妊娠と腫瘍 3

近所の大きい病院に紹介状書いてもらい、
受診。
人も多いし、広くて緊張した。

やっと自分の番になり、
まずはエコーで見てもらう。
大きさが大きいこと、腫瘍の場所、
妊娠中であること、
ベテランの先生から見ても
珍しいらしくあまり例をみないそう。
次の時に、針生検という検査で
太い針で腫瘍の細胞を取り、
検査する予約をとった。
そして悪性の場合は早急に手術なりして処置になるが、良性の場合は妊娠中ということで
母体と胎児の影響を考慮して
産後の経過を見て手術するか決めると伝えられた。
どちらにせよ手術の場合は全身麻酔になるみたい。

針生検当日、
部分麻酔にて細胞をとる。
部分麻酔なので胎児にほとんど影響はないみたいでそこは安心した。
処置は思ったほど痛くなく、
麻酔も大したことなかった。
ただ細胞を取る時にパチン!と言う音が怖かったのと、先生がおそらく新人さん?ぽく、
針を刺す時に手が震えていたのが1番怖かった。
5.6回くらい細胞を取り終了。
そしてまた検査結果待ち2週間。
この期間で不安が募る。

私だけでなく、夫も不安であろうと思う。
ちょうど結婚記念日だったので
子供達を実家に預けさせてもらい、
久しぶりに夜ご飯を2人で食べに行った。
2人になっても結局子供達の話になる。笑
でもとても貴重で有意義な時間を過ごすことができた。
帰り道に夫が思うところを聞いてみると
やはり腫瘍のこと色々考えてしまうが、
考えないようにしていると。
心から心配してくれて、ひたすら悪い結果にならないことを祈ってくれて
私の事が1番大事。と伝えてくれた。
本当に涙が出てしまった。
最悪の場合、
残された方が辛いに決まっている。
色々考えても仕方ないけれど
ネットで検索するのも辞められないし
夜寝れない日も増えた。

そんな不安が伝わってしまったのか
3歳の娘が寝てる時に泣いて起きた。
普段は夜泣きなんてしないが
大泣きして
「赤ちゃんがおうちに帰っちゃった」と。
妊娠30週か31週の時であった。
夢が夢だし、妊娠中のタイミングで
不安が増してしまった。
このままなにもなく
出産出来ることを心から祈った。

不安がます日々だったが
2週間経ち結果の日。

良性腫瘍。
心から安心し、
やっと出産に挑めると思った。

それからはあとの妊娠生活、
以前よりも心は穏やかに過ごすことができた。

ただ、やはり後期になるにつれ
腫瘍の大きさは大きくなっていて、
もう腕も下ろせないほどで
上の子達もいる中、それが唯一不便だった。

そうして、予定日を迎えた。

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