見出し画像

「ナツメヤシ」はイスラム教徒にとって優しい果実!

【家庭菜園の食材で世界を旅するシリーズ】

今回は「なつめ」です!

こんにちは!
世界を旅する仮面の、さきです。

我が家の庭に
今年はたわわに実をつけてくれた
「なつめ」。
その収穫を終えました。

乾燥なつめは参鶏湯などにも
よく使われていますのでお馴染みですよね。

この「なつめ」とよく似たものに
「ナツメヤシ」があります。

見た目も名前も似ていますが、
全く違う果実なのです。
その違いについては後ほど。


ナツメヤシはイスラム圏では大切な食物

イスラム教の国は
北アフリカや中東に広がっていて、
大抵は乾燥した地域。

他のヤシ科の木が乾燥気候には適さない中、
ナツメヤシだけは生育することが
できるのだそうですよ。

ビタミン、ミネラル、
炭水化物などの栄養価が高く、
貧血にも良いという
美容と健康に効果的な食べ物は
乾燥した地域に住む人達にとって
とても大切な食べ物なのですね。


ラマダンのこと

ところで「ラマダン」のことは
ご存知だと思いますが、
イスラム歴の第9月に
日の出から日没までの間、
飲食を絶つことですよね。
敬虔なイスラム教徒は
唾を飲み込むこともしないとか。


ラマダン月に大事な食物がナツメヤシ

ツアーで現地訪問のとき、
食事はガイドさんとドライバーさんと
一緒にとるのですが、
それがラマダンの月ですと、
彼らは食事をとらないわけです。

エジプトやモロッコなど
イスラムの国では日中は凄まじい暑さで、
しかも乾燥していますから、
それだけでも体力が消耗している
はずなんですよね。

彼らは水は摂られていたと
記憶していますけど、
いや、摂ってもらわないと
命の危険を感じる環境ですよ。

炎天下で誘導、説明を長時間
続けてくださるのですから。

そんな彼らも日没後は食事をとりますが、
最初に口にするのが、
「ナツメヤシ」
なんです。

画像6

疲れた身体の血糖値を
緩やかに上げる効果が
あるからとのこと。
いきなり通常の食事を始めると
急激に血糖値が上がり、
身体によくないからなんですね。


なつめの保存

さて、我が家の「なつめ」に話を戻します。
収穫したなつめは保存のために
乾燥させていきますよ。
ただそれだけだと虫が出やすいので、
一度蒸してから天日干しにしていきます。↓

画像1


なつめは中国では古の時代から、
毎日3個食べれば、歳をとらない、
といわれているほど
美容と健康にいい食材なのですから、
その効果が楽しみです!


「なつめ」と「ナツメヤシ」の違い

ところで「なつめ」と「ナツメヤシ」は
見た目も名前も似ていますので、
同じものと考える方も
いらっしゃるようですが、
この2つは全く別物なんです。

実際にどう違うのか比べてみましょう。


「なつめ」と「ナツメヤシ」

画像2

なつめ: ↑
英語名は「Chinese date チャイニーズ・デーツ」。
中国北部原産。
涼しい気候でよく育つ。
バラ類クロウメモドキ科。
2cmほどの楕円形。
楊貴妃の好物。
古の時から生薬として使われていた。
朝鮮半島でも宮中料理として、
また参鶏湯や薬膳鍋などに使用される。

画像3
画像4

ナツメヤシ: ↑ 画像2枚
英語名は「dete デーツ」。
アラビア半島原産。
砂漠などの乾燥地帯でもよく育つ。
ヤシ科。
3~7cmの楕円形。
ヨーロッパでも広く食されている。
聖母マリアさまも、
エジプトのクレオパトラも好んでいたとか。


食感と味は?

なつめ
生の実は姫りんごのような
シャリシャリした食感と味。
ドライなつめは半生りんごチップスのような感じ。

ナツメヤシ
生の実はいただいたことがないので
わからないのですが、
ドライナツメヤシは干し柿のような食感と味で、
濃厚な甘みでネットリしています。

モロッコではタジンという円錐形のフタを持つ
調理鍋の中にお砂糖の代わりに
ドライナツメヤシを入れて調理をしますよ。


効果効能は?

どちらもミネラル、ビタミンをなど
多くの栄養素を含む
美容と健康に嬉しい
効果効能があるようです。

なつめ
たんぱく質、食物繊維、
カリウム、鉄、葉酸を多く含むため、
・便秘や腸内環境改善
・抗アレルギー
・むくみ解消
に効果的。

ナツメヤシ
マグネシウム、βカロテンを
多く含むため、
・アンチエイジング
・ストレス解消
・ダイエット促進
に効果的。

こうみると古の時代から女性たちに
好まれてきた理由が納得できますよね。

日本でも最近、
ナツメヤシはスーパーフードとして
注目されてきています。

画像5

断食明けのイスラム教徒が
最初に身体に入れる食べ物が
ナツメヤシ。
疲れた身体に優しい果実なんです。


************
【無料メルマガ配信中!】

海外旅行のプロ
世界を旅する仮面さきが、
表には出せない、
「海外添乗員の舞台裏」を語ります。
こちらにもぜひご訪問くださいね!

メルマガの内容の紹介ページが開きます。
  ↓
https://fujimurasaki.com/general-note

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?