楽が充実しています。

②マレーシア(移住おすすめ度★★★★☆)
インターナショナルスクールの学費や家賃が安いので教育移住で日本人から人気です。

③シンガポール(移住おすすめ度★★★★☆)
富裕層の節税目的が多いです。物価は一番高く、日本の2倍以上です。

④フィリピン(移住おすすめ度★★★☆☆)
タイと同様娯楽は充実していますが、治安が少し悪いです。東南アジアでは数少ないカジノを楽しめる国です。

⑤ベトナム(移住おすすめ度★★☆☆☆)
他国よりビザの条件が厳しいです。真面目な国民性で、日本人と似ています。社会主義国家なのも大きな特徴です。

⑥カンボジア(移住おすすめ度★★☆☆☆)
経済成長が著しいです。現在日本からの直行便が無く、少し行き来がしにくいです。住む場所は首都のプノンペン一択です。  

 私なら移住先としてタイを選びます。大好きなマッサージが安く交通機関も充実しており、総合的に見て優れていると判断するからです。

 子どもの教育に力を入れたい方はマレーシアがおすすめです。特に、ジョホールバルは家賃が安い上にシンガポールに車で行けるので移住先として検討してよいのではないでしょうか。

 ビジネスにより注力し、冒険したい方はGDP成長率が高いカンボジアとフィリピンがおすすめです。ほかに、真面目な国民性のベトナムや人口3億人超のインドネシアもマーケットサイズが大きいのでおすすめです。


経済成長さなかの活気ある雰囲気が素敵だなと思います!

■海外移住の注意点

 ここまで、おすすめの海外移住先を紹介してきましたが、注意点もあります。  
 移住や起業する際には税制はよくチェックしてください。シンガポールは個人所得税約17%、タイは国内に持ち込んだら課税というルール、マレーシアに関しても累進課税となっており最高税率は30%です。詳しくは国際税務に詳しい先生にも相談される事をお勧めします。

 また、家族がいる方は子供の教育を英語でしたいのか、日本語で問題ないのか考えたり、取得するビザによって必要な資金もまったく異なります。

 東南アジアは日本から近いといっても、そこは外国。リサーチがとても重要です。

■資産を築きたい人が住んではいけない場所5選

 一方、住むことをオススメしない場所もあります。その特徴を下記に挙げます。

①気が悪い場所  
 具体的には窓から墓地が見える場所や、かつて戦争の激戦地だった場所などです。元々墓地だったり沼地だったりした場所も避けるようにしています。

 私たちは自然と周りの環境に影響されます。だからこそ気持ちよく過ごせる場所を選ぶことが仕事の効率にも繋がるのです。

 同時に、どんな人が周りにいるかも重要です。私も日本にいる時はせかせかしてしまいがちですが、ドバイではゆったりした人が多いので落ち着いて過ごせます。どういうマインドでいたいかで住む場所を選ぶべきです。

②災害リスクが高い場所  
 具体的には南海トラフ地震の被害予想地域などは避けましょう。日本は災害大国ではありますが、できる限りリスクは下げたいですよね。

 ちなみにドバイは地震・津波・台風ゼロで、雨が降るのも年10回程度です。災害リスクがないというのは不動産投資や移住におけるドバイの大きなメリットの一つだと思います。

③治安がよくない地域
 自分の身の安全はもちろん、周囲の騒音などで家にいるだけでもストレスになってしまいます。①でお伝えしたように周りの環境が自分に悪い影響を与える可能性も高いです。歓楽街の近くなどは避けるべきです。

④自然が少ない場所
 出来る限り緑がある場所、海が見える場所などを選びましょう。窓から少しでも自然を取り入れられる場所に住むことで、良い影響を受けられると思います。

⑤不便すぎる場所
 公共交通機関や施設などがあまりにも充実していない場所は避けるべきです。私の場合は飛行機移動が多いので、空港から自宅へのアクセスも重視しています。ドバイも空港と市街地が近く、私の自宅から空港までは15分程度です。

 物件を買うときは実需(自分が住む)がメインなのか、投資用なのかで決断すべきです。例えば住むにはマンションの低層階の方が便利ですが、投資用であれば高層階の方が人気です。


■資産を築きたい人にオススメの場所

 東京でいえば代々木上原などの文化的な場所がおすすめです。歴史もあるし、代々木公園の自然もあります。穏やかで幸せな人が多いエリアです。街に行ってみて、住人やお店の人の雰囲気を見てみましょう。

 海外ならば、私の住んでいるドバイはこれから成長したい人におすすめです。人口の9割が外国人で、皆が何かしら目標を持って集まってきます。住んでみると年齢問わず勉強熱心で仕事熱心な人が多く、今後伸びていくエネルギーのある街です!

 またドバイは所得税や相続税や株式や不動産所得など無税、法人税も9%ということで節税目的の移住者も世界中から集まっています。

 そういった面からも資産を構築したい人や資産防衛したい人にもお勧めの場所だと言えます。若手起業家や経営者も多いので、刺激のある生活もできると思います。


 上でお伝えしたように、人は環境の影響を大きく受けます。今後、自分がどういう人生を歩みたいかに合わせて住む場所を決めましょう。


■最後に

 今回は移住におすすめのスポットや住む地域の選び方についてお伝えしました。海外移住というと節税のイメージが強いと思いますが、私自身エネルギーある都市に住むことで良い影響があるというメリットも感じています。  

 最後までお読みいただきありがとうございました!

■プロフィール
さき@海外不動産
海外不動産投資家・海外移住コンサルタント
1997年宮崎県生まれ。UAEドバイ在住。お茶の水女子大学在学時に、暗号資産投資で大きな利益を出し、分散投資の一つとして不動産投資をスタートする。大学3年生の21歳から国内不動産投資を始め、国内3棟18室を保有し利回り20%以上の物件を運営し、その後いくつかの物件を売却。22歳で海外不動産投資へ進出し、ジョージア、トルコ(イスタンブール)、アラブ首長国連邦(ドバイ)に不動産を所有。
現在は、個人投資家として資産運用をしながら、富裕層、経営者、投資家への資産コンサルティングのほか、海外移住のアドバイザーとしても活動。チャンネル登録者数3.58万人のYoutubeチャンネル「さきの海外不動産しか勝たん」を運営。