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多事争論若年世代投資で資産形成必要?

投資には本来将来を見込んで金銭や労力をつぎ込む意味があります。最近では利益を得る目的が最初に来てしまい、自身の資産形成のために資金を投下するというイメージが強くなっています。 ここ最近は意味合いが強くなり、マネーゲームの様相を呈していたりします。

「将来を見込んで」とある以上、本来であれば資金を投入した先が成長していくことを狙って行うのが投資だと考えます。現在はクラウドファンディングがこの役割を果たしているように認識しています。

以前、自分が卒業した高校において、ある同好会が立ち上がった時に必要とな高額機器の購入資金を提供したことがあります。 その後、同好会は部活に昇格し、様々な大会で全国大会に進出し好成績を残すようになりました。見返りはないのですが、将来を見込んで資金を投じた甲斐がありました。

老後2000万円問題やつみたてNISAの普及を始めとして、資産形成が各自の責任とされてしまっている以上は資産形成ばかりに目を向けるのは仕方のないことなのかもしれません。


ここ最近、若い世代の資産形成を後押しする流れも見かけます。若い時期から投資に取り 組むことで、資産形成に係る見聞を深める意味合いがあります。 高校生に向けて全国高校生金融経済クイズ選手権(エコノミクス甲子園)が開催され、クイズ大会形式で経済知識を深 める催事も行われています。若い世代の投資意欲を後押しする形になっています。

個人的に思うことは若い世代は遮二無二資産形成に努めるより、自己の能力を高めたり、見聞を深めるなど若い時にしかできない経験をすることで将来役に立つ知見を深めることも投資になると考えます。

仕事を始めて間もないころのことですが、職場でシステムエンジニアをしていた時は仕事に必要な知識を吸収するため、 自費で各種資格試験に取り組んだり、 書籍を購入して専門知識を吸収したりしま した。

また30代の時には自転車でサハリンに行ったり等、 若い時にしかできないことは十分してきたように思います。その経験や得られた知見が自分自身の成長につながり、あまり悔いのない生き方をしてきたように感じます。

時に地域団体に所属して自転車旅催事を主催した時には経験が大いに生きました。

一方、若い世代で資産形成が必要な例として住宅購入など多額の費用が掛かることに対して準備をするということもあるでしょう。
将来発生する人生出来事のために積み立て投資を行い、資産を形成するという考え方は理解できます。この場合資金が必要になったときに元本割れしないという保証はないので資産をどう積み立てるかしっかり検討しなくてはなりません。

また経済知識などの知見を得るために投資に興味を持つことも理解できます。何事にも貪欲にチャレンジして生きる上での経験を積むことは若い世代でなければできないことだと考えます。

ただ、資産形成はその気になれば40代からでもできます。 40歳からつみたてNI SAを始めても定年の65歳まで25年、資金を積み立てることができます。 25年もあれば、新NISA枠の1800万円は積み立てることが可能だと考えます。また資産に余剰があれば個別の株を購入していくこともできます。株主総会に参加すれば投資している会社への知見を得ることができます。
節税効果を期待するならiDeCoや学資保険で税額を控除することができます。またふるさと納税もまだまだお得感があります。

毎月積み立てていく中で価格が大幅に下落する時もありますが、余剰資金で長期目線で行っているため短期の動向には動揺せずに済みます。期間が決められた短期目線ではそうはいかないでしょう。

総括ですが、投資とは将来を見込んで行うものです。繰り返しになりますが、若い世代は資産形成に急ぐがあまり現在の自分自身に投じる資金を減らして、将来の可能性を閉ざすことのないようにしたいものです。若い時にしかできないことでその後の人生に大いに役立つことはたくさんあります。

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