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勤務は週4日で日本時代から年収3倍に。ドバイで働く寿司職人が語る「ドバイで働く圧倒的メリット」


 こんにちは。海外不動産投資家の宮脇さきと申します。

 私はお茶の水女子大学在学中に仮想通貨を購入し、仮想通貨の運用益で分散投資の一つとして不動産投資をスタートしました。

 21歳で国内投資物件を所有し、本格的に不動産投資の道に進みました。

 国内不動産は合計で3棟18室保有、シェアハウスで利回り30%超えの物件を運営し、その後いくつかの物件を売却し2000万円以上の売却益を出し22歳で世界へと視点を変え、現在はドバイ移住し、個人投資家として資産運用しながら投資家へのアドバイザー活動をしております。

 今回の記事では私が実際にインタビューをした「ドバイで働く年収●●万円の寿司職人の本音」についてお伝えします。

■なぜ出稼ぎ日本人が増えているのか?

 現在、日本から海外へ稼ぎに行く「出稼ぎ日本人」の数は年々増加しています。

 そもそも「なぜ日本人が外国へ出稼ぎに行くのか?」というと、まず昨今の円安の状況、そして日本の賃金が上がらず低賃金の状況が続いていること、加えて外国の方が日本よりも高待遇で迎えてくれることがあげられます。

 実際ドバイの場合はどのような職業の人が出稼ぎに来ているかというと、美容師、整体師、寿司職人など和食の料理人、更に日本の食材の卸業者、などいろいろな職業の人たちが出稼ぎに来ています。

■海外でつかむ寿司職人ドリームとは?

 実はあるタイミングから、海外で寿司職人として成功する”寿司職人ドリーム”を夢見る人たちが増えてきています。

 ではそのタイミングはいつかというと、2022年ごろにアメリカのマイアミで寿司職人として働いていた「田中康博さん」という37歳の男性がニュースになったときからとなります。

 田中康博さんは、27歳で東京すしアカデミーに入校し、1年後に卒業。卒業後は「銀座いわ」にて約2年半ほど修行し、30歳で渡米しました。

 渡米後はニューヨークにて寿司職人として働き、35歳で独立しマイアミにお店をオープンしオーナとして現在に至ります。

 彼は日本の賃金は安すぎて海外であれば収入が爆増するというニュースに取り上げられ一躍有名になりました。

 田中さんは、銀座での修行時代は約300万円の年収が、マイアミで独立後の年収は約8,000万円と約25倍以上も稼ぐことに成功しています。

■日本と世界では寿司のイメージが違う?

 そもそも寿司に対するイメージが日本と海外では全く異なります。日本では寿司は回転寿司などがあることから、結構手軽にいつでも食べれる大衆的な食事というイメージがないでしょうか。

 しかし海外で寿司はブランドであり、世界のVIPたちが好む高級な食事です。実際ドバイにもここ3年ほどで高級寿司店が続々とオープンしており、最低でも一人5万円以上はする寿司屋へ多くの富裕層の人たちが通い詰めています。

 そして日本の食文化というものは富裕層にとって一つのステータスとして上げられているのです。

 このような高級店にお客として通っている人が、寿司に関するビジネスや店舗経営を始めたり、また自分で職人になり握り始めるといった人たちもおり、寿司に対する注目度が非常に高くなっています。

■出張高級寿司で客単価が爆上がり

 ドバイにはいろいろなスタイルの寿司のお店があり、日本人経営ではありませんが学生やファミリー層向けの回転寿司のようなお店も存在しています。

 しかし何と言っても今人気が高いのは富裕層向けの高級寿司店です。例えばドバイでは「出張シェフ」という形で自分の自宅でホームパーティーを開催するときに職人を呼ぶことができ、そこで出張高級寿司として握ってもらうことも多くあります。

 また去年ドバイに何店舗か高級寿司店がオープンしましたが、そこのお店にはローマ字で「OMAKASE」と書かれており、つまりコース料理のような形で職人へお任せする超高級系スタイルの寿司が流行っています。

 こうした鮨店の形態は客単価が高くなる傾向にあります。

■超高級寿司店は日系よりも外国資本が目立つ

 ドバイの富裕層たちが集まる「OMAKASE」スタイルで寿司を食べる超高級店は、外国資本のお店もあれば日系のお店もあります。

 しかし日系の超高級店は非常に少なく、ドバイでは外国資本の和食や寿司のお店で成功している事例が多くあります。

 例えば「NOBU」や「Zuma」という和食レストランはミシュランを獲得している超有名外国資本のレストランになります。

 外国資本のレストランは色々な国へ店舗を展開し世界中で有名になる一方で、日本人経営の場合は一つの店舗を出したらそこに集中するといった経営が多く見受けられます。

■セカンドキャリアで始める寿司職人

 40歳を過ぎてからでも手に職をつけられるということで寿司職人は注目されています。

 職人となり自分で握り店舗を経営する、もしくはビジネスをする人もいれば、外国資本の有名な高級和食レストランへ職人として雇われることで外貨で収入を得るという人もいます。

 先ほど例に上げたZumaは、一店舗あたりの月商が何十億円とも言われていてかなり儲かっているため、給料はとても高く日本よりも当然大きく稼ぐことが可能です。

 更に寿司アカデミーを卒業して海外で寿司職人になったという事例はいくつもあり、それまでは全くの未経験でニート同然の人たちが、

 ・寿司アカデミーを卒業後にシンガポールへ渡り年収2,000万円
 ・台湾の予約困難店へ寿司職人になり年収3,000万円
 ・14歳で寿司アカデミーへ入学しすぐに開業。25歳でシンガポールで成功しそこで土地も購入する

というような事例がたくさん存在しています。

■ドバイ高級和食レストラン「粋」のオーナー佐川料理長へのインタビュー

 そこで今回、私はドバイで働く寿司職人の方にインタビューしてみました。
  
 ドバイの高級和食レストラン「粋」は、現地の住人・観光客を問わず愛されている本格寿司を提供する予約困難なお店です。

 オーナーの佐川料理長は約6年半前にドバイへ来て、元々王族やVIPが利用するブルガリホテルの和食レストラン「Hoseki」で4年半勤め、その経験を元に「粋」を開業された方になります。

■勤務時間は週4日間のみ

 私が話を聞いた中で、ドバイと日本で寿司職人として働くことの一番大きな違いは勤務時間です。

 佐川さん曰く、ドバイで働いている時間はそこまで長くはなく、そもそも営業日は水曜日~日曜日までの週4日間のみになります。

 仕込みがある日は13〜14時間ほど働く日もあるとのことですが、日本と比べればそれも短い時間だそうで、日本であれば週6日勤務で毎日15時間以上働くのは当たり前とのことです。

 寿司職人として日本で働くよりもドバイでは時間がゆっくりと流れており、急かされない分生活がしやすく環境はとても良いそうです。

■「粋」ではお寿司の単価は42,000円から

 粋ではコースが2種類あります。

・約42,000円のコース
・約64,000円のコース

 このコースの価格は日本と比べても高い値段設定とのことですが、世界的に高級寿司が認知されてきている中で週単位でメニュー内容を変えながら、お客様に最高のネタを提供できるようにされています。

 ちなみにドバイの富裕層の人たちは子供連れで粋へ来て、何と子供が40,000円以上するお寿司を食べている光景も珍しくありません。

■ドバイの寿司職人は日本時代の3倍稼いでいた!

 実際に日本から多くの寿司職人がわざわざ海外へ出稼ぎに来ている場合、日本にいるときよりはもちろん稼いでいる人は多く、更に日本では「何十年握らないと実績がない」とも言われる寿司の世界ですが、海外の場合は日本で寿司アカデミーなどに数ヶ月のみいた人たちであっても、ある程度の収入にはなるそうです。

 現在の円安の影響もあるため、日本の給料と比べると3倍以上はもらっているようです。日本の寿司職人の平均年収は約450万円なので、年収1300万円以上は稼げていると考えられます。

 しかもドバイには所得税はありません。そのため、もらう給料が丸々手取りになること、更に勤務日数や勤務時間は日本と比べて格段に少ないので、ドバイで働く寿司職人は総じて稼いでいることがわかります。

■時代は変わり経験が無くても稼げる時代へ

 時代は変わり、経験がない人でも器用で一生懸命にやることで、稼ぐことはできます。

 佐川さんのインタビューで特に印象深かったことは、いわゆる修行期間は精神的に鍛えられる部分はあるけれども、お客様に満足してもらうという点においては修行はそこまで長くは必要ないこと、更に現在は昔と異なり、日本でも修行をせずにミシュランを取る人も出てきており、そういう人は発想が柔軟で色々とアイデアが浮かんでいるため、修行すれば良いという時代ではないという言葉がとても印象的でした。

■プロフィール

さき@海外不動産
海外不動産投資家・海外移住コンサルタント
1997年宮崎県生まれ。UAEドバイ在住。お茶の水女子大学在学時に、暗号資産投資で大きな利益を出し、分散投資の一つとして不動産投資をスタートする。大学3年生の21歳から国内不動産投資を始め、国内3棟18室を保有し利回り20%以上の物件を運営し、その後いくつかの物件を売却。22歳で海外不動産投資へ進出し、ジョージア、トルコ(イスタンブール)、アラブ首長国連邦(ドバイ)に不動産を所有。現在は、個人投資家として資産運用をしながら、富裕層、経営者、投資家への資産コンサルティングのほか、海外移住のアドバイザーとしても活動。チャンネル登録者数3.58万人のYoutubeチャンネル「さきの海外不動産しか勝たん」を運営。