サハリン南部３　ドーリンスク・ヴズモーリエ

サハリンは南北に長い島です。ユジノサハリンスクから自転車で北上する場合、最北端のオハまではムリでも一歩でも北へとは思うでしょう。この投稿は自転車でサハリンを北上する場合についてです。

ユジノサハリンスクからミール大通りを北上するとしばらくは草原になります。都市までの距離の看板があり、それにより進捗を把握することになります。ソコルなどの集落を超えると最初に到着する都市はドーリンスクになります。入り口には交通検問があり、自転車も停車をして尋問を受けました。

ドーリンスクからストラドゥプスコエまでは小さな丘を登ることになります。標高はたいしたことありません。それがだいたい５ｋｍの道程です。ストラドゥプスコエは海沿いの集落です。そこからは海岸線沿いに広い集落を走り抜けることになります。

左手には宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の舞台となった旧白鳥湖を見ながら、広大な景色が眼前に広がります。

オホーツク海沿いに出た時点で気温は少し低くなります。７月で日差しは痛いくらいなのですが、気温はセーターがほしくなります。半そででは涼しいくらいの気温です。ここからしばらくは集落がありません。通過する河川の名前を頼りに地図を確認しながら現在位置を把握します。また野犬がいる可能性があります。複数匹いる場合はアスファルト道路を全速力で逃げるしかありません。

フィルソフカの河川を超えるといよいよヴズモーリエが見えてきます。市場が駅前にあるのでカニを食べたい人はどうぞ。ユジノサハリンスクからは１１０ｋｍ以上になるので、補給食か何かがほしくなる頃です。ここから先は峠を１つ超えることになります。時間に余裕のある場合はいいのですが、ない場合はここで一旦。鉄道にてユジノサハリンスクに戻った方がよさそうです。ヴズモーリエには宿泊施設がありません。

ヴズモーリエから1つ先はアルセンチェフカ駅になります。基本的には小さな駅なので、駅舎以外何もありません。総括しますが、ドーリンスクはユジノサハリンスクから４０ｋｍ少しあります。ユジノサハリンスクまで１時間おきにバスが出ているので、万が一の場合も比較的簡単に避難できます。

ドーリンスクを超える場合は次の大きな集落がヴズモーリエでユジノからは１１０ｋｍになることから健脚の方しかお勧めしません。ユジノサハリンスクに戻る手段は夕方の鉄道１日１便のみです。それを逃すと大変なことになります。列車よりも早く駅に着く必要があるタイムトライアルでもあります。自分の進捗と相談しながらどこまで進めるか確認する必要があります。