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自転車旅心理なぜ苦しい思いをしたい?

旅行って楽しいイメージがありますが、それに自転車とついたり、山岳とついたりすると途端に苦しいイメージになります。実際、直近で走った敦賀・小浜間若狭の旅でも雨のなか太腿が悲鳴を上げる状態で小浜駅にたどり着きました。この投稿では今年の自転車旅行(根室遠征、浜名湖若狭)の総括も兼ねて、論文問題「傍から見てなぜわざわざそんな苦しい思いをしたがるのか理解できない。苦しい旅をする理由を述べよ。」という問いに対する回答案を作成してみたいと思います。

まず著名人の名言を紐解く

「なぜ山に登るのか」という問いに対して「そこに山があるから」と回答した登山家ジョージ・マロリーさんは非常に著名な人です。自身が登ったことのない山(特にまだ誰も登ったことがない山)であれば登りたくなるのは登山家として当然のことだと考えます。未経験のことについて興味を示したくなるのは人間感情としてはよくある話です。

未知の道を尋ねて

8月28日 浜名湖

やはり走破していない道路は走ってみたいという好奇心がサイクリスト(生活圏外で自転車走行を楽しむ人)にはあります。この理由は非常に単純ですが、得てして人は単純な理由で突き進んでしまうことがあるでしょう。

乗り掛かった舟であるから

7月31日 納沙布岬

自転車旅行ではスタートとゴールを決めて走ります。決めた以上は何が何でも走りたい。目標を立てた以上は道中に困難が待ち構えていたとしても最終目的地に着きたい。途中で終わってしまうと旅行の後味が悪くなってしまう!という意地があります。命にかかわる場合は撤収もやむなしということは基本としてありますが、野心的な旅であればあるほど目標を達成したいという気持ちは強くなると思います。

そこに行かなければ味わえないことがあるから

目的地にたどり着くことができなければ見れない景色があります。根室遠征では納沙布岬から貝殻島を眺めることができました。

浜名湖ではうなぎに餃子と浜名湖の二大グルメを楽しみました。

小浜では海産物の珍しい土産物をいくつか買い求めました。
物流が発達した今日においても現地に行かなければ見られない景色、味わうことができない料理、買い求めることができないご当地限定土産はあります。最終目的地に到着してサイクルツーリズムを堪能する楽しさは通販や通信で得られる知見とは格段に異なると考えます。

バカだから!(笑)

11月23日 小浜駅

苦しいことがわかっていなくて、厳しい山道に突き進んだりするということもあると思います。行く先に苦しいことが絶対あるというのなら行かない!という選択も賢い人なら当然あると思います。バカはそこが分かっていないので、現地に突入してわざわざ太腿が悲鳴をあげるなど苦しい目に遭うことになるのです。それでいて大変でしたよとあとから振り返るも毎回、同じ過ちを繰り返します。

総括として自分が思うこと

さまざまな視点から論文問題に対して回答案を提示してみました。これまで25年自転車旅行をやってきて、仕事と家庭の両立でしばらく自転車を離れたりすることもありましたが、それでもひとえに「自転車旅行が純粋に楽しい」。困難なことがあったとしてもそれ以上の魅力がある。だから長く続けることができたと思います。Noteの投稿では達人の方から「投稿を楽しむことが長く投稿をする秘訣。努力だけでは行き詰まってしまう。」というご指南をNote大学をはじめ、様々な場面でいただいているところです。自転車旅行も同じです。きれいな景色を見て、最終目的地に着いた時に何とも言えない安堵感を得て、そこに行かなければ食べれない食べ物を食べ、人との交流を楽しんで・・・それが自転車旅行の醍醐味ではないかと思います。体力の衰えを気にしつつもこぐことができる距離で自転車旅行を来年も楽しんでいきたいと思います。

8月1日 根室駅


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