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夢が現実になった人のおはなし


4月3日 学校に初出勤して、2ヶ月が経った

初めは教室の場所もわからないところから始まったが、それも慣れてきた

またどこか懐かしさを感じたり、新しい一面を知ったりしたこの2ヶ月

年齢が変わると、受け取り方も変わるみたいだ


現実はきびしい

ニュースでもよく話題になる、暗い現実
それを知った上でもなりたかった

それでも、、、


想像をはるかに超える忙しさと本当に出ない残業代で、やっぱり現実だったんだって思った

少しでも、現実じゃないことを願っていたんだって
先生になってから気付いた


何でこの仕事をしたいと思ったんだろう
何でこんなに頑張れるんだろう
何が自分を突き動かしてくれているんだろう

ずっと暗いトンネルの中にいるような、2ヶ月だった


暗いトンネル

私が持っているのは
校内で1番大変だと言われている学年

なぜ?その学年?って思うかもしれないけど

唯一3クラスある学年で、何かあった時に頼れる人が2人いた方がいいだろう

そんな理由で決まったらしい

いつかの飲み会で知ったことだが
本当は、1番安定してる学年だったそうだが
直前で配置を変えたそう


これから先、忘れないであろう初めての出会い

校庭で始業式をしている時に走り回る子の姿
「あの子、先生のクラスの子ですよ」

まじか…

率直にそう思ってしまった

その後も式典で暴れまわる子を抑えたり、追いかけたり…

毎日起こる殴り合いの喧嘩

教室からいなくなったり、移動してくれなかったり
1人じゃどうにもならなくて、助けを求めるしかできなくて…

そんな様子を知ってか、知らずか

「初任の子がもつクラスではない」

周りの人から、いつも言われるこの言葉

そうなんですね〜

って笑って返して、泣きながら帰る日々を過ごして

朝ごはんも夜ご飯も食べられなくなって
給食だけを食べる生活を送っていたら

2回目のコロナになってしまった…


色んな人に迷惑をかけて申し訳なかったのと同時に
どんなに辛くてもご飯はちゃんと食べよう
って反省しました

そして強制的に休むことになった期間に

一緒に組んでる2人の先生クラスの子たちの笑顔

この存在が私を支えてくれていることに気付いた


孫と少し歳の離れた妹

1年間一緒にチームを組む人たちは、本当にすごい2人

1人は大ベテランの女性の先生

私が小学生の頃よりも前から
何だったら親が小学生の頃から先生の人

やっぱり経験値が違うし、培ってきたであろうものもすごい
授業も子どもとの関わり方も全てが勉強になる

そして友達に会えなくて泣いちゃった時も
ホームシックで寂しくなった時も
ぎゅっと抱きしめてくれる

お母さんみたいな、おばあちゃんみたいな
どこか懐かしさを感じる人


もう1人は少し年上の男性の先生

第一印象はめちゃくちゃ仕事ができるタイプ
(実際にそうだった)

初めてだらけの事務作業も一緒にしようって声をかけてくれたり、自分は仕事終わっているはずなのに一緒に残って仕事してくれたり…

そして言葉に裏表がなくて
良いところは褒めて、出来ていないところははっきりと教えてくれるそんな人


けんかの2組

私のクラスの特徴といえば、けんかである

今日は〇〇さんと〇〇さんが掴み合いました
〇〇さんと〇〇さんが殴り合いました

毎日、学年の先生に報告することである

するとある日から、けんかの2組なんて呼ばれるようになった
それくらい掴み合い、殴り合いのけんかが多い
(おかげで、けんかの仲裁が仕事の1つになりつつあるし、気付いたらあざができている笑)

初めて担任でウキウキだったけど
怒ってばかりの毎日にうんざりしている…

授業も何とか成り立っているような?みたいな状態だ

人はすぐに変わらない

何度も根気強く注意するしかない
そうわかっていても、なかなか変わらない現状に焦ってしまう

それでもあの子たちが、笑っているだけで元気をもらえる

こんな話をしたら笑顔が見れるかな?
こんな授業だったら楽しいかな?
って考える時間がとても楽しかったりする


休むことにはなってしまったけど、大切な存在に気付けた期間になった


まだまだ道半ば

先生の大変さも楽しさも両方味わった、この2ヶ月

先生ってなんでも屋さんで
子どもに勉強教えたり、遊んだりするだけじゃなく
給食には食事のマナーを伝えたり、野菜を育てたり…
他にも
事務作業、教材の発注、会計業務、チャイムの設定、行事の準備などこんなことまでしてるの!?ってことまでなんでもしている

今のところ
まだ頑張れそう

ということで、まずは夏休みまで走り抜けるとしよう

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